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風水学から見た首都機能移転問題



さて、本当に実現するのかしないのか、誘致先の出身議員ばっかりが熱心だという首都機能移転問題ですが、かりに実行の運びになった時のことを考えてみますと、変な場所に変な時に移転して業務に支障をきたすようでは困りますので、自分の身になって考えてみることにしました。現代の太田道灌になられるのは、果たしてどなたでしょうか。

国土庁のサイトでは、首都機能移転に関して、幾つか条件を挙げているようですが、それをクリアした上で、風水学の立場から見ての条件がありますので、それを挙げてみることにします。大く分けて次の6項目が考えられます。


首都機能移転の風水的条件

1、四神相応の地であること。
2、龍脈があって、穴(けつ=気の流れのたまる場所)のある場所であること。
3、現在の東京や他の都市との位置関係が良いこと。
4、決定から実際の移転までの期間が、凶方位にならないこと。
5、建築物の構造が風水の理に適ったものであること。
6、一番大切な要素……その土地の霊脈(神霊的背景)が良いこと。

これらの諸条件を一つづつ見てゆきます。

1、四神相応の地であること

別の章でも述べましたので、ここでは概略だけにします。
理想的な四神相応の地とは、「北に玄武、南に朱雀、東に青龍、西に白虎ある」ということになっています。
これは「北に高い山があって烈風を防ぎ、南に湿地があって気を蓄え、東に川があって海外への交通の便がよく、西に長い道があって文化と生活の発展に都合が良い」というような意味になります。現代生活では、少し改編の余地はあるでしょう。
例えば、海外との交通は、航空機ならばどの方角にあってもよさそうなものです。
しかし、北半球にあっては北が低く南が高いのは逆地となって人間の健康と運命を阻害しますし、南にヘドロの溜まった汚水溜などがあっては、すぐ腐敗して悪臭を撒き散らします。


2、龍脈をみる

龍脈の問題ですが、これは周りの都市との連携がうまくいく限り、一番軽く見て差し支えないと思います。
この問題は広い広い大陸の中で、どの地域を選ぶかという場合に問題になることです。中国の国土を思い浮かべてみてください。
日本の土地はすでに、知られ尽くしています。発展の可能性のある場所は予測はつきますし、地盤とか交通の便などの問題も、ある程度先は見えていると思います。いまさら平城京や平安京の例を持ち出すこともないでしょう。むしろ、東京も大阪も、全体として見れば風水的にはあんまり良くない土地です。(基礎講座の風水都市ものがたりで触れています)これは風水で出しゃばらなくとも、国土庁の腕の見せ所です。

ただし、いくら良さそうに見えても、東京−出雲ルートみたいに、飛行機に乗るたんびに今度こそ墜落するのではないか、と生きた心地もしないような場所は、誰しも願い下げです。(出雲に行く用事のある方は、きっと経験がおありのことと思います)


3、位置関係

これは少々マニアックな観点になります。
現在の東京及び、起点とする隣接都市との位置関係は、業務遂行の上で、かなり長く影響してきます。
東京との関係が【破・害・冲・刑】などになると、なにかと連絡の行き違いがあったり、派閥争いが起こったりしがちです。長い間には、かなり大きなマイナスを生みます。
東京と【支合】関係、又は隣接都市を含めて【三合】になるような配慮が望ましいと思います。 詳しい表などは別の章に回しますが、お勧めする【三合会局】は他の風水のサイトでもよく取り上げられる、三合金局、三合水局などの意味です。
互いに引き合う三つの方角に物を置くと、それが方位の働きで互いに引きあい、助けあって、その良い働きを倍加するというものです。
簡単に紹介しますと、次の四種類があります。

三合金局(巳酉丑)……金運を呼び、台所が潤います。
三合火局(午寅戌)……名誉運があり、社会的に有名になります。
三合水局(申子辰)……学識と愛情に恵まれます。
三合木局(卯亥未)……勢いがつき、発展運があります。


4、移転の方位と時期

かなり大切な条件になりますが、実際に動く場合の方位を必ず見なければなりません。
といっても、何年もかかることですので、9年以上かかるとすると、その間に必ず五黄殺と暗剣殺、歳破の年が入ることになります。ですから、肝心なポイント、大きな動きをする時期が凶方位にならないように留意すれば良いでしょう。
留意すべき時期は、次の三つです。

○場所が候補に上がった時
○着工
○実際の業務の本格的移転

どれが1番と優先順位をつけるのは甚だ難しいのですが、あえて選ぶとすれば、着工の時期でしょうか。この場合、個人の本命星によって判断する必要はありません。
年と月で五黄殺、暗剣殺、歳破を避け、残るはその年月にその方位に回った九星によってどんな現象が出るか、だいたい分かります。
首都の移転に一番向いているのは六白金星あたりだと思いますが、すべて同時に運ぶわけではありませんので、それほど気にする必要はないでしょう。風水盤では主に、定位盤とその年月の盤を重ねて、同会法という方法で判断することになります。

5、現代建築は風水的に吉か

最近の大きな建築物は、建築家が自分の感性に従ってコンセプトを決め、わりあい大胆な形の建築物を作る傾向があります。(最近始まったことではないかもしれませんが)
しかしこれは、少し危険な賭けといわざるを得ません。感性は個人個人によって違いますし、その人個人でも、時代や年齢と共に変化する可能性があります。
また、あまりに大胆な変わった形のものは、出来上がってみて、じっさいその通りの仕上がりになるものかどうか、心もとないものがあるのではないでしょうか。
あれはいけない、これなはいけないと細かいことを言えばキリはないでしょうが、こういう、公共の大きな建築物に関しては、鬼門玄関を避けるとか、お神楽はいけないとかいう、セオリーは守られた方が無難だと思います。

それ以前に、現在の国会議事堂は、ノートルダム寺院を模したものだと言われていますが、もしそうであれば、コンセプトからして少々おかしいことになります。
またあまり大きな声では言えない噂ですが、議事堂の最上階に秘密の部屋があり、それが世界的な秘密宗教の儀式に使用される目的のものだ、という噂が根強いようです。
筆者のような庶民でも意外と知っているものですので、くれぐれもこういう噂の出る余地がないよう、スッキリと機能的で、しかも心地よい建造物を期待したいと思います。 もっとも、議員の大部分がこの宗教の会員であるとすると、いくらお願いしても無意味でしょうけれど。

6、すべての鍵を握る「霊脈」とは

5までは、いちおうの知識のある風水師であれば知っていることでしょうが、最後に一番大切な条件を述べます。
それは、土地の霊脈、神霊的要素を見ることです。
じつは、これが一番大切なので、この条件を真っ先に満たせば、良い人材が集まって団結し、土地の取得もスムースにゆき、建築も移転も何のトラブルもなく完了します。
こういうことを無視して、自分自身では近代的で合理的と思っていらっしゃる方は、じつは一番効率の悪い行動をなさっているので、筆者がお手伝いしようにも手の出しようがなくなります。縁なき衆生は度し難しというしかありませんので、ご縁のある方だけお読みください。

まず、土地のことは、土地の神と喧嘩をしていては絶対にまとまりません。成田空港建設があれほど揉めたのは、どこにその根本原因があるのか、別の章に譲りますが、あれはとにかく、成田の土地神が、東京と日本の政策に絶対協力しない、アウトサイダー化している、ということの現れです。成田にどういう因縁があるかは、「雲切童子の怪刀乱魔・平将門と成田山の永久戦争」をご覧ください。

霊脈をみるには、まず一番に、その土地が、戦場の跡地でないか、もと墓場だった場所ではないか、そういう場所に隣接していないかを調べ、もし心当たりがあれば、絶対に避けるべきです。
戦場、墓場でないのを確かめたら、次に土地神を調べます。近くにある神社仏閣がどういう神霊系統に属しているかです。 これはどの神が良いとか悪いということは簡単には言えませんが、ある神霊のテリトリーに居を構えれば、その神霊の影響を常に受け続けることになり、日本の国政そのものが、その神霊系統に属する人々に有利に働くようになります。この点をよく認識して、くれぐれも慎重に決定したいものです。地元びいきというのは、こういうことです。

人間的なことをいえば、現在の東京は徳川家の領分で、そこから移転するにも、やはり徳川家譜代大名の領地のほうが、スムーズにゆくのではないでしょうか。
こういうことは東京にいると軽く考えがちでも、地方に行くと案外根強いものです。
以上、簡単に首都機能移転の風水学的留意点を述べましたが、これは会社の構築にも応用できます。参考にされてはいかがでしょうか。

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