節分は季節の衣がえ

2月は「福はうち、鬼はそと」と、鬼を追い払って体を丈夫にする節分の豆撒きが恒例です。この「福はうち、鬼はそと」という言葉、じつはどこでも同じではありません。例えば「鬼子母神さま」を本尊とするお寺では、鬼を追い払ってしまうのではご本尊に失礼にあたるので、「鬼はうち、悪魔はそと」と言います。
浅草の観音さまでは、観音様は生きとし生けるすべてのものを、その業に応じて救われる菩薩であることから、「鬼はそと」は唱えずに「千秋万歳(せんしゅうばんぜい)福は内」と発声します。
他にも、神社仏閣に応じてかなり違った発声をするところは多いものです。もともと「鬼」とか「魔」といっても悪鬼と善鬼、悪魔と善魔があるので、鬼といっても何でも追い払えばいいというものではないのですね。

季節の変化という点では、この日は風水でも重要で、節分の翌日の「立春」から春がスタートします。「節分」とは、春夏秋冬の「季節を分ける節目」なので、二十四節気の前日は全て節分。つまり一年に二十四回あります。
今年の2月の節分は、明石標準時刻で4日午前2時ごろ。季節が変わるのと同時に、節入りの時刻には、各地で小雨が降ります。季節も衣がえをする時に、シャワーを浴びるのでしょうか。豆撒きのついでに大掃除をして、家の隅々まで春の息吹を呼びこんで気分一新するのもいいですね。。(2009/02)

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