みんなの風水:目次


病気になったらどうしよう…?


転ばぬ先の何とやら。一人暮らしで怖いのは、何かあったら…、特に心配なのは、病気や怪我や事故ですよね。一人暮らしの人って気が張ってるせいか、意外と動けない程の病気になることって少ないような気がしますが、準備万端整えて、それがちっとも役立たないってのが一番いいことかも、です。
まずは何が必要か何が足りないのか…整理しておきましょうね。

いちおう、助けて貰える人が近くにいないってことを前提にします。彼氏や彼女の居る人は別問題。まあ、恋人が居なくても友達作っておいたり、ご近所に挨拶をかかさないことなどが大事なのは言うまでもありません。


普段の準備と心がけ篇

幾つかの常備品と、整理しておくべきことがあります。
連絡先は大学ノートなどに整理して、健康保険証と一緒に、玄関の分かりやすい場所に非常持ち出し品などと一緒にまとめておくと良いでしょう。ただし、他の災害準備と違うのは、自分が意識不明になったり正常な判断力がなくなったりした場合が前提なので、ノートが大きくなっても、字を大きくはっきり書くことが大切です。

■いざという時の病院は
一番近くて更に道路が歩きやすい場所に、内科と外科と救急病院を探しておきます。書き出しておく項目は次の通り。

●病院・医院名
●住所・電話番号
●診療時間(時間外診療の有無とその連絡先もあれば)
●地図(ご近所非常時マップ)

◇病院、交番マップ
自宅を中心にして、誰が見てもすぐ分かるような(例えば幼稚園の子供が見ても分かるように)はっきりしたご近所マップを作っておきます。これは、実際に子供に病院に連れて行ってもらう為ではなく、本当に具合の悪い時は、判断力・記憶力とも自分が当てにならないからです。
七転八倒で歩けなかったり吐き気がして気持ち悪くて頭がボーッとして眼もかすんでいるような状態でも見れるように、という積りで、くっきりと分かり易く書きましょう。特に電話番号ははっきりと。
交番もマップに入れましょう。もしそこの病院よりも交番のほうが近ければ、救急車を呼ばなくても交番まで辿りつけば、警察官に頼んで病院に連れて行ってもらうというテもあります。オマワリさん、親切ですからね。

■タクシー会社のTEL
家の前でタクシーが拾えない人は、タクシー会社に電話して来てもらいましょう。具合が悪くなってからタウンページ探すのは辛いですよ。

■親兄弟、親しい友人の連絡先
もし意識不明になってしまった場合、連絡先が分からなくては病院でも困ります。

■保険証とお金
病院に行きたくても、ちょうどお金がないという場合もあります。タクシー代と病院代…健康保険があれば、たぶんその場では5000円もあればじゅうぶんでしょうが、いざという時の為に1万円ほどは別にしておきましょう。タクシー代は別に小銭にして。保険証はコピーでも大丈夫です。
ほんとうに深夜に急病でお金もなくて困った時は、「持ち合わせがなくて」と話して次回に回してもらいましょう。病院と他の商売とは違いますから、必ず融通をきかせてくれる筈です。そういう場合の為にも、住民登録や保険証はしっかりしておくべきですね。

■入院用非常持ち出し品
健康に自信のない方は、急に病院に担ぎこまれることになっても着替え一枚ないという事態にならないよう、最低限の下着と身の回りのものぐらいは小さめのリュックに入れて防災用品と一緒に分かりやすいところに置いておくと良いですね。災害などの非常時にも使えますので、是非準備しておきましょう。これに貴重品を入れておくのは、ちょっと検討の余地ありですが。

■体温計・常備薬
嫌に具合が悪いけど、どのくらい熱があるのか・・・と思っても、体温計がないと分かりません。実測式で脇の下に10分間はさむほうが正確なようです。
医薬品はどれくらい準備していますか?必要な常備薬は個人個人で違うと思いますが、全て最小サイズにしないと、あまり古くなると使えません。

ちなみに、筆者の常備薬というか・・・いま薬箱を覗いてみたらこんなところ。
マキロン、オキシフル、キンカン、イソジン、バンドエイド、正露丸、龍角散(粉)、龍角散トローチ、メンソレータム、オロナイン、フェミニーナ軟膏、クロマイ軟膏、サルファ剤軟膏、タケダ漢方胃腸薬、抗菌目薬、鎮痛カプセル、湿布薬、タイガーバーム、バンテリン、ハイチオールC、ネーブルファイン、体温計、眼帯、包帯、サポーター各種・・・だんだんサプリになってきました。。。
風邪っぽくて熱が出た時は、隣のビルがクリニックで薬局が向かい側なので、ドラッグストアよりも近い・・・でも、いつの間にか薬箱の中、増えてしまいましたね。どうしても病気よりも怪我系が多いですが、ま、こんなもんでしょ。雲南白薬を買おうと思いながら、適当な店が探せない……道場ので間に合わせている…どうせ怪我は道場が一番多いんだから。あれは効きますねー。

■非常食品・飲み物・ビタミン剤
たぶん冷蔵庫はあると思いますが……もしない場合は乳製品はご法度。常温保存可能な食品だけに。
寝込んで動けなくなってしまった時の為に、なんだか調子が悪くて寝込みそうだなー…と感じたら、ソッコーでこれらの食品を買いに走りましょう。カレーや唐辛子などの刺激物やポテトチップ、フライなど脂っこいものはダメ。冷たいものに偏りがちなので、暖められるものも忘れずに。

◇デリバリー便を利用する
首都圏在住で配達地域に入る方ならば、雨が降っていたりして億劫な時には、無理に買いに出なくてもam/pmのサイバーデリス便というのがあります。宅配料が少しかかり配達時間も夜間限定ですが、電話でもネットでも注文して届けて貰えます。他の店でもあるかもしれませんので、お住まいの地域で探してみて、配達用のカタログを貰っておくとよいでしょう。
http://ampm.jp/service/delice_bin/

◇水分補給
如何なる場合でも、水分補給が非常に大切です。以下のことに注意して、水分を意識して採って下さい。
体が水分を失っている時には、ただの水やお茶、また一般のスポーツドリンクでは吸収効率が悪いのです。必ず、スポーツドリンクを三倍ぐらいに薄めたものを飲んで下さい。
特にインフルエンザなどで高熱が出たり、嘔吐、下痢などの場合は、このスポーツドリンク3分の1が肝心です。
普通のスポーツドリンクは浸透圧が正常時の体と同じで、発熱や下痢や運動の発汗で水分を失った後は、血液の濃度が高まっているので、スポーツドリンクの濃度ではあまり体に吸収されません。水をガブ飲みしても、お腹の中でダボダボいう感じになって吸収されませんし、逆にスポーツドリンクそのままでもダメです。調べたい人はアイソトニックとハイポトニックで検索して下さい。

具合の悪い時にはマメにこのドリンクを摂れるように、大き目のペットボトルに入れて枕元に置いておくと良いでしょう。ポカリなどのロゴの入った、吸い口付きの1リットルのボトルが便利です。

■救急車は119番だ
ほんとにイザと言う時には…救急車って何番だっけ?110番か…?(そりゃ警察だ)となる場合が多いのです。なにせ、正常な状態ではないので、整理ノートに「救急車・119」と大書しておきます。

◇どんな時に救急車を呼べるのか
基本的に救急車は呼べば出動はしてくれることになっていますが、現在、軽症の人まで無闇に救急車を呼んで本当に必要な時に救急車が足りなくなるという事態が叫ばれており、極端な時には搬送を拒否されるという事態まであるようです。有料化が論議されていますが、現在のところ、救急車を呼べる基準は原則として次の通りです。


ここで問題にしているのは、最後の「急病などで他に適当な搬送手段がない時」に該当すると思いますが、皆さんの基準として、「自力で病院に行けなくなった時」と考えれば良いでしょう。
一人暮らしで意識不明になってしまっては手遅れなので、一人暮らしの場合は、これよりも基準を緩くすべきです。しかし、大袈裟にするのは恥ずかしいという気持ちもあるでしょうし、救急車の出動基準から言っても、「緊急を要する搬送で、他に手段がない時」となっていますので、次のように考えるとよいと思います。

救急車の搬送はあくまでも病院までで、病院から自宅に帰るのは自分でしなければなりません。従って皆さんが救急車を呼ぶ基準としては

◇オートロックを忘れるな!
救急車や家族の助けを呼ぶことになった場合、連絡がついたからと安心してはいけません。
ネックになるのが普段は重宝しているオートロックです。オートロックでなくても、玄関の鍵が問題です。あなたの返答がないからと、不動産屋や大家などを探しても、深夜では連絡がつきません。助けを呼ぶような事態になったら、何とかして玄関の鍵を開けて近くで待機しましょう。
集合住宅のオートロックは、管理人さんや他の部屋の人に事情を言って開けて貰うこともできます。出動要請の時にこのことも伝えておくと良いでしょう。

◇病院の選び方
筆者はどちらかというと、最初に行くのは大病院、総合病院よりも、町の開業医を勧めます。難病や癌など、緻密な検査や入院・手術が必要な場合を除いて、普段の体調を崩した程度にかかるのは、町の開業医の方が適していると考えます。何でも揃っているからと、風邪程度で大きな総合病院に行くのは感心しません。
近所のクリニックで手に負えなくなればどうせ総合病院に回されますし、最初に行くのはとにかく近くて歩いて気軽に行けること、先生がいつも同じ人で気軽に「熱出ちゃいましたー」と話ができることの方が大切だと思います。
大病院はスタッフが大勢居ますが、それだけに新米や研修生が混じっていたり、医師も変わることが考えられます。行ってみてどうも納得がいかなかったら、それから考えればいいことです。


病気になってから篇

■病院に行くかどうかを決める
普段丈夫な人が病気になった時、あまり病院に行く習慣がないので、単なる風邪だと思ってそのままにしておいたら、肺炎になってしまったという場合があります。風邪以外の持病のある方は、それぞれかかりつけの医者があると思いますので、普段健康な方が風邪かな?という場合に限って書きます。

医者に行くべき場合



◇風邪のお話
言っておきますが、医者に行っても、風邪に対してはあくまでも対症療法でしかありません。
処方される薬は解熱剤、下痢止め、咳止め、喉シロップ、胃腸薬など。これに抗生物質が加わるかどうかです。病院に行く一番の理由は、風邪のように見えても実際は他の病気だったり、または他の病気を併発していないかの確認と、もう一つは抗生物質を処方してもらうかどうかを決める為です。

私の経験では、やはり病院で薬を処方してもらったほうが治りは早いですが、熱が出るということをあまりに眼の敵にして解熱剤で無理に熱を下げると、かえって治りが遅くなる時があります。また、抗生剤の服用も効果がある時はあるのですが、それなりにリスクがあり、妙に後をひく場合があります。最近は風邪も単純ではなく、耐性ができていたり、いろんなタイプ・症状があるので、体の声に耳を傾けることが大事です。
食欲がないというのは、消化能力が衰えているよー、と体が訴えているので、無理に食べずにお粥や梅干などのあっさりしたものだけにして安静にするほうが、理に適っています。
熱が出たならば、すぐに解熱剤を飲むのではなく、原因を絶つことを先に考え、熱だけ下げて安心していてはいけない、ということです。
熱が出るというのは、体が病原菌(又はウイルス)と戦っているということなので、あまりに早くそれを抑えつけていると、妙に病気が潜行してしまって、ズルズルと長引く場合があります。ただ、高熱はあまりに体に負担が大きいので、解熱剤を服用しますが、いったん治ってぶり返した場合は、上記のような自然の流れにうまく乗れずに、波に逆らってしまった時が多いようです。
例えば、金曜日に調子が悪くなって微熱が出たので、そのまま軽い食事だけ摂って土日は安静にし、月曜日もなるべく軽作業だけにして真っ直ぐに寄り道し、だいぶ食欲も回復してきたので、少し栄養のあるものを食べて明日に備え、だんだんと普段の調子を取り戻す・・・。

こうできればいいのですが、週の半ばに熱が出て、仕事も忙しいのでドリンク剤か何か飲んで頑張り、更に週末は飲み会も重なって帰りが遅くなり、市販の薬を飲んだ上にアルコールまで入れて午前様、となると、体の流れに逆らってしまっているので、次の月曜にドッと症状が悪化したりします。
抗生物質は、筆者の場合、風邪よりも扁桃腺炎が多いのでだいたい処方されるのですが、最近の3回飲んで一週間効き目が持続するというような非常に強い抗生物質は、どうも体の基礎的な力まで奪ってしまうようです。扁桃腺と歯は筆者のアキレス腱なので仕方がないのですが、ちょっと怖いですね。(この薬は3回飲んで一週間どころか、どうも2週間以上影響があるようです)

■医者に行ったら
医者との良い関係を築くのも、大きな経験です。たまに、医者にかかるのが下手な人がいます。妙に構えてしまったり、警戒したり喧嘩ごしになったりすることのないように、十分な意思の疎通が持てるように、できるだけオープンで率直な態度で行きましょう。それには幾つかの要領があります。

診察にあたって、「いつから、こうなってこうなりました」と言えば分かるので、「風邪をひいたので、薬を下さい」というのは、正しい患者さんのかかりかたではありません。上記の「病院に必ず行くかどうかを決める」の記述とは矛盾するようですが、医者に言ったら医者の言う通りにすべきです。
また、女性の方は診察の時の服装が気になると思いますが、ほとんどブラジャーは外さなくても大丈夫です。風邪の発熱ぐらいの診察ならば、上着を胸まで捲り上げることができれば大丈夫です。ワンピースだとかえって不便なので、ゆったりしたTシャツとか、ブラウスとスカートぐらいが一番診察を受けやすいでしょう。体を締め付けたり、金具の多い服装は避けて下さい。

■着替え・タオル・アイスノンを用意
高熱が出ている時には非常に寒気がし、熱が下がる時には汗が沢山出ます。寝込みそうだと感じたら、寒気がする時の為に予備の布団や毛布。
また汗が出始めた時の為に、敷布団カバーの上にタオルケットを敷いておくと良いでしょう。掛け布団も襟元が一番濡れるので、バスタオルをかけるなど。着替えはとにかく吸水性の良いものを。肌触りの良いのは綿ですが、あまりベタつかない生地のものがよいと思います。

■洗面器
万が一、吐きそうになった時の為に、近くに洗面器や手桶などを準備。吐きそうな消化の悪いものや刺激物は食べないことですが、ちょっとしたことでも吐いてしまうことがあります。あまり冷たいものや酸味の強いものも注意。
寝ていて吐いた時には、姿勢によっては器官に吐いたものが詰まってしまって危ないので、すぐに体を起こして洗面器に吐いて下さいね。


◇お風呂は本当にダメなの?
昔から、熱のある時、具合の悪い時には入浴禁止が常識とされてきましたが、これも最近はだんだんと変わりつつあります。
筆者も何年かに一回の割りで高熱が出るのですが、お風呂は必ず入ります。その方が気持ちが良いからです。体を起こしたら気持ちが悪くなってしまうような場合は安静第一ですが、扁桃炎は激しい関節痛があるので、明らかにお風呂に入ったほうが楽になります。
普段よりも少しぬるめにして、のぼせるような温度は避け、何度もちょこちょこ入ります。毎日運動する習慣があるので、ジーッと寝ているほうが体が辛く、少し特異な例かもしれませんので、あまり真似しなさいとは言えませんが、入浴したほうが楽ならばしたほうがよいと思います。

この為に治りが早まっているのか遅れているのかは分かりませんが、汗をかいて熱が下がった後など、軽く汗を流してサッパリしたほうが気持ちよく休めそうな時は、お風呂禁止という理由はありません。
普段よりも、短時間・ぬるめにして、体力を消耗しないようにサッと流すぐらいが良いでしょう。湯船に浸かる場合はよく注意して、頭がクラクラするようなら浸かるのはやめ、足元が滑らないように、よく注意して入浴して下さい。要は症状とその人の生活スタイル次第ということですね。


風邪のことばかり書きましたが、病気はさまざま。他にも症状の辛い病気について少し書きます。あまり病気のプロではないので、大雑把ですが。


ちとビロウな話になってしまいましたが、次回は「一人暮らし・いたわりレシピ」の実践篇に挑戦してみようと思ってます。重湯も作ってみましょうね。どんなのが出来るかな?


●最後に・風水的健康法(番外篇)

風水学的に言うと、体力や健康は家の北側の相で見ます。北、北西、北東の相が良くないと(水場になっていたり汚れていたり)健康に良くない影響があります。
しかし、一人暮らしの皆さんのお住まいは、どうしても北側が水場になる率が高いと思います。じつは筆者の最近の住まいもそうです。北東がお風呂場です。そこで、奥の手を使っています。
奥の手と言うと大袈裟ですが、早い話が、家でお風呂に入らないのです。稽古や観劇や買い物の帰りにはいつもジムに立ち寄って、ひと泳ぎするかトレーニングをしてから、ゆっくりとお風呂をジムで済ませ、家に帰ります。お蔭で、お風呂場はカランカランです。乾燥室にもなるバスルームなので、時々下着を干す程度です。
たまにジムをお休みする時でも、湯船の中でシャワーを使う程度なので、すぐに乾燥できます。
今後はたまに、バスルームにお気に入りの洒落たライトを幾つも置いて、美しい小さなカーペットを敷き、アロマルームとして使ってみようかな、などと思っています。これは、一人暮らしの皆さんにはうってつけの方法ですね・・・というか、一人暮らしでないとできない方法かもしれません。
これですと、住まいの風水的な凶相を緩和できる上に、自分自身、ジムで直接的に体を鍛えることができ、更に香りや液体を使える個室スペースができて、二重三重の健康法になります。きっと同居人の居る方から羨ましがられますよ。
今後、引越しをする時には、スポーツクラブのご近所がおススメです(笑)

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