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日本のビジネスシーンの風水学的考察



コンピュータ業界

企業のコンピュータ化も進み、インターネットの普及も本格的になってきたようですが、じつは風水学から見たところ、残念ながら日本のコンピュータ業界全体には、致命的な構造的欠陥があるのです。

日本のコンピュータ会社は、アメリカに本社を置く企業が多いようですが、別項でも触れたとおり、アメリカ合衆国は北東の鬼門に当たります。
本社を鬼門のアメリカ合衆国に置き、工場を裏鬼門にあたる南西の東南アジアに置くとすると、これは常に鬼門と裏鬼門を間を行き来していることになり、非常に困った構造形態なのです。

別項「鬼門が命運を決める」でも触れたとおり、北東の持つ主な象意を挙げますと、変化変動、一進一退、一陽来復、起死回生、改革、迷い、欲望、相続などがあります。
事象では不動産、山、山林、ホテル、旅館などがあり、コンピュータにはあまり関係がありません。関係がないうえに、鬼門というアクシデントがつきものの方位なので、非常にリスクが大きいのです。
何をやろうとしても行きつ戻りつで、売れるかと思うと売れず、売れないのかと思えば急に売れたり、本社命令は朝令暮改で行き違いがあったり、製品も故障がちということになります。

これは日本から見るとアメリカが鬼門にあたるのであって、アメリカからみた場合は、逆の裏鬼門(南西)にはなりません。
この点については世間に非常に誤解が多いので、このサイトでは繰り返し述べています。ドクターを名乗る風水師もどきの本に毒されて、アメリカ合衆国は東だと思い込んでいらっしゃる方は、このサイトの「方位の見方・常識のウソ」「方位地図ライブラリ」「鬼門が命運を決める」などをよくご覧ください。関連する地図のサイトも紹介しています。

上記の鬼門の象意を見ると悪いことばっかりのようですが、その中に一陽来復、起死回生という項目があります。
一陽来復というのはあまり聞き馴れない言葉かもしれませんが、これは和訳すると「冬来たりなば春遠からじ」という意味で、とことん行きづまったところから事態の打開が始まるということでもあります。ものごとが一番初めに胎動する場所であり、改革の原点です。そこから起死回生という象意も導き出されてきます。
しかしこれは、国家大変革というほどの変化であり、個人がちょっとしたものごとの行きづまりに当たって安易に使用するべき方位ではありません。

しかし、もう少し専門的に深読みをしてみることにしましょう。
風水の定位盤には、先天定位と後天定位がありますが、普段使う風水盤は後天定位盤です。これは年々刻々変化し、遁甲といわれる順序で巡ります。

その位置する場所によって、その星の象意が強くなったり弱くなったり、現れる働きが違ってきます。
いま挙げた北東の象意は後天定位ですが、先天定位は三碧木星で、発明発見、発展、若さ、開業、爆発、流行、電気、情報、マスコミ、放送などの意味があります。
この象意だけを見ますと、北東の象意はコンピュータよりもむしろインターネットに向いているようです。しかし、発展という意味の一面、少しでも停滞すると、アッという間に挫折するという意味を含んでいます。

これはインターネットの仕事には向いているかもしれませんが、コンピュータのハード面にはやはり不向きだと言えるでしょう。

一方、裏鬼門にあたる南西のほうはそれほど悪くはありません。
南西の象意は安価、大衆的、労働、柔順、営業、忍耐、家庭、仕事などです。単に安価な労働力を求め、製品を安く提供するだけならば、それほど悪くはありません。
薄利多売に徹底することです。しかしシステム開発には全く不向きです。

それではどの方位が一番コンピュータ業界に向いているかというと、北西と南東です。
これは実際には、労働力、コストなどの点でそう簡単には決められない問題でしょうが、やろうと思ってできないことはないと思います。

日本から見て北西には韓国とヨーロッパ、中国の一部があたります。(韓国は近いので、場所によって異なります。東京から見た場合、ソウルは北西ですが、釜山は西になります)

北西は活動、高級、上司、などの象意があり、物品ではズバリ機械、コンピュータのハード、自動車、宝石など、とにかく硬い物が該当します。ですから風水学的には、ハード面の本社を置くには理想的な方位です。

一方、南東にはソフト関係と営業が向いています。南東の先天定位は七赤なので、七赤の遊びの象から、ゲームソフトには最適です。現金がよく回って営業活動が活発になるでしょう。
南東にはあまり場所がないのですが、フィジー、タヒチ、ニュージーランドがあります。

もちろん、開業、移転の時期が吉方であることは第一条件ですが、これから新しい会社を起こそうという方は、検討してみられる価値があります。

一方、アメリカから日本を見てみると、鬼門の逆の裏鬼門(南西)ではなく、北西になります。
ということは、皮肉にも日本で製作したコンピュータ、機械類はアメリカにとっては非常に優秀な製品だということになります。これは次の自動車業界についても言えることです。


自動車業界

前記のコンピュータ業界で述べたことから、日本でアメリカ車がどうも振るわず、ヨーロッパの高級車が隆盛を極めている理由が、お分かり頂けると思います。
日本でアメリカ車が振るわないのと反対に、アメリカで日本車がかなりのシェアを持つのも、同様の理由です。

輸入するなら、やはりヨーロッパ車が強いでしょう。しかし、北西(ヨーロッパ全域)はとにかく高級品の方位ですから、大衆車に路線転換しようとしても、裏目に出るでしょう。このまま高級車で押すべきです。極端な路線転換は、受け入れられないでしょう。
一方、アメリカ車をどうしても売りたいなら、徹底的に流行品としての扱いに路線転換してみるという作戦もあります。思い切って奇抜なもの、アイディア商品なら脈はあります。

しかし当然、製品寿命は短くなります。受注生産という悠長な方法も合いません。
限定発売にするとか、付加価値の方に重点を置いてみるのも一つの方法です。それこそインターネット車とか、情報最先端を行くアイディア商品として扱うことです。宣伝用でも何でも、奇抜なデザインで売ってみるのも一つの方法です。長く使用する動産としての車、という見方から脱却することが必要です。

デザインに関しては、アイマック(アップルコンピュータ)が、色とデザインで売ったのを分析してみるのも、参考になるでしょう。
しかしアイマックに関しては、もう少し選ぶ余地があっても良かったのではないかと思います。あの五色は完全にアメリカ的な色彩のオンパレードです。日本人の感性にどこまで食い入ったかは疑問です。
「週刊アスキー」で「こんな色も作って欲しかった」という漫画ページがありましたが、その中には「なるほど!」という色や、げらげら笑ってしまうアイディアも幾つかありました。迷彩色とか、トゲトゲとか車つきとか。笑ってばかりいないで、このくらい突飛な発想は必要です。


アパレル業界

これも自動車業界と同じく、ヨーロッパのブランド品が隆盛を極めているのも当然です。
しかし北西は本来、繊維、衣料品の方位ではありませんので、先天定位の八白土星が作用して価格をやや不安定にします。
プランド品の中でも時計、宝石、毛皮の類は数少ないながら比較的安定するでしょう。ヨーロッパのファッション業界から輸入するのは、流行にあまり左右されない定番商品に限定することです。

日本から見て南西にあたる東南アジアに生産工場を置くのは、理に適っています。ただしあくまでも、薄利多売の大衆品に限られます。
南西に高級品の工場を置いたり、反対に高級品であるはずの北西にコストダウンを目的とした工場を作ると、うまくいきません。中国の一部でこの傾向が見られるようです。
ハルピン付近は東京から見ると完全に北西ですので、ここに大量生産のための工場を置くと、従業員はプライドばかり高くて使いにくく、非常に苦労します。的を絞って徹底的に高級品を追求すれば、そういうことはありません。

一般に中国との拘わりに関しては、中国のかなりの部分が北西にあたるため、雇用という点からは関係が逆になってしまいます。
北西という「上司の方角」から部下を雇い入れようとしても、向こうがやたら頭が高くて使い難いことこの上なく、その上ギャンブル好きだったりして困りものでしょう。
この方位から人を雇いいれる場合は徹底的に人選して、支社長とする位のつもりでなければ、うまくはいかないでしょう。
西にあたる部分からの雇用は差し支えありませんが、どちらにしても、経営者との星の相性、方位と時期を見ることが重要です。
南西の東南アジアからの雇用は差し支えありません。

全体としてアパレル業界の構造は風水の理に適っていますが、あと新天地を開拓するならば、南東のフィジー、タヒチ、ニュージーランドからニューウエーブを発生させてみると面白いでしょう。
遊び、トレンドのファッション、あとヘアースタイルの流行などを追求してみると、意外な展開が開けるでしょう。


食品業界

食品は種類が多く、さまざまな場所からさまざまな食品が輸入されますが、風水では方位によって該当する食品が分類されています。
どの方位が駄目ということはありませんが、その形態や価格による向き不向きがありますので、分類と共に参考にしてください。

【北】酒類、飲料水、醤油など液体、発泡飲料、塩漬食品、刺身、魚肉、海苔、昆布など海草類。全体に液体や酒類、保存食品に向いています。

【北東】カン詰、干物、山で取れた物、土の中から取れた物、魚卵、茸類、牛肉など。全体に乾燥した保存食品に向いています。

【東】酢、柑橘類その他酸味のある果物、寿司、酢漬など酸味の食品、ワカメ、昆布など海草類、茶。酸味がキーポイントです。

【南東】うどん、そば、スパゲッテイなど麺類、ウナギ、アナゴ、太刀魚など長物の魚、ヒラメ、カレイ、大根、牛蒡、ネギ、長芋。粘るもの、長いものの意味があります。

【南】乾物、焼いた物、苦い物、色彩の美しい物、馬肉、蟹、すっぽん、ソースやカレー粉など。刺激のある調味料を意味しますが、それほど食品には縁のない方位です。

【南西】米、麦など穀類、豆類、芋類、パンやカステラなど穀類の加工品、煮た物。大衆的な、お腹にたまるもの、主食の方位です。

【西】コーヒー、ココア、チョコレート、乳製品、鶏卵、鶏肉、甘い菓子類、甘い酒類。一番食品に関係の深い方位ですが、どちらかというとお八つ、間食、パーテイーなどに縁のある食品になります。

【北西】高級食品、アイスクリームや氷など冷たい食品、メロン、スイカ、リンゴ、ハム、ソーセージ、餅類、天麩羅、包装紙で包んだ食品。高級品、冷たい物の方位です。

一番肝心なことは、仕事を始める時期に、その方位が吉方であることです。
例えば、西から乳製品を仕入れしょうとする場合、西の乳製品というのは方位の象に適合していますが、事業を始める時期に西が五黄殺ですと、この製品は腐っていたり、事業じたいに何か欠陥があって失敗ということになります。

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