ちょい平凡すぎる(?)タイトルですが、ぶっちゃけ、結論から言うと「環境を大切にしよう」という話です。
もう当たり前すぎて、全く面白くもおかしくもない話なのですが、別に環境を守る運動の闘士でもなく、ごく普通の消費者である筆者から見ても、ゴミの量がえらいことになっていて、これはこのまま行ったらどうなるんだろうか、という気がしないでもありません。その為にこの際、ふと思い出した昔のエピソードを残しておきたくて、書くことにしました。
さる大手通販会社で、レビューを書いています。
なんて勿体ぶっちゃってもしょうがないので、そう、あなたも使ってるアレです。
毎回、資源回収の日には、必ずAtoZのロゴの入った段ボールが大量に出てますよね。
筆者は日本支社が出来る前から使っているし、日・英・米3サイトにアカウントあるので、もう日常インフラになってしまっています。
しかし、内部が第三国からハッキングされてしまったのか、2~3年前から顕著な異変が起こりました。出品アカウントの乗っ取りと詐欺行為などが横行したので、買い物はだいぶ控え目にしてますが、最近はサポートもあっちに丸投げなようで、問い合わせ入れても、一カ月後に日本語にも質問の返事にもなってないメールが来たりする時期がありました。
ごく最近はまともになったようですが、ずっとまともであるかどうかは分かりません。
それでも、なんだかんだ言っても、配達はほぼ毎日来ますね。
そんなに毎日買うものがあるわけでもないのですが、レビューを書いていると、サンプルなどいろいろ送ってくるので、買い物とは違いこちらは日時指定できなくて、散発的に配達されます。
レビューはもともと、映画と本のレビューを書き始めたのですが、たまに日用品のレビューも書いていたら、これがけっこうな好評で、今ではトップ〇〇〇番ですから、たぶん仕事になるぐらいの実績です。
あのサンプルレビュアーって、一般レビュアーよりも厳しいレビューを書く傾向あり、という研究報告があるぐらいですから、決して提灯持ちではないのですよ。もともと、その客観性のお陰で一般の支持を得て選出されてるわけですし、レビュー読む人だってバカじゃありませんよね。
そういうことやってると、通販企業とか各メーカーの体質が、一般ユーザーの立場で居るよりも、如実に見えてくることが多いのですが、どうも最近、事件が多発なのです。
注目される立場ですから、メーカーからいろんな誘惑もあります。もともと、プロフィールにメアド載せてたりする人は誘いに乗る気が満々ですから、すぐ分かります。
そのせいか、通販会社のほうも、リベート貰って提灯レビュー書いてるような、不正レビュアーの粛清に乗り出しました。前は、このプログラムは一種の顔パスで、書いたレビューは無条件で即時掲載だったのが、検閲が入るようになりました。
その結果、かなりの数の怪しいレビューが削除され、レビュアーもだいぶクビになりました。
ところがですね、この不正検知AIが、昨年2018年後半から本年2019年初頭にかけて、すごい勢いで暴走しだしました。全く健康かつ有用なレビューが大量に削除され、本来すぐに掲載されるべき新規レビューが全く掲載されない、という事態に至りました。
これは、協賛企業はお金払ってレビューを依頼してるわけですから、由々しい事態です。お金払ってるのに、全く対価としてのサービス受けられないわけですから。
この際、レビューなんか依頼して、かえって製品の欠陥を書き立てられて自滅…という問題は置いておきます。ダメなものを、お世辞で褒めるわけにはいきません。
でも多くの企業は、レビューで明らかにされた欠陥に、スピードの差こそあれ、ちゃんと対応してきているのです。
しかし、AIによるレビュー内容の可否判断には、今でも後遺症が残っています。
「死んだ」「破壊」「お尻」みたいな、危ない感じの言葉は使わないようにしてるレビュアーが多いです。だって文脈的には問題がなくて納得できるレビューでも、これらの言葉が重なったりすると、「ガイドライン違反」で遠慮会釈なく削除されちゃうんですよねえ。
Xファイル2018見ましたか?EPISODE.7「フォロワー」で、スマート家電が反乱を起こすというエピソードがあり、レビューの件を思い出して笑ってしまいました。
文章の書き方って、人によって個性があって、少し捻った変化球を飛ばす人も居ますが、そういうのは面白くて有用でも、AI検知に引っかかってだいたい削除されるようです。人間がAIの顔色を見ながら行動しなくちゃいけないんですね…。
しかし、この一連の騒ぎの中で、見えてきたことがあります。
1、一見、公正に見えるようなサイトでも、企業がクレームを入れると、都合の悪いレビューは削除される(場合がある)。これは、お金払ってレビュー依頼してるから、企業の勝手と言えば確かにそうです。でもそれなら、評価の悪いレビューだけ消さずに、良いのも悪いのも全部消すべきですよね。よほど、レビューのほうに非常識な誹謗中傷がない限り。
2、第三国メーカーについた高評価レビューは、全く当てにならない。彼らの手口は、最初はまともで割安な製品を送っておき、高評価レビューが溜まったら、製品の内容を変えて粗悪品を送ってきます。それを検知するシステムは、今のところありません。これらに関わると、AIによる粛清対象となります。このメーカー群のはびこり具合がひどすぎるので、この通販サイトの商品は、発送元やメーカーをよく吟味したほうが良いです。なるべく、身元の分かった日本メーカーに限定し、知らないメーカーから直接送ってくる商品は避けましょう。
しかし、サンプルプログラムに出ている商品にレビューを書くと、レビュアーまでアカウント停止されたりするんですから、ひどい話です。たとえ低評価で欠陥を書いても、ライバル企業の工作と解釈されてしまったりするようです。
3、購入マークよりもサンプルレビューのほうが信頼性が高い。これはあくまでも、マイナーな商品の話です。日本サンプルレビュープログラムが始まってから、もうかれこれ8~9年ですが、初期の頃は、購入マークのほうが信頼度が高いように見えました。しかし、今では逆転しています。何故なら、購入マークは誰でもつけられるので、徒党を組んだ工作がはびこっています。一方、サンプルレビュアーには簡単にはなれないし、レビューの質と量に対して、一定の継続的審査があるからです。
工作をしてくる購入マークレビューに多い手口は、製品代金をギフト券やPayPal経由で全額払い戻しするので、高評価レビューを書いてくれ、と依頼してくるケースです。海外メーカーや販売店から直接発送した時の住所氏名が、売買されています。昨年、通販会社内部からもこの顧客データが漏れて、社員が逮捕されました。
4、絶対的権力を持った、特定のメーカーがある。いわゆる「炎上」の経歴のある国内メーカーで、このメーカーに関わると、どんなまともなことを書いても、不条理にレビューが削除されるケースがあります。ほんの些細でしかも真っ当な意見であっても、どんな批判も許されないようです。
筆者は今のところ、しごく真面目にやっているので、削除とかもなく済んでいますが、この4の特定メーカー関連で、思い出したことがあります。
断っておきますと、これから話題に出す製品の製造元と、この横暴なメーカーは違います。
このメーカーは特別なようですが、前にテレビドラマ脚本の修行をしていた時、家庭洗剤メーカーが異様なほどの力を持っている、と聞いたことがあります。自動車と洗剤に関わる題材は、企画段階で滅茶苦茶シビアに自己規制されていたので、ほとんど潰されていました。
出版界でも、そういう家庭洗剤メーカーに関連しそうな告発本が流行った時期があります。「買ってはいけない」とか。
前は三一書房がよくこの手の本を出していました。筆者の家なんて、小さな本棚が一本、ほとんど三一書房の本で埋まっていたぐらいです。
もうかなり昔のことです。引っ越しが多いので、住んでいた場所から計算すると、たぶん25年ぐらい前のことだったと思います。
ある日、筆者の侘び住まいに、「水道局の調査ですが、一つだけお尋ねさせて下さい」と、中年の女性が訪ねてきました。
何かの「ご紹介」とか「アンケート」だったら、相手にしないと思いますが、水道局というのと、「一つだけ質問」というので、ごく真面目に水道局関係らしいし、まあいっか、と応じることにしました。
「〇ルーレットとかのトイレの洗浄剤、使っていますか?」
「いいえ、使ってませんけど」
すると、調査員が意気込んで
「そ、そ、それはどうして…ですか?!!」
「えーと、その~…、あの洗浄剤って、確か成分は漂白剤?…みたいなものですよね?あれ使うと、その~、水を浄化する…何だっけか…あ、そうだ、バクテリア?あれが死んじゃうんですよね」
この時の調査員の反応と言ったら、いまだに覚えていますが
「あーよかったああ~~~」
と、ヘタヘタとその場に座り込みそうな感じでした。
「これでやっと、使ってない人、二人目です。ノルマがあってねえ、日に二人、使ってない人を探さなきゃならないんですが、もう一人の人は、ただ使ってないというだけで何の理由もなく…あー良かったあ」
余りにその反応が、本音丸出しで可笑しかったのですが、そんなに全員〇レット使ってるんですかね。
「だってね、うちはこの通り、魚飼ってるので、水のろ過とかそういうの、関心があって調べてるんです」
確かに、玄関に水槽があって、魚が泳いでます。その時はタナゴとかオイカワとかの日本の淡水魚でしたが、バクテリアの件は、アクアリストだったら、みんな常識ですよね。
最初は水槽買った熱帯魚屋さんに教わった知識ですが、魚飼ってるとだんだん調べて詳しくなります。
その調査員さんのリキの入りようったら、そんなに使ってない人が珍しかったのか、どれだけ足を棒にして一日歩いたかを話してくれて、ついでにアンケートお願いしますというので、いろいろ答え、協力費として金一封を頂きました。
それほど大変だったのか、というのは分かりますが、そんなにみんな、何も考えずに〇レット使ってるのでしょうか。
私みたいに明確に、「バクテリアを守る為に使いません!」と答える人を探すには、熱帯魚屋さんの前で張っておいて、後付けたほうが早いかも(笑)。協力費の金一封、だいぶ必要になってしまうかもしれませんが。
しょうもないこぼれ話ではありますが、その時代に水道局がこういう調査を実施していたということは、実際に〇レットのお陰で、水道局の浄水過程に、見逃せないレベルの影響を受けていたということなのでしょう。
このアンケートの後、市からいろんなアンケートの調査が相次ぎ、しまいにはビデオリサーチの視聴率調査まで来たのには、かなり驚きました。別に迷惑なアンケートはなかったので真面目に回答しましたが、視聴率調査って、都市伝説ではなかったのですね。
最近、家庭洗剤メーカーの強権のことを考えていて、この水道局の調査のことを思い出し、水道局には分っていても止められなかったのかも…という気がしてきました。
ただこの調査は25年ほども前の話で、現在は成分が変わっているようです。しかし、果たしてメーカーの「安全です」を鵜呑みにして良いものかどうか、まだメーカーの強権を目前にしているので、確信が持てません。
掃除は基本的に水だけで十分で、落ちにくい汚れは石鹸や重曹を使えばいいので、何も青い色のついたものを買って流す必要はないと思うのです。
日本は世界でも珍しい、そのまま飲める上水道が、どこの家庭にも引かれているのですから、大切にしたいものです。朝起きたら、まず水を一杯飲む、というのが正しい一日のはじめかたです。ペットボトルの水は生水ではないので、水道水のほうが良いです。蛇口につける浄水器があれば、ペットボトル水は必要ないでしょう。
参考:東京都の浄水処理 |
取りとめのない話になってしまいましたが、豊かな水資源に囲まれているのがどんなに有難いことか、私自身もよく分かってはいないと思います。
昨今は天候が激甚化して、雨が降る時には降りすぎる傾向があるようですが、水道局の健闘にエールを送って、洗剤も考えて使うようにしたいものです。
自然環境保護団体とかは、少々極端な感じのところが多く、どっかの紐付きではないかと素直に同調しにくい面もありますので、軽い感じでピクサー映画で環境問題を振り返ってはどうでしょう。
ウォーリー
ファインデイング・二モ
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