風水学講座:目次

サイクル理論を活用すれば無敵?

〜運命のサイクルを読み解く〜

当たるも八卦、当たらぬも八卦?

この章では、当サイトの真骨頂である、運命サイクルについて述べます。
個人鑑定で、バイオリズムとか十二運サイクル関連の鑑定を受けられた方は、ある程度はご存じでしょうし、通信講座を受講された方にとっても周知の事実だと思いますので、比較的にアッサリいきます。

筆者は、運命学はある意味、人文系で最も難しく取り組み甲斐のある分野かもしれない、と思っています。古い歴史のある国には必ずと言っていいほど、独自の運命学が根付いていますよね。
春を売るのと占いは、一番古くからある職業だ、なんて、誰か言ってませんでしたっけ?(根拠なし)

天体観測は占星術と密接な関係がありますし、地磁気とか偏角とか、ほんとうに大昔から研究されています。中でも占術に使う暦は、占術の肝心カナメの部分です。
今回は、筆者がその暦を使い、どうやって運命サイクルを読んでいるのか、という話です。

単に占いというと、中には軽視したり「当たるも八卦、当たらぬも八卦」などと言ってのける方もあります。確かに、当たる場合もあり、イマイチの場合もあります。
筆者はこの、当たったり当たらなかったりする原因を、長年考えてきました。未だ明確な回答は出ていませんし、またそう簡単に解決する問題ではない、とも思っています。
しかし、占術を実用に供するには、ある程度の折り合いをつけねばなりません。

 


どういうことかと言いますと、もう一度、不動産価格の長期推移をご覧になって下さい。
この章は不動産の話ではないのですが、不動産価格の章とは別の、もう少し長期の表を見ていただきます。平成バブル期の、大きな山になった期間が入っているので、いかに平成バブルが凄かったか、実感して頂けるのではないでしょうか。

平成バブルがなぜ起こったか、いろんな原因が取り沙汰されています。
おおかたの意見では、ブラザ合意によるドル高是正に端を発した、とされているようです。
この辺のことは、筆者は詳しくないので、関心のある方は別途お調べいただくとして、要はいろんな原因が重なってバブルが起こり、そのバブルが崩壊へ向かった、ということが言いたいのです。
つまり、大きな山や谷が出来るには、一つの原因ではなく、様々な条件が重ならないと、簡単にはこんな状態にはならない、ということです。

戦争なんかもそうですよね。〇〇戦争の原因は何ですか?という問いに対する回答は、だいたい、いろいろ複数の原因が重なっている、という回答になります。
第二次世界大戦なんて、世界中あちこちに火種があり、ブスブスとくすぶっていた為に大戦になってしまったので、ドイツのポーランド侵攻というのは、確かに火蓋を切ることにはなったものの、大量の燃料が無ければ、大戦にまでは発展しないわけです。

山火事だって、酷暑とか乾燥とかの条件が重なっていなければ、大きな山火事にはなりません。バッテリーEVだって、ちょこっとバッテリー積んでるだけじゃなくて、何百キロという危険なリチウム電池を積んでるから、周囲を巻き込む大火災になってしまうわけです。

 

うちなんて、モバイルバッテリーを充電する時には、蓋付の鉄鍋に入れてますからね。←こういうやつ。EVもこういうケースに入れちゃって下さいな。始末に負えなければ、溶鉱炉でもいいから。

EV嫌いなので、ついエキサイトしちゃいましたが(笑)、つまり、大きな現象が起きるには、いろんな条件が重なってないとそうはならないわけで、人の運命だって、劇的な変化を遂げるには、幾つもの条件が重なって初めて、運命が大きく転換するわけです。


運命サイクルは果たして出せるのか?

運命のサイクルには、どんなものがあるでしょうか。
真っ先に思い浮かぶのは、バイオリズムではないでしょうか。バイオリズムにもいろんな種類があって、一番有名なのは、身体、精神、知性の三つを測るものです。

生命活動に関わるもので、周期性があれば、何でもバイオリズムと言っても過言ではありませんが、女性の方ならたぶん、生理の周期が重要な軸になるでしょう。
生理の周期も個人によって違いますし、しょっちゅう狂う人もあるので、決まった周期による計算は、なかなか難しいのですが、この何種類も周期がある、というのがポイントです。

当サイトの訪問者ならご存じだと思いますが、十干は十種類で、十二支は十二種類ですから、当然、周期も10と12になります。
九星気学だと九種類ですから、主に使う要素だけでも、9、10、12と、三種類あるわけです。

しかしこの三種類がそれぞれ、時間単位、日の単位、月の単位、年の単位、大運の単位で循環しているわけですから、いったいどれを見ればいいの?と迷いますね。
なんだかワケ分かんなーい、となりそうですが、迷わなくても、全部を合計してしまえばいいのです。

全部を合計すると、どうなるのでしょう?実は綺麗な循環にはなりません。
タイトルに偽りありになってしまいますが、そんなに簡単に、同じ運勢の繰り返しが見えたら、先が読めるので誰も苦労しません。第一、当人も毎年、年を取るので、同じ運勢が巡ってきても、同じ状態ではありません。
運命で一番重要なのは、人生の四季です。長期、中期、短期それぞれに四季がありますが、個人の体質によって、夏に強い人、冬に強い人、変化の多いほうが生き生きする人、と違います。まず、そこを見極めるのがスタートです。
この体質が、いわゆる先天運。そこにどんなサイクル=後天運が巡ってくるのか、先天運と後天運のマッチングによって運勢が決まる、と言うわけです。

ひょっとして、いろんな要素を合計してしまったら、全部が平均化してしまうのでは?、と思われた方がおられるかもしれません。そう、平均化される場合もけっこう多いです。まあ平和に暮らしていたら、そんなに大事件も起こらないし、多少のハプニングはあっても、すぐに日常を取り戻せます。

しかしたまに、幾つもの波の、山や谷が重なって、とっても大きな変動になる場合があるのです。
世界情勢で言えば、未曾有の好景気だったり、或いは世界大戦だったり、という現象になりますが、個人の運勢の波でも、幾つもの波が合致すると、大きな変動になる場合があります。

一例として、下のグラフをご参照ください。

 
 
 モデルA


上はある実在する方の運勢グラフですが、上の要素別バイオリズムは、九星と通変星と十二運それぞれのグラフです。
それを全部合計したものが、下の総合バイオリズムです。
この方は、わりに波が小刻みなタイプで、03年ごろからやや低迷期と好調期が少し見えますが、それでもあまり大きな波ではありません。比較的に安泰で、さほど劇的な変化の無い人生を送っておられるのではないでしょうか。

 
 
 モデルB

もう一人、見てみます。こちらは前の方に比べて、割に波が大きいです。また、変動期と、あまり変化のない時期が別れています。若年期に変化が多く、壮年期以降に少し落ち着くようです。

なぜ、同じ出し方をしてるのに、このような違いが出るかと言うと、大運要素を加味しているからです。上の要素別バイオリズムは、大運と年運の合計です。必要であれば、月運もカウントできますが、大きな流れをざっくり見るには、大運と年運のほうが分かりやすいです。
モデルAの方は、大運と年運の上下動が少し違い、三種類の要素もそれぞれ違う波を描いているので、合計すると割に平均化された波になり、ジグザグが小刻みになります。

モデルBの方は三つの要素の波が、割に重なっていますね。その為に、総合バイオリズムも、大きめの波になっています。
実際にどんなことがあったかは、現在の鑑定方法では、当人の履歴と、本来巡ってくる運気を突き合わせて詳しく検証しているので、今後の方針を建てやすくなっています。
点数配分が鑑定者の腕の見せ所ですが、この方法ではこれ以上細かくするよりも、先天体質と、巡ってくる五行=季節との相性を見るほうが重要なので、バイオリズムだけで決めつけず、他の方法と組み合わせています。

不動産価格を予測するのと、運勢見るのとどっちが難しいか、まあどっちもどっちですが、世のさま、色界無色界、住みなすものは心なりけり。

「2023年9月記」

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