神無月の隙を狙って…

11月は亥の月で、乾と言えば神仏の位で…などと考えていたら、旧暦では11月は神無月だったことを思い出しました。
暦を見てみると、11月6日が旧暦10月1日なので、神無月に入って間もないところです。

神無月の名称は、たぶん皆さんご存知だと思いますが、全国の神々が出雲大社に縁結びの相談で集まってしまい、神社には祭神がお留守になってしまうところから出た名称だそうです。
出雲大社では逆に、10月は神在月というのだそうですが。

しかしこんなことを書きたくなってしまったのは、たぶん筆者のヘソ曲がり根性のなせる業だとは思うのですが、なんで出雲大社が縁結びの神様なんでしょうか…
それと、出雲大社と出雲大社教というのは違うので、もし行かれる方は、自分がどこに行くのか間違えないように、ちゃんと確認されたほうが良いと思います。

縁結びの由来も、調べればそれなりのことがあるのでしょうが、どうも、全国の神社仏閣の謳うご利益って、営業方針の為に取ってつけたみたいで、「これ、ほんと?ちゃんとした由来があるなら教えて欲しい」と思ってしまいます。

ご利益を謳わないと信者さんが集まらない、というのは分かりますが、多くの神社仏閣というのは、特定の政治的背景があります。政敵降伏(ごうぶく)の為に神社仏閣を建立するというのは珍しい話ではなく、そういう神社に、当の降伏される側の子孫が「ここ、商売繁盛だよね」とか喜んでお参りしているのを見ると、知らないということはオソロシイな…と思ってしまうのですが。
そんな事を考えながら、「ご利益別・全国神社仏閣案内」みたいな本を見ると、つい鼻で笑ってしまったりする、ひねくれ者の筆者です(笑)

由来は、だいたい境内の案内板に書いてあります。嘘もつけないものなので。
そういうものを読みもせず、調べもせずに、縁結び、商売繁盛、身体健全、受験合格…とご利益別ブランドみたいに全身固めてしまってる人…まさか居ないですよ…ね。ガチンコしてても知りませんぜぇ。
神無月で地元の神様がお留守の隙を狙って、バラしてしまいました(笑)。

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