世界各地の偏角は?



なんで、磁石の針をずらすの?

ムムム・・・・・・作者が懸命に知ったかぶりをしてても、そろそろ手に負えない分野に入ってきましたが、日本以外では、磁石の針って何度ずらすんでしょう。付け焼刃ですが、ちょっと考えてみましょう。

つまり、こういうこと。
磁石の針を何度かずらさなくてはならないのは、そもそも、地球の自転軸と磁極が少しずれているからでした。
磁石は地磁気に引っ張られて動くので、自転軸=真の北方向よりも地球の磁極に忠実です。その差を修正するために、磁石の針を何度か回して修正するのでしたね。
日本の偏角は、だいたい平均6度〜8度という値になっています。
いったい、どうやって割り出すんだ?・・・・・・まあまあ、そこまで作者をイジメないで。ネットで調べたら、確かにムズカシイ計算式は出てきました。考えた人にとっては難しくないのでしょうが。もちろん、どっか大学の研究所のホーム・ページです。追求したい方は「偏角」で検索すれば簡単に調べられます。

しかし当然、日本が6度〜8度なら、他の諸外国にもそれなりの値がある筈です。
日本に住んでいる人には、関係ないような話なのですが、調べたら、ちょっと興味深いことが出てきました。


地球磁石は生きている

まず、大切なこと、というか常識。作者も完全にカン違いしていたのですが、ふつう大勢の人が、磁石のN極は北、S極は南と思ってますよね。これは間違いでした。
方位磁石はN極同士、S極同士が反発しあい、N極とS極が引き合う性質を利用しているので、N極が北を指すということは、北はS極になるのです。いやそうではなくて、北がS極だから、磁石のNが北を指すのですね。・・・どっちでもいいか。理科の時間に、机の下で小説を読んでたせいで知らなかったのは、私だけかなあ・・・・・・。

もう一つは地磁気の強さとか方向って、年々変わるんだそうです。
これは新発見でした。例えば茨城の地磁気観測所では、1600年代には東に8度だったのが、1800年にはほぼ真北になり、現在では約6度西になっているそうです。これって、けっこう大きな変化だとは思いませんか。
地磁気の観測は世界的な規模で綿密に行われていて、学会もあるそうです。それもそうですね、こんなに変わるのでは。風水学も考え直さなければ。

考え直してばかりいたのでは、今日明日の間に合わないので、スッタモンダした挙句、やっと手に入れた資料が、次の二つです。

一つは、大百科の「地磁気」の項目にあった「偏角地図」
最初はどうやって調べようか、皆目検討がつかなくて、何と、地図ソフトの作者に聞いてしまいました。そしたら、自分で持ってた大百科にあったことが分かって拍子抜け・・・・・・。
いちおう、それらしいものは下に載せますが、大百科のデータそのものはもちろんマズイので、モザイクをかけています。使い物にならないと思いますので、自分で見に行ってください。地磁気はベクトル量なので偏角D、伏角、全磁力などいろいろ現し方がありますが、普通、地理上の方位のずれを表すためには、下の図の偏角Dを使います。線が黒く集中している部分が、N極、S極です。
(このあたり、説明していて、本当はほとんど自分でも分かっていません

[ネットで百科」→「地磁気」(図2-a、図2-b、図2-c)
★一回につき5分間は無料でアクセスできますので、この図を調べるぐらいは何とか可能でしょう。


世界の偏角地図

モザイクでない図を見ると、日本はなるほど5度から10度の地域にあるようです。この曲線が年々変化して、地磁気の強さの分布も変わっているのだそうです。諸外国を見ると、なんと90度とか、120度の地域もあります。そう、極点に近づくと、磁石はほとんど使い物にはならないそうですね。


アメリカ西海岸は東偏16度

もう一つは、アメリカ西海岸にお住まいの方からの情報です。

サンフランシスコ近辺では、磁石の示す北は地軸の真の北から15.7度程度東方向になります。
(磁石で真の方位を求めるには、16度時計と逆回り=例えば北を求めるなら西の方に方向をずらす)
アメリカの西海岸では、約300km南に行くごとに誤差が1度減り、逆に北に行くと1度増えます。頂いた偏角地図と合っていると思います。
だだ、サンフランシスコから北に150km位行った辺りでは、部分的に偏角が8度という、特殊な地域もある様です。

広いアメリカともなると、地磁気の働きも違うようです。偏角地図が変わった曲線になっている理由が、分かりました。
この情報をお寄せ下さった方はエンジニアですし、航空機の操縦を習っていて、操縦の先生に聞いてくださったので、正確な筈です。

それやこれやを調べていると、ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を思い出してしまいました。あれには確か、位置を知るために二つの羅針盤を用意するくだりがあった筈です。すなわち、「伏角計」と「偏角計」
極地というのは、北極点を中心にして、半径2500キロほどのドーナツ状の光が取り巻いているそうです。どんな光景でしょうか・・・・・・。単に方位が東とか西といっても、正確にやろうとすると、いろいろ問題が出てくるものですね。


正確、不正確といえば、(無駄口と悪口になってしまいますが)ある占いのサイトで、
「最近はアメリカは北東という説もあるが、私は東という立場を取っている。なぜなら、磁石が東を指す方向へ東、東とずっと行ってみたらアメリカに着いたので、アメリカはやはり東であろうと思う」
いくら占い師だからといって、こういうことを言うのはやめて頂きたいと思います。この方が、密法方術を使って渡り鳥にでも化けたというならともかく・・・・・・・。

こんなサイトは笑い話で済みますが、ただ、風水の方位に関しても、考え直す余地があるのではないか、という気がしてきてしまいました。
というのは、地磁気がこっちが北だというなら、そちらが風水学上の北としても差し支えないような感じで、無理に磁石をずらす必要はないような気も・・・・・・。
まあ、日本では6度〜8度なので、「曖昧なら祐気取りには使うな」というしかない現状で・・・・・・。
リニューアル早々、やたらに「・・・・・・」の多い章でした・・・・・・・・・・・・。

海外にお住まいの方からの情報をお待ちします。
ただ、ヨーロッパは偏角がほとんどゼロの地域なので、あまり関心がないかもしれません。やはりアメリカですかね。

★念のため=この偏角の話は、磁石で方位を測る時の話です。地図は北の印のある方が本当の北です。




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