風水学講座:目次

張り欠けが語る幸・不幸



さまざまなお宅を拝見していると、その一家の現在のありさま、将来が垣間見えることがあります。
これは、家相が住む人にそういう影響を与えて、自然とそのような運命を辿っていくのか、もともとそういう宿命を持っていたから、自分の宿命と一致するような家に住むようになったものか、判然とはしませんが、おそらく両方でしょう。

具体的には、どこがどう欠け込んでいれば、また張り出していれば、どういう意味があるのかを、一つ一つ述べて行きます。
これには幾つか前提がありますので、まずそれを頭に入れておいて下さい。



1、建物の張り欠け(家相又は宅相)と、土地の張り欠け(地相)では少々見方が違います。
本来は地相を見てから家相を判断するのですが、これはちょっと複雑になりますし、微妙な判断ですので、WEB上では原則として取り扱いません。
本来、順序としては、地相を判断してから、その土地のどの位置に、どんな建物を建てるのが良いか、決定します。その建て方も、なるべく地相の欠点を補うように、本宅、離れ、倉庫、車庫、樹木、池などをうまく配置します。
建物だけの見方は、一戸建てもマンションも大体同じですので、原則を理解していれば判断できると思います。

2、別の項でも述べましたが、風水では、巷間流行しているように、花や絵を飾ったり、カーテンの色などで運命が変わるということはありえません。
風水の性質の一つとして、例えば七赤金星の表す色はオレンジであるというような見方はありますが、あくまでもアクセサリー的なもので、家相の欠点を変える力は全くありません。インテリア占いと混同しないようにしてください。
風水で家相を見る時に一番大切なのは、まず建物の立つ土地の条件、次に建物の形、それも外壁の形です。その次に玄関、窓、水場の位置です。
その次の段階として、そこに住む人が、風水の理に適うような部屋の使い方をしているかどうか、という判断をします。

3、原則として、張りは吉相、欠けは全て凶相です
しかし、張りが吉相といっても、全体とのバランスが大切です。通常、張りは辺の3分の1以内ですが、吉暗示の張りはそれよりずっと小さなものです。大きな張りは吉でない場合が多いのです。

4、出入り口、水場(風呂、トイレ、洗面所、台所)は欠け込みになります。
通路、フローリング、階段なども、やや欠け込みに近い意味を持っています。

方位別・張り欠けの暗示

太極……家の中心のことです。
中心ですから張りも欠けもないようですが、階段、エレベーター、通路、台所などになっているケースがあります。ここが欠け込みになっていると、家の管理に支障をきたしたり、一家がばらばらで、なんとなく物事がうまく運びません。
本来太極には、文字どおり大黒柱があるべきなのです。
近年、なかなかそういう家は少ないようですが、いちおう太極がしっかりと部屋、仏間などになっていれば安泰です。

北の張り……表面的な派手さはなくとも、地道に財産が溜まります。末広がりにものごとが発展し、子孫が栄えます。
北の欠け……家族が病弱になります。特に、冷え性になりやすく、極端に汚れていたり、ごみためのようになっている場合は、子宮、膀胱、痔疾、性器などの病気になります。子供ができなかったり、セックスがうまくいきません。

北東の張り……従来は、財産が溜まり、親戚づきあいの良い吉相とする判断が多いようですが、実際は難しいところです。
地相の張り、家相の張り双方とも、家人が欲の塊になり、必ず相続争いを起こします。平穏無事に何の変哲もない部屋であって、長男、相続者が住むのが最も安全です。ただし、頭を北東に向けるのは避けた方が安全です。

北東の欠け……働いても働いても、いっこうに暮らしが楽にならず、ついには破産同様の状態で出てゆくことになります。
不浄であれば、相続者がぐうたらになったり、早死にしたりします。

東の張り……家業が発展し、一家がどんどん外に出ていって栄えます。張り出して出入り口になっているのが、最も吉相です。

東の欠け……発展性がなくなり、生活が単調になり、停滞します。汚れていれば肝臓、喉などの病気を患います。

南東の張り……東と同様に、張り出して玄関になっているのが最も吉相です。社会的に信用が厚く、営業が盛んになり、遠方から吉報が届きます。

南東の欠け……家人が無愛想になり、人付き合いが悪く、社会的に信用がなくなります。
不浄であれば長女の結婚運に障ります。

南の張り……一時的に脚光を浴びて栄えますが、張りが大き過ぎると繁栄は長続きせず、出しゃばりのために争いを起こしたりします。ここはごく小さな張り出しで、風の通りの良いのを好みます。

南の欠け……積極性がなく、成功しても長続きせず、すぐに落ち目になります。水場であれば眼病、心臓病の危険があります。

南西の張り……適度な張りであれば一家仲良く、安定した運気がありますが、張りが強過ぎると女系家族となり、男性が早死にする相です。

南西の欠け……一家の主婦が病弱になったり、子供が素行不良になったり、家庭がまとまらずに、家庭内離婚になったりします。胃腸病も心配です。

西の張り……適度の張りであれば、弁舌巧みで愛想が良く、異性にもてますが、張りが強過ぎると遊び好きになり、浪費癖があります。

西の欠け……常に現金が回らず、思いがけないことでお金が出て行ってしまいます。一家が無愛想になったり、家庭内に口論が絶えません。

北西の張り……この張りは、八方のうち最も吉相です。正義感が強く、社会的に人の上に立ち、神仏の加護も篤く、名誉と財産ができます。

北西の欠け……北東の欠けと同じぐらいに、最も衰運を招く相です。一家の主に権威がなく、その衰運が家族全部に衰運を招きます。どんなに努力しても芽が出ません。
不浄であれば、突発的な事故、怪我、頭部の病気の心配があります。

上記はいちおうの原則です。陽宅風水ではこのほか、八方をもっと細かく分類した見方があります。ただ「○○の方位」といっても微妙に違いますが、特に一戸建ての場合、水場、窓などはその方位の中心線にかからないようにするのが大切です。


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