みんなの風水:目次

近所の騒音で悩んだら



いろいろお便りを頂いた中で、一人暮らしで困ったことのトップがこれでした。

1、隣りの人の立てる物音がうるさくて、悩まされる。
2、うちのオーディオの音がうるさいと言われてしまって、ムカつく。
3、はっきりした事件はないのだが、どうも生活音が筒抜けで気が休まらない。 etc……。

「どうしたらいいのでしょうか?」と言われて、うまい方法があれば教えてあげたいのは山々ですが、じつはいちばんカンタン確実な答えは、「引っ越しなさい」になります。ごめんなさい。
でも、なぜ、こうなったのか。引っ越してもまた同じ問題に出会ったらどうするのでしょうか。どっちみち、引っ越し先も同じ程度の物件になることが、多いでしょうから。それらの点を考えてみましょう。


騒音ってなあに?

騒音の問題というのは、個人個人でかなり感じ方が違います。だから、難しいのです。
上で下手なギターの練習しているのを聞いて、「あっ、あいつまた間違った、笑えるなあ」「うーん、だいぶ上手になってきた、これなら子守歌として合格だ」という余裕のある反応をする人もいれば、「クソ、あのヘボギターが神経を逆撫でして、イライラ、ムカムカ」「あの音が耳について、どうしても眠れない。これじゃあ、明日の仕事は地獄だ」 と、それぞれ反応が違います。いや同一人物であっても、その時の気分とキャパシティーで、違ってくることも多いでしょう。 全く同じ音であっても、憧れの彼、彼女が立てている場合と、ムシの好かない奴が立てている場合では、全く受け取り方も違うでしょうし。


守るべし

そこで、まず常識的なことから言いますと、近所付き合いに関しての前提があります。これだけは知っておきましょう。

1、最初に入居した時に、近所回りを欠かさず、必ず顔見せしておく。
常識ですが、どの辺で線引きするかが問題です。小さなアパートであれば同じ階の人と真上、真下ぐらいは必要でしょうが、オートロックのワンルームマンションあたりでは、かえって迷惑がる人もいるので、あんまり、沢山行く必要もないでしょう。原則は『向こう三軒両隣り』といいます。あとは、玄関やエレベーターで顔を合わせた時に、なんとなく挨拶する程度でいいでしょう。
この時、普通、何か手土産を持っていきますが、このあたりで考え込んでしまう人が多いようです。
昔はチリ紙、マッチと相場が決まっていたのですが、現在はけっこう豪華なものを持ってゆく人もあります。ですが、あんまりおおげさなのも考えもの。
まあ、日常的な家庭用品として、例えばセッケン、ティッシュ、ゴミ用のポリ袋など、ワンルーム暮らしですと、金額にして300〜500円程度というところでしょう。飲食物は避けたほうが無難かもしれません。

2、文句をいう時には自分で直接言わずに、大家さんか管理人に取り次いでもらう。
これもいちおう、常識とされているようですが、筆者は時と場合によると思います。 感情論に走りやすい問題ですし、第三者が入ることによって、かえって大袈裟になる場合もあります。
間に入る人が、こういう問題を解決するのに馴れていれば問題ないのですが、小さなことで下手に第三者を入れると、「言い付け口」と取られる可能性もあります。立場を変えてみれば、自分が人に迷惑をかけているのを大家さんに知られるのは、やはり具合が悪いでしょう。
目安としては、自分だけが迷惑しているのか、それとも周りの人がみんな迷惑しているかを考えましょう。明らかに非常識な時間に騒音を立てて、辺り一帯の人が迷惑しているのであれば、管理人、大家に訴えるべきでしょうが、近所付き合いの範囲で解決できることであれば、できるだけ自分達で解決できるようになりましょう。
その為にも、できるだけ、近所の人と顔を合わせる、会話をする、普段からフランクな態度をこころがけることが大切です。
また、管理人も大家も、どちらも近くにいない時には、入居する時に、「何か困ったことは、どこに聞けばいいんでしょうか」と最初に世話した不動産屋で、あらかじめ聞いておくと良いでしょう。

今さらあんまり役には立たないでしょうが、これらの点は、出だしを間違ったら後でカバーするのはなかなか面倒です。入居する時に、この2点には注意しておきましょう。


風水から見る騒音問題

次に風水的な見地からしますと、騒音の問題は、何といっても完全に方災です。
騒音で悩まされる方位の代表では、三碧木星があります。三碧木星の凶方で越すと、何かと周りの騒音で悩まされます。凶方の度合いにもよりますが、騒音、ガス爆発、落雷、スキャンダル、詐欺事件、悪事露見などの意味があります。騒音ぐらいであれば、小凶というところです。

一度筆者が、種々の事情から、年盤の三碧木星を使って移転したことがあります。
暗剣殺とか破ではないのですが、筆者の本命星にとっては相克で、月盤も吉方ではありませんでした。そうしたら引っ越した翌月ぐらいから、騒音に悩まされてすっかり睡眠不足になってしまいました。
何の騒音かというと、意外や意外、それは小鳥の囀りでした。 そのアパートは緑の豊かな公園に面していたのですが、すぐに移転する可能性が強かったので、クーラーをつけずに、窓を開けて寝ていたのです。そしたら、夜明けと共にさまざまな小鳥がやってきて、チュンチュン、ピイピイと、そのうるさいことといったら。それもきっかり、夜明けと同時です。
まず夜明けの少し前に、カラスが「カア!」と一声鳴きます。ほんの少し間を置いて、夜明けの曙光が一条サッと空に走るや、チチ、チチ、チュンチュン、チュンチュン……、と決まった順番で、さまざまの種類の小鳥が、最初は1羽、次は2羽、4羽、10羽という感じで10分後には大合唱になります。
何とも気持ちの良い夏の風物の筈なのに、私にとってはとんでもない騒音でした。普段は鳥の声がうるさくて眠れないなんて、考えもつかなかったのですが、これが凶方の凶方たる所以でしょう。
やがて季節が移って、自分でも少しは馴れ、合唱の時間も遅くなってきて楽になったと思ったら、次にはすぐ隣りの家が立て替えのため、壊し始めました。
それも、全部ドッと壊すのでなく、手作業で一部分づつ槌で叩き壊しているので、一日中カンカン、ドスンドスンという音が響きます。それが3〜4ケ月続いたと思ったら、次は反対側のスーパーが店じまいし、マンションが建ち始めました。
1年後にはまた反対隣の駐車場がなくなり、マンション建設です。その騒音が、きっかり私の生活時間に合わせて、邪魔してくれるのです。一緒に引っ越した息子は吉方のせいか、全く何とも感じないようです。
その次には喉に魚の骨を刺し、続けて喘息になり、まあ散々なことでした。今はそこには住んでいませんけれど、この現象は明らかに三碧木星の象意です。

これが三碧の暗剣殺だったりしたら、ガス爆発かなんか起こっていたかもしれません。それも近所の人はみな留守で、私だけがいる時に限って。

じつは、こういう現象が出るのは、三碧木星の凶方で越した為であることは間違いないのですが、少し解説が必要です。
三碧木星というのは、吉方、凶方に拘わらず、その代表的な象意の一つには、ものごとが発現するという意味があります。これまで使った方位の影響が、三碧木星を使うことによって、はっきり現れてくるのです。
三碧木星という星じたいはあまり実体がなく、他の星との絡みで影響する星ですので、良くも悪くも過去に使った方位の影響が現れるのです。
それがどんな形で現れるか……例えば、肝臓病を患うという場合は、過去にたぶん本命殺を使っている筈ですし、ガス爆発による火災であれば、過去に九紫の暗剣殺を使った影響です。
異性問題でのスキャンダル、刃傷沙汰であれば、過去に七赤の凶方を使っていることが多いでしょう。
吉方でない三碧木星か、東の方位を年盤か月盤で使った時に、こういう過去の凶方の影響が出ます。そのうち、騒音問題というのは、三碧木星の代表的な象意です。

もう一つ、このテーマに関係のある星は、九紫火星です。これは騒音というよりも、トラブルの意味が強くなります。特に、警察、官公庁関係のトラブル、印鑑、文書の問題が発生した時には、必ずこの九紫火星か、又は南の方位が関係しています。
もしあなたが住宅問題その他で、警察が立ちいったり裁判沙汰という事態になった場合は、この九紫火星の凶暗示だと思って下さい。九紫火星は火の性質ですから、三碧木星よりも凶意が強いでしょう。

後、関係のありそうな星としては、七赤金星があります。主に人の話し声がうるさかったり、痴話喧嘩に悩まされたりする場合は、この七赤金星を凶方位で使った場合です。音楽がうるさい場合も七赤金星の象意に入ります。


どうしたら?その1

それではどうすれば良いか、という問題ですが、まず小さな対処法と、大きな対処法を考えましょう。 小さな方法では、自分の部屋の東と南方位を見直して下さい。この方位が汚れていたりゴミが積み重なっていたら、すぐさま掃除しましょう。
前提として、東方位は窓があったり開いていたほうが吉相です。東と南東だけは水と火が両方相性ですので、キッチンがあっても構いませんが、その場合でも、なるべく気がこもらず、窓があって空気の流通が活発な方が吉相です。

南も開いていて構いませんが、この位置は特に溜め水を嫌います。バスルームやトイレになっていたらアウト。この物件は潔く諦めて早く引越しましょう。そうでなければ、せいぜい整理整頓を心掛け、きちんと清潔に保ってください。

ですが、ワンルームに限って考えると、部屋の改装による効果は、はっきり言って期待薄です。どういう家相であろうと、まず余分なものを捨て、整理整頓を心掛けるというのが精一杯というところです。
スペースと構造からいって、理想的な間取りというのは望むのが無理というものですので、玄関とベランダが鬼門(北東)、裏鬼門(南東)にあるものを避ければ善しとしするしかないでしょう。


どうしたら?その2

根本的な解決法は、やはり引っ越しに限ります。引越しの悪影響は、原則として引越しでしかカバーできません。
海外旅行もいいですが、独身で身軽なのが取り柄なのですから、吉方位があれば、チャンスを逃がさずに引っ越しするのが、総合的に見て一番早道です。
これが、家族数人……例えば夫婦と子供2人+お祖母ちゃんという家族構成で引っ越しする時のことを考えてみて下さい。みんな本命星も、学校、仕事も違いますし、全員が吉方位で移転するのは、まず不可能と思ったほうが良いでしょう。
移転によって方位の効果を十分に受けることのできるのは、独身かせいぜい夫婦二人だけの時ですから、今のうちに動けるだけ動いて、運を開くほうが先決問題です。
「吉凶禍福は動より生ず」ですから、下手に不動産や荷物にとらわれず、「捨てる、見切る、動く」ことが開運の一番の早道です。あまり若いうちに不動産を手に入れて安定を求めるのは、自分の一生をその時点で限定してしまうことです。

それどころか、不動産運の良くない人は、家を建てたとたんに転勤になったり、運勢を落としてリストラになってしまったり、ということにならないとも限りません。自分の周りを見回すと、必ずそういう人がいらっしゃることでしょう。
くれぐれも、本命、月命、十二支から見て、本当の吉方位は多くはないということを、覚えておいて下さい。完全な大吉方で大きく移転したならば、そこに長く住めばいいのです。
「前の引っ越しは凶方だったけど、これぐらいなら、まあ何とか持つよね。そりゃ引っ越しした方がいいのは分かってるけど、お金もないし、いろいろ大変だから」というのは、すでに、そういうやる気のない状況じたいが、凶方の影響です。
泥沼に足を取られている状態ですから、足を抜くには力が必要です。でも、もっと長く居たら、腰まで、胸まで、頭までどっぷり浸かってしまって、もうそこからは抜けられないでしょう。


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