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黒いドレスのあなたへ



「相は性(しょう)に従って生じ、性は相に従って生ず」

運命学・観相学の元祖、中国の麻衣の言葉に、「相は性に従って生じ、性は相に従って生ず」とあります。
今朝起きて髪形を整え、着る服を選び、口紅の色を決める。これは全て、あなたの意思と判断です。
あなた自身の心がそれを決め、あなたの身体と行動がそれに従ったのです。
でも何故、上から下まで黒ずくめなのですか?今日は誰かのお通夜ですか?それとも何か、あなた自身悲しいことでも?
それとも、痩せて見えるから?神秘的……?
汚れが目立たないという現実的な理由ですか?

言われなくともご存知でしょうが、黒はお弔いの色、不幸の色です。エネルギーを封じ込め、いっさいの活動力を奪う色です。.厳密に言えば黒は色ではなく、ただの虚無とでもいうべきものです。
そういえば、いったん黒い服を着だしてからというもの、今日は何を着ようか、という考えさえも出なくなったのではありませんか?ただズルズルっと、その辺に転がっている服に袖を通しているのではありませんか?
黒を身にまとうあなたは、知らず知らずのうちにその影響力のもとにおかれ、外側からじわじわと、心や運命までも支配されはじめているのです。
これが、「相は性に従って生じ、性は相に従って生ず」です。それも悪い方のサンプルになってしまっています。

特に若い人は黒を着るのは止めましょう。親子のペアルックで、小さな子供にまで黒を着せている人を見かけますが、これはとんでもない話です。
黒は「冬・死・無」の象徴です。これから成長しようという子供には、春から夏のイメージの、明るい活発な色を着せなければなりません。さあ、今すぐクローゼットを開いて、万が一のための夏冬一着づつを残したら、後は潔く処分しましょう。
この際、「もったいない」というのは禁句です。もったいないと言うのは、若さの活動力とエネルギーを黒に埋もれさせている、あなた自身に言うべきことなのですから。


黒の話題あれこれ

渋谷や新宿を歩いていると、若い人のほとんどが、やはり黒ずくめのカラスファッション。
東横線の中で何気なく周りを見まわしたら、同じ車両の中の女性が、私以外全員、黒いコートを着ているのに驚いたことがあります。
芸能人にしてからが、肝心な時に黒ずくめなのは困りものです。芸能オンチの私が言うのも何ですが、知っている限りでは雛形アキコさんが結婚会見の時に黒でした。アムラーとサムの結婚の時も黒のタートルネックにバーバリーのスカートだったと記憶しています。将来が思いやられることです。

と、思っていたら、とんでもない事件になってしまいました。この原稿を書いたのは98年の暮れのことですが、いざホームページをアップしようとしている99年3月に、安室奈美恵のお母さんが殺されるという事件が起きました。出産してからすぐにサムのお父さん、それからアムラーのお祖母さんだったか、とにかくお葬式が続いてますね。

世間では、不況の時は暗い色で長めのスカートが流行る、ということになっていますが、98年の新宿・伊勢丹のお正月のショーウインドが、黒ずくめファッションでした。
デザイナーがヨージ・ヤマモトだったから仕方ないのでしょうが、お正月から不景気風を呼び込んでいるようなものです。
お正月くらい、華やかなショーウインドにならないものでしょうか。どうせ、ショーウインドに飾ってある服なんて、手が届かないのだから、目で楽しむくらいのことはしたいものです。キンキラキンでなくていいから、シックで気持ちの晴れるような飾り付けにならないものでしょうか。
ファッションメーカーも、不況の時は黒が流行るから黒い服を中心に売リ出す。そうすると、世間の人がいっそう黒の不景気エネルギーに影響されて、ますます不景気になるという悪循環に、自ら巻き込まれてしまっていることに気づいていない。
世の経営者の方も、自分の会社の女の子が黒い服ばっかり着だしたら要注意というもの。会社に不景気風が吹いて来たと思わなければなりませんね。

キンキラキンと言えば、キンキラキンに徹底したベルサーチは殺害されてしまいました。
いろいろ話題のあったベルサーチですけれど、実は風水学的に見て、黒と同様、キンキラキンもあまり良くないのです。といっても、一般庶民にとっては、という意味で、デザイナーの方は常識を否定するのが身上のような面がありますから、無難なファッションばかりではお話にならないでしょうけれど。

キンキラキンの最たるものがダイヤモンドですが、ダイヤは頂点という意義に通じ、これから下り坂に向かうということの暗示でもあります。また光り輝き、目立つということは人の嫉妬を煽り、集中することにもつながります。他人の邪念をはね返すパワーのない普通の方が、あまり目立つ装いをするのは危険なことです。
私はどういうわけかジャン・ポール・ゴルチェが好きです。ヨージ・ヤマモトが世界中で売れているのは知っていますが、この際、マックロケはなるべくやめて貰って、茶とかベージュのアースカラー中心にしてもらっては如何でしょう。
暗色や寒色の中でも、茶とかグリーンは大地のエネルギーを表すので、安定感と包容力を与える、良い色なのです。



ちょっとひねった黒の使い方

しかし何が何でも黒はいけない、世の中から追放してしまえ、という訳ではありません。黒はその特異な性格から、ある種の効果を狙って使われる場合があります。事実、カリスマ的な効果を狙って黒を着る人も、けっこう見られます。
ですが、あくまでも、危険と隣り合わせの効果で、劇薬のようなものだということを覚えておいて下さい。どんなに社会的な成功者でも、黒ばかり着ていて家庭的な不幸に見まわれているという方には、黒を着るのは止めるよう、お勧めします。
また、キンキラキンを最も際立たせるためにもよく黒が使われます。黒とゴールド、黒と赤、実は筆者も大好きで、ちょっと冒険したい時などにはなかなかいい取り合わせです。
でもこれは、かなり特殊な効果を狙う場合にだけ使うべき色使いで、人間で言えば一時的に超ビッグになっても、終わりを全うできない人のようなものです。やっぱり一般人にはお勧めできません。
ましてや、基本ワザをマスターしていない人が変化ワザをやろうとしたらどうなるか。もちろんコケます。
ステキな恋人とゴールインして、幸福な家庭を築いて一生を平和に送りたいあなたは、春の野原のそよ風のような雰囲気の中間色ファッションで身を包むように心がけて下さい。
くれぐれも、お通夜帰りのような未亡人ファッションは、もうヤメ。

「1998年記述」

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