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雲切流・お料理講座(香辛料編)


イタメシやエスニック料理など香辛料を使った料理の好きな人は多いと思いますが、食と文化は渾然一体。特に香辛料、薬味がないと、どうもまともなもの食べた気がしないですね。でも、珍しいものを知っていても、ありふれたものを知らないと恥かきっ子だから、これぐらいのこと、ちゃんと覚えてね。


香辛料・キホンの基本

身の周りでもっともありふれた香辛料といえば、そう、唐辛子、カラシ(芥子)、ワサビ(山葵)、コショウ、ショウガ、混合香辛料であるカレー粉といったところでしょうか。このうちカレーは後で述べます。


唐辛子は何のため?

七味や一味トウガラシを使うと、食欲増進するし、フーフー言って食べるから体もあったまるし、風邪ひいた時には一番。そう思っている人、案外多いのでは?残念でした。それは間違いです。

トウガラシはもともと熱帯地方が原産です。原則として熱帯原産の香辛料は、体から熱を取り、体を冷やす働きがあります。辛いものは、主に暑い地方で多く食べますね。フーフーいって食べて、発熱を促し、余分な熱を取るものです。トウガラシの入った湿布薬がありますが、あれは患部の熱を取り、冷やすための令湿布として使われます。全体的に熱帯原産の香辛料は体を冷やすものですし、熱帯地方で多く使います。

風邪ひきさんは、トウガラシは止めてショウガが一番です。ショウガも同じ熱帯地方の原産ですが、ショウガにはさまざまの薬効があり、単に辛いだけでなく、消炎鎮痛、解毒作用があります。ショウガの辛味は、毒消しのようなものです。

体を暖めるのは、むしろワサビです。ワサビは冷たい渓流で産しますね。そして、オロして空気と混合することによって辛味が出ます。この、オロすということが重要です。


寝ぼけカラシはいらない

オロす、練るというのがつき物なのが、ワサビ粉とカラシ粉です。一つ覚えておきましょう。ワサビやカラシはチューブに入っているだけでなく、粉のものもありますね。大目に作る時には、わりあい粉を練って作ります。この時にみなさんはどうしていますか。

ワサビもカラシもどちらも、容器の中で適量の水を加えて練り、しばらく伏せて置くというのは知っていると思いますが、カラシだけは水ではだめ。

必ず、ワサビは水、カラシは熱湯で練らないと、辛味は出ません。どうしてなのか筆者も知りませんが、これが鉄則です。カラシは水で練ると絶対に辛くなりません。反対に、ワサビは冷たい水で練らないと辛くはなりません。
これを知らずに学園祭のオデンのカラシ、寝ぼけカラシを大量に作ってしまって「このカラシ、ちっとも効かないじゃない、古いの買って来たね」という経験のある人が多いのでは。



一人暮らし・カレー味の簡単レシピ

カレーはいろんな香辛料の複合香辛料です。お店によって配合が違い、それぞれ自慢の味がありますね。このカレー粉、平凡なものでいいから一缶買って、お料理を作ってみましょう。

◆ベーコンと玉葱のカレーコンソメ

材料(1〜2人分)ベーコン150グラム、玉葱中一個、ブイヨンキューブ3〜4個 カレー粉大さじ1 水カップ2 炒め油大さじ1(ぐらい……???)

@ベーコンは2〜3センチ、玉葱は薄切りにしておく。
Aブイヨンキューブはあらかじめカップ2の水に溶かしてスープ状にしておく。
B鍋に油を引き、玉葱とベーコンをサッと炒める。炒めた上からカレー粉をふりかけて、まんべんなく混ぜる。
Cカップのスープを入れて、煮立ったら出来上がり。


◆蓮根のカレー炒め

材料……蓮根中1〜2本 カレー粉大さじ1 醤大さじ2 酒大さじ2 炒め油大さじ1(ぐらい……???)
@蓮根は約2〜3ミリの薄切りにしてサッと水にさらし、ざるに上げて水を切っておく。大きめだったら半分に割ってから薄切り。水気の切り方はカラカラでなく、ザルに上げたら15分〜20分くらいという感じ。野菜の水切り器があるといいかもしれない。
A大きめのフライパンに多めに油を入れて炒める。サッと火が通ったところで、カレー粉をまんべんなくふりかける。カレー粉が混ざったら、お酒と醤油を入れて更に炒める。ちょうど汁気がなくなって、しかも柔らかくなり過ぎず、蓮根がパリパリぐらいが食べごろ。

※どうも、お料理の先生ではないので、材料の分量を計ったことがありません。具の量や味付け、スープの濃さは、好みに合わせて調製してください。

この章は風水とは関係あるといえばあるし、ないといえば何の関係もないです。なんでこうなっちゃうかと言うと、単に筆者が気にしない人だから。
なんだか、あんまり食生活なんかバラしちゃうと、風水の先生の権威がなくなりそうですね。でも、アップルコンピュータ(日本)社長の「好物は牛丼、カレーライス、オムライス」とどっこいどっこいかしら。好物というより、それしかないんじゃない?アメリカではあんまり豊かな食生活とは思えないから、贅沢言ってられないよね。
筆者の武道の先生も、アメリカ行くと、稽古時間の昼食はいつもホットドッグとコークばっかしで、根を上げて帰ってきます。筆者の弟も海外出張多いけど、「あいつら、味覚が三つしかないんだよ、甘いと辛いと苦いだけ」……あ、これって、悪口?まあ、海外勤務の方、お察し申し上げます。

カレー店では今は新宿紀伊国屋ビルB1の「モンスナック」がお気に入り。スープ状のルーが、なかなか素人では出せない味です。おススめは、まず基本味の「ポークカレー」を食べてみて、それからオプションつきに挑戦というコース。筆者は「野菜カレー」「シーフードカレー」がお気に入り。あの味、ビーフはおススメしません。ポークかチキンでしょう。このお店とは筆者が20歳の時からのお馴染みです。(というと、ン十年昔……)昔からインド人のオバサンが経営してるけど、最近は年取ってインド人らしいアクが薄くなり、ずいぶんと色も白くなりましたね。日本での生活は優雅なのかしら。

なんでこの店に行ったかというと、その昔、筆者は文学少女でした。
五木寛之、野坂昭如あたりがデビューしたてで、「小説現代」なんかの「酒中日記」で「先日、原稿用紙が無くなったので、新宿の紀伊国屋に行き、満寿屋の原稿用紙を買い、地下のモンスナックでカレーを食べて帰る」などと五木が書くと、文学青年がみんな真似をする。筆者は九州から出てきたばかりで、まさに文学少女お上りさん的行動をした。なんと、文士劇まで見に行っちゃったりして。(そんなの、ネットユーザーは知らないよね)

今は部数減ったけど「オール読物」と「小説現代」が競った時代でした。小説雑誌も変わったし、筆記用具も変わった。ワープロが出たての頃は、「自分の手とペンで文章を書かなくなったら、オレはモノ書きを止める!」とのたまわった著者も多かったが、今はどうだか。
でも確かに、ワープロと手書きでは文章の質は変わる。ワープロでは確かに文章の密度が落ちる(ような気がする)。それじゃあ、テープで後述筆記のベストセラー作家はどうなんだ!……と、また脱線しすぎ。カレー、美味しいよ。

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