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女性名のタブー


命名の大原則とは

女性の命名というのは、男性の命名に比べると非常に難しく、私なども改名を頼まれたりすると、十日も半月も考えたあげく、完全な吉名がつかないことさえあります。
姓との配合が難しいのはもちろんですが、何とか使いやすいように、前と呼び方が同じで違う字を使用する場合などは、特に苦労します。
改名というのは、名前をつけてもらう方も一定の努力が必要ですので、せっかく改名したが、また別の流派で見てもらったら凶名だったのでまた変える、などということのないようにしたいものです。よく考えないで、いろんな人の意見に振り回されると、こういうことになります。
特に、単純に画数だけで姓名判断をしている人は、本稿の「女性名のタブー」のことなど全くご存じないか、無視する方が多いので十分注意してください。

女性の名前がつけにくいというのは、男性に比べて、制約が多いからです。
女性の名に限った問題に触れる前に、男性の名にも通じる一般的な注意をいくつか述べておきましょう。
まず現実的な理由では、見てすぐに性別が分かるということです。男性か女性か分からないような名はほとんどが凶名とされています。一般的によく使われる名の場合はそれほどのマイナスにはなりませんが、現実的に不便なこともあるでしょう。

また、女性に多いのですが、あまりに可愛らしく華やかな名、花鳥風月を謳ったような美名は、花柳界とか芸能界向けの名前です。
一般人がむやみにこういう名前を持つと、遊び好きの不倫妻ということにもなりかねず、あまりお薦めできません。芸能界向きの名ならいい、という方もおられるかも知れませんが、芸能界というのは偏業(特殊な仕事)の中でも特に幸せ薄い暗示のある職業です。
スター、アイドルといえば聞こえはいいようですが、「河原乞食」という言葉があるように、いわば不特定多数の相手をする芸者のようなもので、世間一般の個人的幸福を犠牲にしてはじめて成り立つ仕事です。また別項で述べるように、人間のドロドロした想念をまともに受ける立場でもあり、一般の人が真似をして芸能人と同じ名前をつけたりすると、決して良いことはないでしょう。
同じように、歴史上の偉人とか、両親の名前から一字取ったりというのもあまり良くありません。
世間に知れ渡った名前(偉人)、また本人に近しい名前(両親)の名を頂くのは、良くも悪くもその因縁をも引きつぐことであり、あまりよろしくないとされています。
偉大な仕事をしたり、幸福な生活をしているからいいじゃないか、という意見も出るかもしれませんが、その因縁を引き継ぐことが当人にとって正しいか否か、ということは簡単には決められない問題です。

「名は体を現す」というように、名前というのは単なる識別記号ではなく、当人とほとんど同じように生命を持つものですから、当人自身と同じように唯一無二のものとして、鄭重に扱われるべきものです。
それからこれは当然のことですが、あまりに読みにくい名前、語呂の悪い名前、汚い名前、動物などの名前などは避けるべきです。汚い字や、動物などの名は役所で受け付けてくれないようですが、案外気がつかないのは語呂合わせでおかしな名前になる場合で、気をつけたいものです。
最近、インターネットの世界でも変わったドメインを取得する方があり、「週間アスキー」でも特集をやっていました。「nomeri.com」(のめり込む)「ne.com」(寝込む)「i.nu」(犬)「hikanukobinukaerimi.nu」(引かぬ媚びぬ顧ぬ、だったか、なんかこんなような名称でしたがはっきり覚えていません。頑固そうな方ですね)などユニークなドメインがあるようです。
私のサイトでも「taore.com」(倒れ込む)などと出来ないことはありませんし、占いのサイトなので別におかしくはないのですが、本当に倒れてしまったら困るので止めにしました。

蛇足はこれくらいにしますが、こういう具合にいろなな制約がある上に、見てすぐ女性の名前と判別できる名というのは、意外に少ないものです。
「子」「美」「代」「恵」とか「奈」「香」などがつけば確実に女性と分かりますが、「み」が「見」になったり「身」になっている方を時折見かけます。「子」ではなく「古」とか「瑚」などにしている方もあります。
おそらく姓名判断で決められたのでしょうが、いかにも無理矢理ひねり出した名前に見えて、こちらも首をひねってしまいます。
それにひきかえ男性の方は「一、二、三」の数字、一字名をはじめとして「郎、朗」「夫、雄、男」その他数えきれないほどたくさんの字が使えます。これだけでもかなり名付けやすくなります。


女性だけの凶名

もう一つは、男女の陰陽の法則からして、女性につけてはならない字、画数があることです。
まず画数ですが、一般に吉数とされていても、女性にとっては吉数でない画数群があります。
代表的なものだけをご紹介しておきますと、21画、23画、25画、29画、32画、33画などがあります。(私はこのうち、23画と32画は男性にとっても凶数としています)
これらの画数は男性には吉数でも、女性にとっては凶数になります。

それから、字義の上で、女性につけてはならない字がかなりあります。「光」「照」「勝」「優」などです。
それから、男女ともにあまりに高貴な名もよくないとされています。「皇」「帝」「神」「聖」などです。また私の知っている限りでは、「幸」の字も、字義とは反対にあまり家庭的に恵まれない方が多いようです。

また、女性にとって一番の凶名は、濁音のつく名です。
「かずこ」「みどり」「しのぶ」など、すべて孤独、後家運の暗示のある凶名です。これは女性だけの話で、男性には濁音がついても差し支えありません。

こう見てきますと、ただでさえ制約の多い人名に、女性の名にはさらに多くの制約がつくわけで、名付けが難しいのも無理のないことといえます。
あと、四季のつく名前、花の名前なども、移り変わり、散るという暗示があるところからあまり良くないとされています。
これは男女ともに言えることですが、一般的に具象の文字、つまり具体的な物の名前は、あまり使わない方が無難とされています。
命名は本来、いろんな要素があって、なかなかかいつまんで説明することが難しく、以上はごく一部の要素ご紹介になりますが、名前の大事な要素は画数だけではない、ということです。


名前はその人の「相」

では、画数や音など細かいことは別にして、どういう名前が良いかといいのでしょう。
大まかな見方として、奇を衒わない、華美でない、強すぎず弱すぎず、奥深い意義を表現しながらも、ふんわりとその人を包容するような名が良いでしょう。
名前というものをやたらに神秘的に捉えて、数霊術だとか音の配合だとかにむやみにこだわる必要はありませんが、名前も相の一つ、人相手相、名前の相、と考えればお分かりいただけると思います。

それは例えば、着ている服の役割とか印象と同じように捉えれば、もっと無理なく理解できるでしょう。
フォーマルドレスにハイヒールの時と、ジーンズにスニーカーの時では、本人の気持ちも行動形態もまったく違うように、名前の役割、暗示力というのは馬鹿にできないものです。
一生涯、名前という同じ服を着て通すわけですから、あまりに奇抜だったり、何となく疲れる名前は凶相になってしまうのです。

最後に、女性にとって大きな問題である、姓について触れておきます。
よく、名前が悪いので改名を薦められたが、どうせ結婚したら姓が変わるので、今変えても意味がない、という方があります。
これは大きな間違いです。私は姓名判断をする時には、女性と男性では姓と名の判断の比重を変えています。
男性にとって一番重要なのは姓名全体の画数ですが、女性の場合、特に独身の女性にとって一番大切なのは、姓名のうちの名、ファーストネームです。
最初からこの部分が悪いと、良縁には出会うことができません。かりに生涯の伴侶に出会っても、夫の運を克し、良い家庭を築くことは難しくなります。特に濁音のある方の場合は、すぐにでも改名された方が良いでしょう。


結婚したらどうなる?

それに、結婚して姓が変わる問題ですが、これはその方の前世と関係があります。
すなわち、結婚して他家の人となり、生涯をその婚ぎ先で全うするという女性は、もともとが婚ぎ先の人間だと考えた方がよいでしょう。嫁ぎ先の先祖の生まれ変わりであるか、または前世でもその家に嫁いできた方だということです。

世間には非常に不思議なこと、隠された真実があります。
例えば前世で夫婦だった男女が親子として生まれてきたり、同じ人と不倫を繰り返していたり、というケースもあります。
嫁姑の仲の悪さというのは、世間の通り相場のようになっていますが、実際にはあんがい、実の母娘以上に仲の良い嫁姑もあります。
これは、前世でその家の娘だったものが、いったん他家に生まれた後、嫁という形でその家に戻ってきたわけで、お母さんにしてみれば他家に預けていた娘が戻ってきたも同然なわけです。仲が良いのも当然と申せましょう。

考えてもみると、結婚一回という普通の女性ですと、実家で暮らすのは生まれてからのたかだか二十数年で、その後の五十年以上の長い時間を嫁ぎ先で暮らすわけです。
嫁ぎ先の姓を名乗って暮らし、肉体的にも嫁ぎ先の血を引く子供を生み、生涯を終えればその家の墓に入るわけですから、一生を通じてみると実家の影響というのは比較的小さなものになります。
「女、三界に家なし」とか「腹は借り物」とか言いますが、夫婦別姓などの考え方が主流になってくると、またこういう前世関係、因縁の交差のしかたも変化してくるのでしょう。
とにかく、あまり先読みとか小賢しい計算をせずに、良いことはどんどん実行してみることをお薦めします。
本格的に名前を変える場合は一定の手続きがありますので、具体的なことについては別の項でご紹介します。

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