風水学講座:目次

五遁の術


風水を使って吉方に開運旅行をした場合に、その効果を更に高めるためには、五遁の術という方法があります。
これは風水の秘伝のように言われていますが、要は、その方位の五行の性質をより高める為に、その五行の性質に即した方法を取ることです。ですので、なるべく、七赤金星の方位に行ったら金遁の術を取り、一白水星方位に行ったら水遁の術を使うことが原則です。また、その方位(定位、又はその時回っている星)と相性の良い五行に即した方法も良いでしょう。基本的には、目の前に現れる現象は、すべてその方位の持っている性質を暗示するものですので、何も無理して違うことをしなければ、トラブルもなく、方位の効果を高めることができるのです。
反対に、たとえば九紫火星方位に行って水遁の術を使うというようなことは、なるべく避けた方が安心です。九紫火星方位であれば、火遁の術あるいは、木遁の術、土遁の術が相性が良いことになります。


木遁の術

木というのは、そのまま文字通り、木や植物に縁のあることをする、例えば吉方位で植樹をしたり、何か花や鉢植えを持って来ることが第一にあります。
(鉢植えというのは、どちらかというと土性です)
ただし、木性というのは他の五行とは少し解釈が異なり、四緑木星が風を意味する通り、「形のないもの、その方位の性質=気」を意味します。言いかたを変えれば、木遁の術というのは「その方位の性質に従う」という意味になります。
ですから、その時回っていた九星、または定位の性質に従った行動を取り、その方位に性質どおりの場所に親しむことが木遁の術となります。


火遁の術

火というのは、文字通り燃える火や太陽のことも指すますが、火の象徴する知性、美、またはトラブルなども象徴します。火遁の術を具体的にいえば、例えば浜辺で甲羅干しをして、太陽の燦々と輝く光りを全身に浴びたり、キャンプファイアーなどで文字通り火を使う方法があります。
また、美術館や博物館を訪ねたりして、文化や芸術に親しむことも入ります。これはもちろん、その土地に由緒の深いものが良いことはいうまでもありません。


土遁の術

吉方の場所から、土や石などを持って来る方法です。その土地で陶磁器などを生産していれば、それをお土産に買って来るのが良いでしょう。土を取る場合は、よく注意して下さい。神社やお寺の境内などから勝手に土を掘って来たりすることは、謹みましょう。神社仏閣というのは、それじたいが御神体のようなものですので、それをみだりに掘ったりすることは、神体を傷つける行為です。
売っているもの以外を持ってくる場合は、なるべく山を避けて、海岸の砂浜に近い場所の土が無難でしょう。また、近くに古墳、古戦場、祠などがないのをよく確かめて下さい。取ってきた土は市販の粗塩と交ぜて家の庭に撒いたり、商店の玄関先に盛ると健康になり、災難避けになります。石も室内の飾り付けに有効に使うと良いでしょう。
また、浜辺で首まで砂に埋まって遊ぶのは、完全にこの土遁の術です。吉方であれば良いのですが、凶方の場合は健康面で悪影響が出ますので、注意して下さい。


金遁の術

金というのは、宝石、貴金属などを指します。天然石を産出している土地であれば、水晶、メノウ、ヒスイなどを買って来て、身に着けて下さい。ただし最近は、有名な水晶の産地と思っていても、実際にはほとんどが南米などからの輸入ものですので、あまり期待しない方が良いかもしれません。
水晶の玉を神社仏閣や自宅の庭などに埋めるという方法も、この金遁の術として知られているようですが、穴を掘って埋めるというのは、金遁の術と土遁の術を同時に行うことになります。完全な吉方位でないと、かえって危険ですので、そういつも実践できる訳ではありません。この方法は、特に一戸建を建てる時に、土地の邪気を払う目的としては有効です。
また、願いをかけて玉を埋めるというような行為は、ものごとへの執着を強め、そのことに捕らわれて、開運とは逆に自分の足を引っ張ることになりがちですので、よほど大義名分のあることでない限り、筆者の立場としては反対です。特に、特定の相手との縁結び目的でこの方法を使うことは、厳に慎んで下さい。自分にとっても相手にとっても、プラスにはなりません。


水遁の術

その土地の水をいただいてくる方法です。必ず自然水であることが条件ですが、これは清水の湧き出る場所があれば、神社仏閣であっても構いません。量はほどほどにしないと、欲張って大量に取って来ても、古くなったら効果がありません。
取ってきた水は、まず神棚や祭壇のある家はご神前、ご宝前に上げ、半日も経ったら冷蔵庫に保存して、適量を飲むと良いでしょう。
ここでも、先祖の仏壇と、神仏を祀る祭壇を混同しないようにして下さい。神仏に備えたもののお下がりを先祖に備えることは構いませんが、先祖の仏壇に備えたものは、飲まずにそのまま捨てて下さい。


土遁の術や水遁の術の場合、水や土は古くなると効果はありませんし、かえって傷みますので、一週間ほどで使い切ってしまうぐらいの量にして下さい。また、病人などの為にお水取りをする方がありますが、影響があるのはあくまでも行った当人です。
もしその病人にとっても吉方であれば、持って来た水や土、土産物などを使うことは構いませんが、誰かの代理で行くということは、原則としては行った当人に影響があると考えて下さい。

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