風水学講座:目次

運命学におけるサイクルとフォーメーション


サイクルとフォーメーションのマッチング

前章でフォーメーションの話をしました。ただし、前章ではある形の決まったフォーメーションに関する話に限定で、そのフォーメーションが動く、というところまでは話が及んでいません。

実はこれは、家の強度の問題のみならず、人間の運勢の推移にも関連してくる話です。
とりあえず家の強度に関しては、まず外界からの圧力に強いフォーメーション、つまり守りがしっかりしているのが第一です。

しかしそれをもう少し発展させますと、家のもう一つの役割である、適度に動きがあってそれが成長発展力につながるのが良い、という問題が出てきます。

映画のお好きな方はご存知だと思いますが、「キューブ」というカナダ製のホラー映画があります。
真四角の部屋が連続して連なっていて、そこに投げ込まれたが最後、抜け出せなくなる、という話です。
ルービックキューブなんてオモチャもあって、あれは6面の色を合わせるのにずいぶんガチャガチャやりますが、あくまでも正方形の形は崩しません。正方形だからこそ、色を揃えて元に戻す、というパズルが成り立つので、もし平べったく形を変えることが出来たら、成り立たないゲームです。

家と全く関係のない例でしたが、正六面体というのは、球形を除けば最も安定的な形です。いわば最高に堅固なフォーメーションなので、もしキューブ状の家があったら、守りに強いかわりに発展力もない、ということになります。家相学では、四角い家に住むと、なかなかそこから引っ越したりして変化を呼ぶことは難しく、従って大きな欠陥もない代わりに発展力に乏しい、とされています。

これを別の角度で考えてみると、完全に堅固な四方形ではなく、少しだけフォーメーションを崩した長方形だから、何らかの動きが出てくる、ということになります。
崩しすぎると、外界の圧力に対する抵抗力が弱まりますし、まとまりも無くなります。それが、うなぎの寝床だったり、台形だったり、三角形だったりします。正三角形はまた違う力が働くので、球形同様、この話からは除外しますが。


波のサイクルにかけたコンティキ号の冒険

ここからまた少し、専門的な話になりますが、皆さんは「サイクル」という言葉をお聞きになったことがあると思います。自転車、輪のサイクルと同じです。
実はサイクルの概念とフォーメーションの概念を組み合わせてみると、興味深い世界が見えてきます。サイクルもフォーメーションも、何の世界にでも応用できる概念ですが、当サイトの話は運命学関連の話です。

もう当サイトの訪問者の方々は察しがつき始めたことと思いますが、九星占いにも四柱推命にも、一定の決まったパターンの繰り返しがあります。これがサイクルです。
他の占術でも、ある要素のサイクルを見極め、それが他の要素とどのように影響しあって変化してゆくか、それが占術を的中させる為のポイントになります。ずっと同じサイクルで回っているだけではありませんし、何の規則性もなくただ変化し続けているわけではありません。
規則性と変化の度合い、この兼ね合いを見極めることが出来てこそ、いろんな事態に対処することができます。

「コン・ティキ」という海洋冒険映画があります。ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールが、南太平洋ポリネシアと南米のインカ文明に共通点が多いことに着目し、ポリネシア人の祖先が南アメリカから渡ってきたものであるという仮説を立て、それを証明する為に自ら大型の筏(いかだ)を建造して、8000キロに及ぶ太平洋漂流の旅に出ます。
あくまでもアメリカ先住民が渡った時の条件に近づける為、当時と同じ材料でもって同じ工法の筏を建造し、フンボルト海流に乗って8ヶ月にわたる航海に乗り出したのです。

この航海の模様をまとめたコンティキ号探険記も出版されています。筆者が見たのは映画のほうですが、この中に興味深い話が出てきます。
目的地を目前にした終盤に至り、彼らは大きな難関にぶち当たります。やっとポリネシア諸島に漂着したものの、着いた場所が鋭いカミソリ状の歯を持つ環礁だった為、上陸は困難を極めます。

ここで彼らは、ある規則性に着目します。環礁に打ち寄せる波は、13回に1回、大波がくるので、その大波に乗って環礁を乗り越え、上陸しようと目論むのです。
実際はロープが切れて座礁してしまうので、この大波サイクルの真偽ははっきりしないのですが、確かに一定の割合で大波がやってきて、彼らは暗礁を越えて生き延びます。
海の波のサイクルに関しては他にもいろんな研究があり、なかなか面白い材料です。自然界には、このようなサイクルや黄金比率、フィボナッチ数など、いろんな規則性があり、各分野で研究されています。

東洋運命学の分野では、九星ならば9年ごとに同じサイクルがきますが、全く同じパターンで繰り返すわけではありません。2015年は三碧木星の年ですが、9年前の三碧木星の年とは、少し違います。
この理由には、いろんな要件が考えられます。月の九星も干支も違うからだ、とすぐ思われた方、正解です。他にも、9年ごとに変わる、年盤よりももっと大きな九星盤もありますし、もう一段階大きな盤もあります。このように単に「前とは違う」だけではなく、何故、どこがどう違うのか、それを解き明かしてくれるのが、サイクルとフォーメーションです。

当サイト独特のコンテンツに、風水暦の点数表というのがありますが、この原理を土台にしつつ、次章ではもう少し具体的に見てゆきましょう。

サイクルの数値化実験

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