みんなの風水:目次


まず風水の前に



店舗、オフィスを構えて事業商売を展開していく上で、風水の原理を応用して業務をスムーズに、取引を有利に展開しよう、と考える経営者の方は大勢いらっしゃいます。
しかし実際に経営の現場を見たり、よくよく話をきいたりして一定期間おつきあいしていますと、(これでは風水学以前の問題だ)と思うことが多々あります。
そこで風水の講義に入る前に、自分自身と自分の事業所に照らし合わせて、思い当たることはないかチエックしてみてください。
少し耳の痛い話もあるかと思いますが、自分を客観的に診断することができるかどうかが、運命の別れ道だといえるでしょう。


1、整理、整頓、清潔

小さなことを申し上げます。あなたのお店、オフィスを見回してみて、チリや埃が落ちてはいませんか。
どんな小さなチリや埃もいけません。事業所は整理、清潔、整頓が第一条件です。
家庭ならば、少し雑然としていた方が安らぎがあるという方もありますが、事業所の場合はタブーです。当たり前のようですが、意外と守られていない場合があります。
しかし、業種によっては例外もあります。ラーメン屋さんだけは、近代的な美容院のような奇麗で清潔なお店は、かえって敬遠されがちです。どことなく雑然としていて油光りしている位のほうが、よく流行ります。
自分の行きつけのラーメン屋さんを、思い出してください。たぶんウナギの寝床のような小さな店で、油でぎとぎとしたお店があるでしょう。昔だったら油染みのついた「週刊プレイボーイ」なんか置いてあるところですね。(少し古いかも)
こういうタイプのお店が一定のシェアを保っているのは、全共闘世代の伝統のようなものかもしれませんが。それでも、テーブルの上に食べこぼしなどがそのままになっていたりというのは、よくありませんね。


2、従業員は必ず二人以上

特に小さなお店にいえることですが、人件費をケチって、何もかも一人で済まそうというのは、事業衰退のもとです。
前記のラーメン屋さんのような小さなお店であっても、従業員は必ず二人以上置くことです。
従業員はそれこそもう、ウヨウヨゴチャゴチャと居て、それが全員さも忙しそうに動き回っているのがよろしい。それでなくてはお客さんは入ってきません。仕事がなくても忙しそうにしているのです。
喫茶店であればカップを磨いたり、ブティックだったら服をを広げたり掛けたり、何にもゴミが落ちてなくても表を履いたり、とにかくじっと座っているのが一番いけません。そんな店にたまたま入って来たお客さんは、何となく気詰まりになり、早々に帰りたくなります。
こういう点に関しては、私に言われなくとも経営コンサルタントに相談しなくとも、勘のいい経営者だったら誰でも実行していることです。ところが守られていない場合が結構あります。


3、それ以前の問題

今述べた以前の問題があります。
それはまず、お店がどこにあるか分からない、というケースです。一番ひどいケースでは看板もろくに出さないで、お店がちっとも流行らない、という経営者がありました。
それから、非常に態度の悪い店があります。筆者の知っている範囲では、その筆頭に書店を挙げておきます。住宅街で、夫婦でやっている小さな書店などによくあるケースです。
お客が入って来るや否や、お店のどこで立ち止まるか、「ジロジロ」観察します。
こちらは、はっきり目的の本を探しに来た場合と、(なんか面白いの出てないかな)という場合と、待ち合わせの時間潰しにただ立ち読みをしに来た場合があります。立ち読みしに来ただけでも、面白い本があれば結局買います。
ところがほんとに、いったん店の敷居を跨いだ途端に、(買うのか、買わないのか。買わないくせに売り物の本に手垢をつけられちゃかなわないから、買わないのならさっさと出て行け)という視線にさらされていると、せっかく興味を持っていた新刊を手に取っても、内容どころでなく早々に退散したくなります。
こういう接客が、書店には非常に多いのです。これは書店の流通形態と、マンガの立ち読み問題などから出てくるのでしょうが、本を見に行っただけで、オウム特捜班の刑事のような鋭い視線に晒されては災難です。


4、経営者と従業員の関係

うまく行っていない中小企業の経営者が必ず口にする言葉に、「うちは人材に恵まれない」というのがあります。
これはどういうことなのか、冷静に考えてみましょう。
あなたの会社にとって一番大切な人材は、経営者であるあなた自身の筈です。
一個の会社を一本の樹とするなら、経営者は樹の根幹です。その樹を育てる土壌としては、国家社会の基盤、経済構造などいろいろな条件があります。
しかしどんな条件の元にあっても、樹の根幹であるあなたが貧弱ならば、手足、枝葉である従業員に、優秀な人材があらわれよう筈がありません。
もしあなたより立派な人材が現れたら、あなたには養いきれず、その人は結局独立してゆくことになるでしょう。

根幹のうち、幹とは地上に現れた部分ですが、根とは地下に潜った部分です。
幹は形として見えるので会社の規模、年商などになりますが、それを生み出すのは根っこです。経営理念がそれにあたります。
どれだけしっかりした経営理念を持っているかで、幹の力が決まります。
私は経営理念とは、別に国家のために尽くそう、社会のお役に立とう、などと大仰な命題を掲げて力む必要はないと思います。人間誰でも、直接自分の利益に拘わりのないことには、本気になれないものです。
私は、営利事業の経営理念とは、「対価以上の商品、サービス」で十分だと思います。自分の仕事に誠実であればいいと思います。
じっさいそういう会社は発展しているではありませんか。またそういう会社は、人間の大切さをよく認識していて、従業員の待遇も十分なところが多いようです。
会社の私物化、公私混同、従業員に不満を持たせるなどは、すべて欲ばかり先走って周りが見えていないところから出ます。
この点では、どうも中小企業の経営者というのは度しがたいものがあるようですので、早くバブルでない本物の大企業になって欲しいものです。


5、個人的な問題

最後にあげるこの問題が、案外一番重要かもしれません。仕事がうまくいかない原因の背景には、私生活面の問題がからんでいるケースが多いのです。
中でも多いのが、家庭生活がうまくいっていないこと。その背景にあるのは、必ずといっていいほど女性問題です。
だいたい配偶者とうまくいっている(いかせられる)人は、他の女性ともうまくいきますし、家庭でうまくいかない人は、どこに行ってもうまくいかない傾向があります。まるで、浮気や不倫を薦めるような言い方ですが、要は管理力と指導力の問題です。そして、あえて言えば、これも風水学の一種なのです。

なぜかというと、人間には持って生まれた宿命とその時の運気、それと他人との相性があります。カンの良い人はこの相性という点を、(この人と付き合い出してから、自分にも運が向いてきた)とか、(あいつと縁が出来てから、どうも災難続きだ)と何となく感じているでしょう。
男性でも女性でも、大したこともしていないのに周りに良い運気を与える人、居るだけで周りの人の運気を食い、災難をもたらす人、毒にも薬にもならない人、と何種類かあります。
それは、そういう眼に見えないパワーを体全体から発散しているわけで、これを見極めるのは風水学の一分野になります。
特に身近において一緒に行動するパートナー、親しく深く付き合う相手には、注意が必要です。

実はこの相性という問題の背景には、宗教感覚が深く拘わっています。
これは手軽に論議すべき問題ではないので、ここでは詳しくは触れませんが、歴史的に戦争とは全て宗教戦争であり、個人の運命を左右するのも、宗教観だということだけ、述べておきます。
マイナスパワーを持っている人は、必ずといっていいほど新興宗教に拘わりを持っていたり、先祖代々引き継いだ悪い宗教観が、体の中に深く根付いているものです。
人間同士で気が合うとか合わないというのも、知らぬ間に体の中で宗教戦争をしているのです。このことを念頭において自分自身と自分の周りを見まわしてみると、また違ったものが見えてくるかも知れません。。

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