風水巷談:目次

5、現在の状況は?日本篇


それでは、現在の状況がどうなっているのか、統計は一週間~二週間遅れでしか出てきませんが、各国のデータを見てみましょう。

世界各国・人口100万人当たりの死者数


死者数そのもので見るのではなく、人口当たりに換算して見ることが大切です。
感染者数は、私はあんまり意味がないと思っています
前述の通り、実際の感染者数なんて分からず、「感染確認者数」でしかありませんから、幾らでも調整が効きます。

でも死亡者数は、誰かが黙って埋めでもしない限り、そう簡単には隠せません。
日本の場合は、どっからどう見ても異常なほど、CTが普及していますし、新型コロナ肺炎は特異な様相を呈しますから、肺炎患者はPCR検査をしなくても、CTでかなりの部分、発見できるそうです。

検査をあまりしない場合、感染者に対しての死亡率は当然高くなりますから、これも気にする必要はありません。見せかけの死亡率を下げたかったら、健康そうな人達の中から、軽症者をピックアップして検査すれば、死亡率はいくらでも下げられるわけです。
重要なのは、実際の死亡者数=人口に比しての死亡者数です。
もちろん、面積が広すぎても駄目で、市町村か都道府県単位ぐらいがいいのかもしれませんが、現代は拡散のスピードが速いので、州単位ぐらいでもいいと思います。

実は私はこれも、特定介護施設で集団感染があり、そこで大量の死亡者が出た、というようなケースは、ダイヤモンドプリンセス号と同じく、別計算にしてもいいと思っています。
元々寝たきりで、不健康で残り寿命の短い人達を、新型コロナが背中を押してしまった、というのは、決して良いことではありません。しかし、働き盛りの人が、通勤や仕事先で感染して一家の大黒柱を失った、というのとは、状況や重さからして(あえて言いますが)だいぶ違うと思います。
まあ、議員や医療関係者がこんなこと言ったら、えらいことになるのは必須ですが、私はあえて書きます。

欧州の死者激増も、介護施設での集団感染がかなり入っていると聞きますし、実際に怖い感染症ではあるのですが、検査数増やすのに病院に押し寄せたら簡単に医療崩壊になるし、難しいところです。

アメリカは、また少し事情が違うようですが…。
中国の数字は言わずもがなで、表示してもほとんど意味ないと思います。
ただ、どこの国にしても、医療関係者が巻き添えになるのだけは、許し難いです。


本日(4月11日)までの死者数です。
アメリカ:17.995
スペイン:15.970
イタリア:18.849
フランス:13.197
ドイツ:2.607
日本 :120


皆さん、この数字を見て、わーすごーい、怖~い!と思いますか?
私は…分かりません。だって、コロナが無かったとしても、他の病気、事故、自殺、事件などで一定数の死者は出るわけですから、それと比べて明らかに跳ね上がっている、というのなら、怖いです。

そこで、日本のことを調べてみましたら、2019年の統計。
国内で誕生した日本人の子どもの数が、86万4000人。
死亡数は137万6000人で、自然減は51万2000人。

人口が減るのがどうたら、という話をしてるわけでは無いので、単純計算しますと、年間死亡数が137万6000人なら、1日当たりの死亡者数3.770人。

 


新型コロナウイルス発生以来の、合計死亡者数が120人って、、、なんかおかしくないですか?
他国は知りませんよ。でもマスコミ、煽りすぎではないですか?
高齢者の多い国は、死亡者数、死亡率は跳ね上がるとは思いますが、いたずらに煽るだけでなく、もう少しやりようがあるのでは。加藤保憲でもない限り、人間必ず死にますからね。


インフルエンザの死亡者数だけを見ると、以下の通りです。
2016年:1463人
2017年:2569人
2018年:3325人

2019は急に増え、1~9月の集計で3000人、2019年1月は「1日平均54人」が亡くなっているそうです。
本来、インフルエンザは年をまたいだシーズンで集計しますから、2019年というとたぶん2018~2019シーズンのことです。

で、2019~2020年シーズンは?ということで見つかった、東京都の情報



厚労省のほうの全国統計はこちら


笑っちゃうぐらい、例年よりも低いではないですか。死者数の統計はまだ出ていませんけれど。
ここ数年、どんどんインフルエンザが増えて、2018-2019シーズンは凄く高かったんですが、東京の太い赤線、今シーズンはメチャクチャ少ないではないですか。
アメリカは新型コロナをインフルエンザと思ってたふしがありますが、日本は逆で、新型コロナの緊張感で、いろいろ注意してたせいか、インフルエンザが激減しています。
このままだと、下手したら(?)例年よりも重症者、死者数ともに減る可能性さえあります。
マスコミはさんざん煽って自分の首を絞めて、いったい何がしたいのか?

もちろん、筆者は新型コロナ大したことない、と思ってるわけではありませんし、特異な肺炎症状を呈するところから、重症化したら待ったなしなので、怖い疾患だと思っています。
でも一歩引いて見ると、少しおかしくはないでしょうか。

日本は今年は暖冬で、1月も2月もけっこう晴天が少なかった、という好条件もあります。
また、日本は早い時期にダイヤモンドプリンセス号の横浜寄港があり、あれでさんざん苦労した上に、外国からもだいぶ叩かれました。あのことで尋常ではない感染力を肌で感じ、これは容易な事ではないと感じ、更に(春節の中国人がだいぶ入ってるけど)という危機感が養われた、ということもあると思います。
もちろんどこの国にも、非常時に遊び歩いて海外旅行行ったりしている暢気な人もありますが、あれでイヤーなものを感じたのは確かです。
その為に、諸外国よりも個人の努力でずいぶん感染が抑えられている、という側面もあるような気がします。


ただですね、政府の対応はいかにもまずく、情報が正確ではないうえにバランスを欠いているので、不安感が募るのは確かです。
一番いけないのは、政府が具合悪くても検査しない、中国人を無制限に入れるインバウンド政策にこだわりすぎる、全国旅行業協会会長である二階が、国賊の悪代官そのものにしか見えない、与党が利権まみれにしか見えない隠蔽体質である、、etc、etc、、、


更にですね、大きな要素がまだあります。


こういう風に、言ってみれば運の悪い条件が重なった為に、国民の警戒感が高まった、ということもあるような気がします。
習近平来日とオリンピックの予定が無ければ、もっと効率的に水際対策が打てて、正確な情報も発信できて、外国やWHOなんかにワアワア言われる事なく、緊急事態宣言まで行かなかったのではないか、と思います。まあトップの決断が遅いし、いろいろ茶々入れる変な勢力も多すぎです。

悪材料は沢山ありますが、日本はこれでも、諸外国と比べて、非常に恵まれた立場にあります。
例えば、3月中旬の麻生大臣の国会での答弁。

【麻生大臣の一昨日の電話】

麻生大臣「日本はうまくいってる国の一つなんですよ。例えばね、おととい電話があってね」


こういう具合に、外国から不思議がられるような現象があるわけですが、その原因は庶民の間でも、いろいろ取り沙汰されています。このサイトでは既にかなりバラシていますが。

当初は、東京の通勤ラッシュを知っている人の間では、東京は武漢以上の悲惨な状態になることが確実視されていたのに、そこから何週間経っても、いっこうにパンデミック映画みたいにはなりません。

通勤電車は既に、小池知事言うところの「三密」では無い、とされています。通勤電車の中でペチャクチャ喋る人はまず居ないし、みんなマスクをしている。
更に、窓の開けられる電車はなるべく窓を開け、駅に止まる度にドアが開いて強制換気されるので、心配したほどに感染拡大しやすい環境ではない、ということです。

大声でペチャクチャ喋ると、目に見えない細かい飛沫が飛んで感染源になるそうですが、これには日本語の特性もあるでしょう。
大きな声で喋るかどうか、という問題では無く、言語そのものの特性で、日本語は破裂音(ぱぴぷぺぽ)が少ない為、唾液が飛び散りにくい言語だとされています。
その代わりに、肺活量も欧米人に比べて小さめで、それが関係するのかどうか知りませんが、結核が国民病です。

そこで、結核ワクチンであるBCGの接種義務があり、これが今回の日本七不思議の影の立役者だとする意見があります。これは別の章で詳しく述べます。
他にも、諸外国との違いとか、思いつくままに挙げてみましょう。

A、家に土足で上がらず、必ず玄関で靴を脱ぐ習慣
B、挨拶に握手やハグをせず、キスもやたらにしない
C、幼い頃から、うがい、手洗いを教えられ、清潔な水が豊富に使える
D、異様なほど潔癖で、除菌グッズや除菌仕様が当たり前
E、花粉症が多く、マスク好きである
F、言語そのものが、飛沫の飛び散りにくい言語である
G、味噌、醤油、納豆など発酵食品が多く、腸内環境がよくて免疫力が高い
H、手づかみの食事が少なく、箸を使う為、スプーン・フォークより感染のリスクが低い
I、ダイヤモンドプリンセス問題で、いち早く緊張感が出た
J、昨年のうちに妙な咽喉風邪が流行っていたという証言が多く、その時に弱毒型のウイルスに感染して軽い免疫が出来ていた、という可能性もある


このように、疫学的には、日本はかなり恵まれた条件にあると言えるでしょう。
残るは、感染症対策のもう一つの柱である経済政策ですが、やる気があるのかないのか、相変わらずグダグダです。消費減税は絶対に必須だと思うのですが、これは経団連が控えている為、なかなか難しい状況にあるようです。
社会保障費を払いたくないせいか、還付金とやらが目当てなのか、大企業ほど消費税率を上げたがっています。これに関しては、アメリカが羨ましい限りです。
ただ、全然羨ましくないのがアメリカの医療制度で、これは次章で述べます。

でも、こういう諸々の事情はあっても、営業自粛とか都市封鎖とかあって大変だし、、新型コロナウイルスは危険なのか、意外とそうでもないのか?

インフルエンザの罹患数は減ってるし、死者数も冷静に見ればそうでもない。
高齢者が罹患すると危ないので注意しなければ!と言いながら、毎年お餅をのどに詰まらせて窒息死するお年寄りは約4000人。2000年1月だけで1300人の死者。
この数字と比べると、新型コロナの死者数って、ほとんど誤差の範囲…
何がそんなにいけないのか、サッパリ分からなくて、皆さん首をひねっておられるのではないでしょうか。

筆者はこれは、少数ではあっても、感染~重症化する人、亡くなる人の劇症化のスピードが余りに早すぎて、もの凄い恐怖感となっているせいではないか、と想像しています。
日本はまだのんびりしてますが、外国だと医療関係者が大勢犠牲になっているので、そのインパクトは大変なものだと思います。

それは、免疫システムが暴走して、アナフィラキシーショックのような症状を呈するとしたら、普通の風邪、では済まされませんよね。実際、研究者や医療関係者は、普通のインフルエンザや風邪とは全然違う、と口を揃えて言っています。
肺炎になるとしても、インフルエンザが引き起こす誤嚥性肺炎ではなく、肺が直撃されてアッと言う間に呼吸が出来なくなる、間質性肺炎だそうです。


とにかく未知のウイルスの為、医療関係者の間でも正反対の意見があり、各国とも手探り状態です。
その一つとして、次の動画を見てみて下さい。

ニューヨークのICUで働く、キャメロン・カイル=シテル(Cameron Kyle-Sidell)という医師によると、新型コロナの症状は、肺炎とは全く違うと言っています。
肺炎というよりは低酸素血症、つまり高山病に似ている、呼吸が出来ないというよりは、酸素不足の症状で、人工呼吸器で無暗に圧力をかけると、肺を損傷するので無暗に使うべきではない、と言う意見です。

殺人的な業務の中、動画をアップして懸命に訴えられていますが、注目する人が出てきて、いろんな人が意見を戦わせています。
私は医学用語が分からないので、そのメカニズムを理解することは出来ませんが、この人が懸命に何を訴えようとしているかは分かります。
動画アドレスは時系列で並べていますが、彼がみるみるうちにやつれてきているのが、事態を雄弁に物語っています。上の動画が4月3日で、下のは4月10日です。わずか一週間の間に何があったんだろう、と思うほど頬がこけています。患者さんも心配だけど、むしろこの方のほうが心配です。

Dr Cameron Kyle Sidell. E R & Critical Care Dr From NYC

COVID19: As requested - ARDS explained for the general public!

Dr Cameron Kyle Sidell: Use oxygen as the first line of treatment for Covid19, NOT ventilators

※英語が分からない場合は、車輪のマークから字幕→自動翻訳に設定すると、日本語字幕で見れます。


今は日本の死者数は大したことも無く、外国の騒ぎが他人事のように思えて、自粛など馬鹿らしい、という気持ちになるかもしれません。
しかし、このように様々の特異的な症状を持った未知のウイルスであること、また多くの人が命を賭して文字通り死に物狂いで戦っているのを見て、のんびりした気持ちになれるでしょうか。
日本人は恵まれているかもしれません。しかし、新型コロナウイルスは、いつ誰が犠牲になってもおかしくない難敵であることは、容易に想像がつくでしょう。

6、海外の状況は

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