風水巷談:目次

6、海外の状況は

アメリカ合衆国

今最も気になるのは、アメリカの状況です。筆者は海外の状況をウンヌンするほど行ったこともないし、知識もありませんので、現地レポートみたいな話ではなく、自分の気になったことに特化して、好き勝手なウンチクでも傾け、お馴染みの脱線し放題の章のままでやりたいと思います。

4月11日現在の状況は、黒人の感染率・死亡率が目立って高いと報告されています。
イリノイ州シカゴでは、人口に占める黒人比率は約30%なのに、新型ウイルスによる死者は70%以上。

黒人住民が多いデトロイトやミルウォーキー、ニューオーリンズ、ニューヨークなどの主要都市でも、新型ウイルスの急激な感染拡大が見られるとのことです。
4月5日時点の死者は98人で、その72%が黒人。
こうした不均衡はイリノイ州全域で見られ、同州の黒人の比率は14%だが、COVID-19の死者では41%を占めるとのことです。

公衆衛生局長官は、「全く驚かない」と述べ、黒人コミュニティーでは糖尿病や心臓疾患、呼吸器疾患がとても広くみられる、と指摘しています。

これには、体質的な問題と、制度上の問題の両方があるのではないでしょうか。
アメリカは医療制度がおよそ前近代的で、保険のない人も多く、入っていても医者にかかるともの凄いお金が取られる為、ギリギリまで医者にいかず重症化する人が多いと言われています。
検索すると幾らでも出てきますが、一例で、盲腸の手術をしたところ、55,029.31ドル(約575万円)だったという話があります。幸い保険に入っていた為、自己負担分は20%だそうですが、それでも11,119.53ドル(約116万円)だそうです。内訳は以下の通り。

手術16,000ドル(167万円)
麻酔4,500ドル(47万円)
回復室使用料(2時間)7,501ドル(78万円)
入院(1泊)4,878ドル(51万円)
計55,029.31ドル(約575万円)


これは決して大袈裟でも特殊でも無く、ごくありふれた話のようで、ICUに入ったり少し複雑な手術をすると、本当に破産に追い込まれる事態のようです。
その為、払わずに逃げる人も多く、そのせいで他の人に更に高額の請求をする状況になるということです。こんな事情を知ると、医療ドラマのERシリーズとかグレイズ・アナトミー見るにも、素直に楽しめなくなってしまいますね。
アメリカ映画で、亭主が失業すると奥さんが血相を変えて「保険はどうするの!!」と喚きだすシーンがあって、性格悪いなーとか思っていましたが、事情を知ると、あれは本当に切実な問題なのでしょう。

普段からこうなので、基礎疾患持ちも多いでしょうし、それに新型コロナが背中を押してしまっているという事情もあるのではないか、という気がします。
日本のように、少し風邪気味なだけで気軽に医者にかかれる国は、世界を探してもあまりないようです。

アメリカの肥満

更に貧富の格差拡大とか、ホームレス増加の問題があり、貧困層に多い異様なほどの肥満があります。食べる量とかジャンクフードとか糖分過多とか、農畜産物に含まれる成長促進剤の問題とか、いろいろあると思いますが、糖尿病、高血圧が多いのも当然でしょう。
アメリカの肥満というと、2003年にシャーロット・ダグラス国際空港での、乗員乗客21人が死亡したUSエアウェイズ機の事故が思い出されます。

これはドキュメンタリー「メーデー!航空機事故の真実と真相 第5シーズン」の中でもかなり印象に残った回でした。この事故は、離陸後すぐに異常な機首上げが発生し、操縦不能に陥ってそのまま失速、墜落した事例です。
事故調査はずいぶん難航しましたが、最後に二つの原因が残りました。操縦桿がきちんと操作できないような状態になっていたこと。こちらは整備不足です。

もう一つの原因は、積載量オーバーでした。
いろんなことを考えさせられる事故で、実はこの問題は、未だ完全には改善されていないそうです。
こういうコミューター機は、20人乗りぐらいなので、国内の近距離の移動に使われるのですが、小型機ほど、重量バランスが難しくなります。
この機は、いつもどおりに乗客と手荷物の重量を計算し、OKということで離陸しました。

ところが、この重量計算に、いや重量を計算するシステムそのものに、重大な欠陥があったのです。
計算方法は、乗客1人80キロ、荷物1個が9キロという平均で人数と個数を掛け算します。ところがここに重大な問題がありました。

この乗客1人80キロというのは1936年の基準で、事故のあった2003年には、何と平均体重は90キロになっていました。荷物の重さも9キロから平均11キロになっています。
これだと、19人乗れる計算が、17人しか乗れない計算です。結果、260キロ以上の重量オーバーになっていました。

それでも、滑走路を走って離陸した時点までは、まだ何とか正常に飛んでいました。
しかし、離陸してからギア(車輪)を機体に収納した時、重量バランスが変わり、機体後部が持ち上がらなくなってしまったのです。機体が水平にならなければ浮力が得られず、失速~墜落です。

アメリカ人の平均体重がどんどん増えている、と言われてはきましたが、こんなところで、大きな事故につながってしまったのです。
現在、ハブ空港、大型機では、平均値ではなく実重量できっちり計測されているそうですが、小型機や地方の空港では、完全には改善されていません。実重量を測るのは70%で、まだ平均値が使われているそうです。
平均値を使っている限り、世界中どこでも発生する可能性のある事故で、小型機に何人か肥満体の人が乗って来た場合、チェックが甘いと怖いですよね。

コロナからだいぶ違う話になってしまいましたが、どこにトラブルの種が隠れているか分からない、ということです。
有色人種の多い地域で新型コロナの死者が多いということは、ジャンクフードや糖分油分過多の食事のせいで、基礎疾患を持つ人が多く、新型コロナの好餌になりやすい下地があった、ということなのでしょう。やはり和食が健康的ですね。

※ハリウッド俳優の感染も何人か報告されていますが、どうもあれは全部怪しいです。
トム・ハンクスその他、エプスタイン事件での連行を避ける為に、新型コロナ感染の名目で自ら隔離施設に入ってるようです。だいたいエプスタインじたいも、自殺はウソっぽいし。
カナダとかあの辺のセレブもみんな怪しいし、アメリカっていろんな意味で凄い国なんだなあって、最近思います。


英国

チャールズ皇太子やジョンソン首相の感染が伝えられて、衝撃を受けた人も多いでしょう。
イギリス特有の事情はよく分かりませんが、ジョンソン首相に関しては、イギリスの議会場の狭さが気になります。

写真を見て下さい。長椅子にぎゅうぎゅう詰めで密集しているので、中央に居る人ほど感染の危険が高いわけです。日本は議員が集まればそれなりに密集はしますが、中央の壇とはけっこう離れています。
歴史のある議場なのでしょうが、イギリスの政界は、かなり危ないと思います。
ジョンソン首相も、天国行くのはまだ早いです。もう退院されたニュースが入ってきていますが、油断大敵です。



イタリア

死者数がうなぎ登りですが、ちょっと衝撃的だったのはこのニュース。

「新型コロナで聖職者67人死亡」2020年3月26日
この犠牲を招いたきっかけは、教皇の呼びかけです。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は今月10日、新型ウイルスの流行がイタリア各地で勢いを強める中、聖職者らに対し、新型ウイルスによって病気になった人々に「会いに行く勇気を持つ」よう呼び掛けていた。(c)AFP

教皇の呼びかけを受け、患者の臨終の儀式に立ち会って感染した結果だそうです。
一方、新型ウイルスの為に死亡した医師は13人だそうなので、やっぱり多いですよね。
なんだか、どう反応したらいいのか分かりませんが、フランシスコ教皇は24日、「最近、多くの医師や聖職者が亡くなっていると聞いている。患者たちのために尽くして感染した。彼らは勇気ある行為の手本を示してくれた。犠牲者とその家族に祈りをささげよう」だそうです。
え?それだけ?それで、これからどうするの…
それにもしかしたら、オリーブオイルも関係してる可能性もあるのですが。

フランス

フランスもかなり感染者多いですが、これは驚きません。
でも大半が移民と貧困層と伝えられており、階層社会らしくて死亡率にバラつきが見られるという話です。

個人的興味(失礼)としては、トキソプラズマ症が、どのくらいこの新型コロナウイルスの症状に影響を及ぼすか、です。
トキソプラズマは、猫が宿主でネズミに感染する病気として知られていますが、人間にも感染します。原虫が原因ですが、軽く症状が出る場合には呼吸器症状を呈し、免疫系の疾患の場合には重症化して死に至る、日和見感染症というやつです。

この疾患の特徴は、人間の性格を変えてしまうことです。もともと、ネズミが太って動きが鈍くなり警戒心が薄れて、更に猫の尿の臭いに引き寄せられるようになり、結果的に猫に採られやすいように性格を変えてしまう、という特徴があるそうです。

原虫の感染症には、動物の性格を変えてしまうものがあり、人間に感染した場合でも例外ではありません。トキソプラズマの場合は、良い見方をすると、失敗を恐れず明るく開放的に振る舞うので、起業経験者には感染者が多いとされますが、反社会的な傾向もしばしば見られ、キレやすくなるのも特徴です。
女性は性的に乱れやすく、嫉妬深かったり双極性障害や、統合失調症などの精神疾患との関係が取り沙汰されています。

原虫と言えば…わわわわ、思い出した!貴志祐介の「天使の囀り」。もう文句無しの面白さですが、ホラー苦手な人はやめといたほうが、、、おススメします…せん(迷う)。
貴志祐介の新刊出てますね。パンデミックを扱った作品も入ってる短編集、さっそく読まなくちゃ。

検索結果ウェブ検索結果

トキソプラズマは国によって感染率に大きく開きがあり、確か一番感染率の高いのがフランス人で、9割近かったような。
日本は地域にもよるが、世界でも一番低い部類で、確か2~10%ぐらいだったと思います。

今回のコロナ禍の最中でも、黄色いベストでデモを行って、警官隊と激しく衝突しているのを見て、ああやっぱりトキソプラズマ症だなあ、と思ったのは私だけではないはず。

他の欧州各国でも、感染率(トキソプラズマ)はかなり高いようですが、猫からうつったわけではなく、ジビエ(野生の鳥獣)を、生に近いレアで食べる習慣からきているそうです。うーん、コウモリを食べるアフリカ人や中国人をバカにはできませんねえ。
あれって見た目は怖いけど、たっぷりと火を通して食べますからね。ま、危険なことは変わりないので、絶対に駄目ですが。(コウモリ料理の写真貼ろうかと思ったけどやめた)

そう言えば、新型コロナって、猫科の動物にも感染するんですよね。咳をしてる虎やライオンって、なんだか想像しにくいけど…クシャミはけっこうしますよね。
動画探しましたが、咳をしたというニュースだけで、虎が咳をしてる動画はありませんでした、ガッカリ。犬には感染しないそうですが、どういうメカニズムなんでしょうねえ、犬もクシャミしてるのは見たことありますけど…知り合いの家の秋田犬。

猫+トキソプラズマ+新型コロナ+人間…この組み合わせって、果たして劇症化しやすいのか?それとも相殺されるのか?今の状態を見ると、あんまり期待できなそうではあります。


アイスランド!

スペインとかドイツとかもありますが、私よく分からないのでゴメンなさい。
個人的に気になるのは、アイスランドかなあ。
最近、アイスランドが気になって、調べまくり読みまくりの最中です。
きっかけは、アマゾンプライムにあった「湿地」という映画を何気なく見てからです。主人公がえらく妙なものを食べるシーンがあったので、「え?これ何?」と、何度も見直して、やっと羊の頭だと分かり、原作を読んだら、がぜん興味が湧いてきてしまったのです。

命名のしかたが独特で、原則として姓がありません。有史以来あまり住人が入れ替わっていない為、人口36万人の利点を生かして、国民全員のDNAを保存し、遺伝病の追跡調査をしている。こういう背景があっての小説なのです。
作者の名前からしてアーナルデュル・インドリダソンと言うので、最初は全く覚えられませんでしたが、今はへっちゃら。

姓が無いと言いましたが、それでは不便なのでファミリーネームらしいものをつける時には、親の名前を姓がわりに使うそうです。
この例で言うと、この人の名前は「アーナルデュル」。
インドリダという人の息子なので「インドリダ+ソン(息子)」でインドリダソン。
女性ならば「インドリダ+ドッティル(娘)」になります。

名前はまだいいですが、もう地名となると、慣れるまでは、カタカナから目がスベってばかりいました。

ヘルディスサルヴィークの傍のクレイヴァルヴァトゥン湖で死体が発見され、ハフナルフィヨルデュルの警察から取り調べに来た。スカフタルツンガからミルダルヨークルの北にあるフィヤトラバクスレイズ経由でガルデュルへ向かった時、不明者の骨がカルダクロフィの北の砂丘で見つかった。

こんなのが普通に出てきちゃうんですが、もう大丈夫、たぶん…。

アイスランドというと、広大な自然が独特なので、映画のロケによく使われています。
話は新型コロナでしたが、遺伝子研究の先進国である点を生かして、コロナ検査も希望者には全員行うそうです。治療薬が出来るとしたら、アイスランドが突破口になってくれたりしたらいいな。

アイスケーブ 伝統家屋ターフハウス


思いっきり脱線したところで、それでは、次章の対策編へ。
どうすれば防げる?集・近・閉


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