みんなの風水:目次

続・日本のビジネスシーンの風水学的考察



前章で、日本から見た外国製品の風水的な影響とか、売れ行き、性質を述べたので、今度は反対に、外国から日本や他の国の製品を見た場合にどうなのか、考えてみることにしましょう。

まず、こういう風水の見方が存在しなかったのは、世界各国間の方位そのものが、全く分からなかったからです。
日本とアメリカ間の方位さえ、ほとんど間違って信じられていたのですから、いわんや外国から日本がどっちの方位にあたるか、正確に知っている人はます少数派でしょう。
そこで、外国のある国から見て、日本がどの方角に当たるのかを調べる必要があります。どこの国を中心にして見るかをまず決め、地図作成ソフトで、中心にする国と他の国の方位を決めてから、風水的な判断に入ります。

しかし輸出入に関しては、現代では原材料と製品の関係、出資企業、子会社など、人と物の流れが複雑に絡み合っていますので、各製品に対してコメントするには、よほどこと細かに見る必要があります。ですから今回は、主な大陸、都市別に判断したいと思います。
次に各地と日本の方位関係を上げます。関連地図は、方位地図ライブラリに掲載しております。


各国と日本間の方位関係

大陸・国 日本の方位 日本からの方位
アメリカ 北西 北東
ブラジル ほぼ北西 裏側
中国(北京) 北西
モンゴル 北西
香港 北東 南西
ヨーロッパ 北東 北西
オーストラリア
南アフリカ 北東 西
イスラエル 北東 北西
モスクワ 北東 北西


アメリカ合衆国から見た日本製品

前項でも触れましたが、アメリカから見た日本は、どうも煙たい存在のようです。
現在、以下のようなものの言い方は、いろいろ顰蹙を買ったりしがちだとは思いますが、現実には第二次大戦の敗戦以来、日本はアメリカの属国のはずでした。それが現在のような状態になってしまったのは、目に見えない風水現象が一因となっているのでしょう。
アメリカから見た日本製品、特に車、機械類ははすこぶる優秀です。ブランド力をもった高級品となります。


中国・モンゴルから見た日本製品

やや距離が近いので、都市によっても違いますが、北京、ウランバートルから見た場合、関東地方は東のド真ん中に当たります。他にこの位置関係になる都市がほとんどないので、非常に興味の持てる関係です。
中国、モンゴルから見た日本は、東の意味する発展、創造驚きなどを象徴する国です。なんでも先に進み、先進技術、ファッションなどを取り入れるには絶好の関係ですが、個別にはあまり永続性がありません。
物質的なものよりも、技術、流行、新鮮な驚き、発展など抽象的なものが中心となりますが、しいて物品を上げれば、電気製品、爆発物、通信関係などがあります。


ヨーロッパから見た日本製品

これは、日本とアメリカのちょうど反対の関係になります。日本がどうもヨーロッパブランドの呪縛から逃れられないのと反対に、ヨーロッパにとって日本は危険をはらんだ国です。
製品は一長一短というところでしょうが、その時回っていた九星によっては、どうも面白くないことがあります。故障がちだったり、思いがけないアクシデントが起こったりしがちです。日本からヨーロッパへは自動車の輸出も多く、これは経済構造からいって仕方のないことでしょうが、大きなビジネス展開をしていくには、よく時期を見極めることが必要です。一般的に、北東方位からの輸入よりも、北西方位からの輸入の方が多くなります。価格、品質ともに安定した高級品となるからです。


オーストラリアから見た日本製品

この方位関係にあるのはオーストラリアだけですが、北というのはあまりこれといった物品がなく、強いて上げれば水物、酒類、生魚、印刷物などです。あとは風俗営業関係、医療関係なども入りますが、これは風俗や医療の技術、ノウハウであって、治療器具などは入りません。
しかし、吉の時期に取引ができれば、最初はパッとしないながらも、だんだん末広がりに充実してきます。勘違いしてはならないのは、これはオーストラリアから日本全体を見た場合だということです。北と南の関係ですから、両者から見て、全く違う印象を受けます。日本の一企業から見ると、取引、文書面でのトラブルなどがつきまといがちですし、あまり永続性がありませんが、うまくいった時には一時的に、驚くほどの成果が上がります。


ブラジルと日本

方位学では一番判断に苦しむ位置関係ですが、地球儀、地図ソフトなどで見たところ、ブラジルは、日本から見ると地球のほぼ裏側にあたります。完全な裏側ではなく、無理に測定すると、日本からブラジルは東寄りの北東、ブラジルから日本は北西に当たりますが、これほど離れているものをこう決めつけてしまうのは、少々乱暴でしょう。
航空路線では北緯○度、東経○度として航行するのでしょうが、風水では裏側(反対側)、すなわち太極(またはその時の中宮星)とするのが妥当なところだと思います。
この見方からしますと、非常に吉凶相半ばする微妙な関係です。

南米と日本の関係は、地理的状況ばかりでなく、前世と神霊的な要素がからみあう、複雑かつ微妙な関係ですので、あえてここでは触れません。作用の激しい五黄中宮の時期にだけは、南米、日本間の行き来はさしひかえられた方が賢明でしょう。

私見・アメリカ合衆国に対する日本製品のこれからのありかた

前章でも少し述べましたが、日本からアメリカ製品を見た場合、北東(鬼門)の故障がちでアクシデントが多いという性質がつきまとうのに対し、アメリカから日本を見た場合の方位は、北西にあたります。

これは、コンピュータ、自動車、機械類全般、宝石、時計、スポーツ用品などを輸入するのにうってつけの方位です。しかも、価格の安定した、高級ブランドとなります。これらの製品は、売ろうとすればもっと売れるでしょう。
しかし周知のように、国際社会ではことはそう単純ではなく、経済摩擦という問題があります。しかしこれは、風水的見地からするといたしかたないことなのです。

これに関しては、筆者に少し個人的意見があります。もちろん、経済人としての立場ではないので、「こういう物の見方をする人も存在する」という程度に読んでおいていただけば良いでしょう。

北西・乾宮・六白金星という方位には、もっとも大きな象意として、父親、上司、権威者、それに、神仏、信仰という意味があります。「こういう意味もある」という象意ではなく、六白金星の中心・核をなす象意です。

このことを踏まえて、日本からアメリカに輸出するものに、日本の伝統文化、仏教、神道などの信仰を要素として加えてみてはどうでしょうか。
元来、物品と文化は一体となっています。ですから、やたら物だけを売りまくるのでなく、日本の伝統文化に即した商品開発を心掛けてみるのです。これは、対アメリカの場合だけではなく、他の国に対してもいえることですが、特にアメリカ合衆国に対しては有効な方法だと思います。

もう、この傾向はかなりあらわれています。このサイトの他のコーナーをお読みになった方はご存じだと思いますが、筆者は日本の武道の稽古をしていますが、とにかく武道を始めて驚いたことは、外国人の多さです。武道の先生などは商社マン顔負けに世界中飛び回っています。
日本に稽古に来ている外国人の熱心さたるや、日本の若者の比ではありません。古武道はまだヨーロッパの方が盛んなようですが、空手、剣道、柔道、合気道などの現代武道は、本当にアメリカにもファンが沢山います。
これは欧米でも、凶悪事件の多発などのために西洋文化の行き詰まりを感じる人達が増えてきたこととも関係があります。禅の道場が流行り、日本の武道を学ぶ人々が増え、まさに文武両道といったところです。

これは全く、筆者の我田引水ですし、接する人や物が世間の平均と大きく掛け離れているのも承知の上で、申し上げています。ですが、欧米から車文化を輸入し、逆に車だけをこっちから沢山売ってしまったり、コンピュータ文化を取り入れて、コンピュータを売りつけるというのでは、経済摩擦も当然でしょう。そこで、日本文化を輸出したうえで、物を一緒に売ってはどうかというアイディアです。頭の片隅にでも留めておいていただければと思います。

タオの風水学教室TOPサイトマップ  関連項目:基礎講座 実践風水
現在このサイト内にいる人は 人です♪
Copyright (C) TAO AllRightsReserved.
http://www.kumokiri.net/