風水学講座:目次

五行ゴキゴキストレッチ・その1


つい韻を踏んでしまい、ヘンなタイトルになってしまいました…(笑)。
でも、意外に身につまされる人がいるかもしれないので、このままに…。五行だ、本命だ、方位だとかいう勉強以前に、今も首がゴキゴキ鳴ってる人、居ませんか?

実は、筆者も他人事ではなく、昨日と今日は首がゴキゴキ言ってます。
普段、あんまり肩コリというのは経験ないんですが、これは明らかに自分が悪いのです。
道場稽古の帰り、真っ直ぐ家に帰るか、せめてスポーツジムのヨガヒーリングぐらいにしとけばいいのに、そのままダンススタジオに行って、HOUSEのレッスンに出てしまいました。誘惑に抗しきれず発作的な行動だった為、シューズがごく薄手の上履きしかありません。ダンス用スニーカーではないのにそのままトンだり跳ねたりした為、足ではなく首に来てしまったようです。
なるべくドシン!と着地しないように、注意して足を使ってた積もりなんですが、振りになると、そんなことどっかに飛んじゃってましたね……皆さんも、運動する時はシューズに気をつけましょう・・・

なんでいきなり五行とストレッチが結びつくかと言うと、これは実は、オフ会用に考えた、いわばアトラクションなのです。しかし試しに少し皆さんにお話をしてみると、割りに役に立ちそうな感じなので、ここでご紹介してみることにしました。

いろんな方の鑑定をしたり相談を受けていますと、体質によって健康チェックのポイントが非常に違うことがわかります。
「私、健康運よりも、金運と恋愛運が欲しい」と仰るあなた、そうはいきませんよ。
金運恋愛運も心身の健康を土台にして成り立つので、まず心身が健かで明るく、自分らしさを保っていないと、金運も何もあったものではありませんね。健康とは「肉体が病気でない」ことではなく、肉体と精神がほどよくかみあって働き、そこから喜びや悲しみやさまざまなことが生み出されるので、今病院に行く必要がないからと言って、油断してはいけません。

特に、自分に関わりの深い五行を知り、それに最も直結する肉体の各部に注意を払うことは、かなり有効な手段です。

この章は「からだとこころと五行五気」の姉妹編ですので、照らし合わせながら読んで下さい。五行ゴキの各部がゴキゴキ言っていたら、それは助けを求める注意信号だと思って、やさしく揉みほぐしてあげて下さい。

「五行五気」(以下略)の章で、木火土金水に対応する臓器を書きました。今回はこれを重視しますので、もう一度書きます。

木性=肝=眼=怒
火性=心=舌=喜
土性=脾=口=思
金性=肺=鼻=憂
水性=腎=耳=恐


この章ではごくごく単純にしましたが、第一目標は、自分のポイントとなる五行を決めることが大切です。
実はこれは非常に難しい作業で、その人の体質で(運命も入る)何が足りないか、又は何が多すぎるかという五行配分を見ることが必要です。

四柱推命では用神(ようじん)といいますが、いわば自分のウイークポイントを知るということですね。
ウイークポイントですから、単純にそれが自分にとって良いものとか悪いものである、ということではありません。ポイントを握っているということです。ポイントのはっきりしてる人もありますし、あまりはっきりしない人もあります。また、年や季節によって変わる場合があります。

この章ではストレッチ法を知るのが主な目的ですので、この判断法は一番単純な方法にします。
それは、自分の持病で判断することです。誰でもたぶん、体の中でどこが弱いとか既往症というものがあると思います。
これを聞いてもなかなか自分ですぐさま答えられない方もあるようですが、ここはあまり考え過ぎないようにして、イメージでパッと決めて下さい。

呼吸器系が弱いか、それとも胃腸が弱いか、肝臓に疲れが溜まりやすいか、循環器系に不安があるか、腎臓泌尿器系を気にしているか、の別です。なかなか完全に平均している人は少ない筈です。
逆に、全く悪いところがなく「特にここが強い」というのも、その体質を持っているということです。「運動は得意!心臓が二つある」とか、「胃腸だけは丈夫!何時どこでもどんなものだって食べられる!」と言うのも、そこにポイントがあることになります。

何故、強い部分もウイークポイントになるかというと、強い部分というのは他の部分までそこでカバーしてしまうので、普通以上に負担がかかるからです。だから、ウイークポイントなわけです。

あまり考え過ぎないようにして自分のウイークポイントを決めたら、次にはその臓器と外界を結ぶ出入り口に着目します。これも前章に書いてありますね。
肝=眼、心=舌、脾=口、肺=鼻、腎=耳です。

臓器と外界をつなぐ出入り口に異常が見られたら、すぐさま手を打ち、その臓器に負担をかけないようにするのが一番です。
しかし、普段から体質に合った節制をすることで、自分のウイークポイントはきちんと抑えられますし、予防にもなります。
あまり他では見られない方法だと思いますが、今回は、筆者の長年の様々な趣味や経験を生かして、これら五行に見合ったストレッチ法を紹介します。
体質に合った食事だとかアイテムだとかはよくありますが、それは外から採り入れる方法が主体になります。今回は、自分の内部を動かす方法です。

あくまでも筆者独自の方法ですので、その方法が好きになれるかどうかは別にして、ポイントは外していないと思いますので、話の種にでもして下さい。
少なくとも、的外れなことをしたり、いじってはいけない場所をいじったりはしないように、五行の肉体との関わりとその扱い方を覚えることですね。


木性=肝体質の場合

肝臓は沈黙の臓器と言われ、動かない臓器です。それだけに非常に症状の見つけ難い臓器です。ストレッチと言っても、動かない肝臓を押したり引いたり揉んだりするわけではありません。肝臓と対になっている部分を動かしてあげるのが、五行臓器のストレッチです。

」は、東洋医学に於いては「」とセットです。動かない肝臓の状態は筋力に現れます。筋力が弱ったら、肝臓も弱っているということになります。筋力と言っても、スプリント種目で記録を争う為の筋ではなく、心臓も筋でできていますし、体に体としての体裁を保たせているのは筋です。分かりやすいのは、内臓をきちんと所定の場所に納め、支えている筋群、いわゆるインナーマッスルです。
心臓の筋を鍛えろといってもなかなか難しいので、さしあたり、この内臓を支える筋を鍛えるのが現実的でしょう。

昨今はこのインナーマッスルに注目が集まり、ピラティスなども脚光を浴びてきましたが、注意点は筋肉痛にならない程度に深層部の筋肉を使った、ゆっくりした運動をすることです。
ピラティスは技法的には非常に難しく、初心者が一人で行うのは少し無理があります。オフ会などでも、順次紹介してゆきたいと思いますが、ピラティス用の器具の紹介などをしているサイトには行かないようにして下さい。基本的に自分の体重を使ってするのが本すじですし、器具を使用すると深層部の筋肉でなく、表面の筋肉を使ってしまいやすくなります。
一番大切なのは、骨盤の中にある「内腹斜筋」「腹横筋」など、ガードルのようにお腹を包む筋肉を強くすることです。

また、あくまでも内臓や体幹部を支える筋を鍛えるのが目的ですので、美容効果に釣られないようにして下さい。「ウエストを細くしたい」「お尻や太股の贅肉を取りたい」などと欲張りますと、かえって目的にそぐわなくなってしまいます。体幹をきちんと意識して使えるようになることもレッスンの目的なので、必ず役に立つと思います。
ぐぐっても要領を得ないサイトが多いのであまり紹介しませんが、DVDなど良いものがあれば今後紹介してゆきます。
ヨガとはかなり違い、一番違うのは呼吸です。ヨガが腹式呼吸を使ってリラクゼーションを目的とするのに対し、ピラティスは胸式のラテラル呼吸を使います。あくまでも筋トレですが、かなり地道なエクササイズなので、効果が分かってくるまでには日数がかかります。2〜3回では何をやっているのか実感がない可能性もありますので根気よく続けてみて下さい。


火性=心体質の場合

ご存知の通り、心臓は血液の循環を司るポンプの役割をします。ポンプがちゃんと働いているかどうか見分け、またポンプが動きやすくしてあげるには、中央部(心臓部)と末端の連絡をよくしてあげることが大切です。それには、脳へ行く大量の血液の通り道である首、それと末端の手足の血流をよくしてあげるように、よく手足を揉み解してあげると良いでしょう。
脳の血流に不安のある人は特に、首をゆっくりゆっくりと、何度も回すことです。あまりに首のコリがひどい場合は、下手に揉んだり回したりするのは危ないので、暖めるか冷やすか、気持ちの良いほうの湿布から初めて下さい。漢方薬入りの効き目の柔らかなものもあります。あまりにひどい凝りは、打ち身や捻挫と同じように考えて手当てし、甘くみないことです。

脳血管は少し特殊で、下手にいじり回すと危ないので、筆者は整体で首を回したりする外科的方法よりも、少量のフラボノイドを薦めています。銀杏の実そのものを食べても結構ですが、くれぐれも少量にして下さい。
薬として毎日続ける場合は、小さなもの4〜5粒がせいぜいでしょう。フラボノイドはアルツハイマーの治療に使われるのですが、メーカーの精製のしかたによって効き目が違うので、ドイツ製の定評のあるものを、治療目的よりも少な目に採ると良いでしょう。経験上、銀杏の実のほうが効果は早いようですが、銀杏には毒性があることを十分認識して、きちんと火を通して下さい。

首の凝りのほうに話が行ってしまいましたが、もう一つ大切なのは、手足の指、特に足指の運動です。足指は靴で固められて圧迫されているので、非常に血流が悪くなっています。
皆さん、テレビや映画で女性がハイヒールを履いているのを見慣れているので、日常的にヒールを履いている方も多いのですが、これは認識不足というか、健康を損なうのを覚悟で、見た目を取っているだけだと認識して下さい。
窮屈なハイヒールや革靴を日常的に履きっぱなしで健康を損ねても、それは自分の知識の浅さだと反省しなければなりません。靴は、本来は靴の中で足指が使えるようなサイズとデザインにするのが本当で、靴の形に足を固めるものではありません。

まず、足指で「ぐー、ちょき、ぱー」をしてみて下さい。足の小指まで、しっかりと小指自身の力で広げることのできない人は、もうかなり症状が進んでいます。もう少し年取ったらいつ心臓や脳血管に障害が出てもおかしくない前兆です。外反母趾なんて気にしている場合ではありません。
整体などの治療に行くよりも、足指の運動をして、楽な靴に履き変えるほうがずっと早道です。足指の体操は別に章を設けて紹介しますが、今回はとりあえず、「ぐー、ちょき、ぱー」を思い切り伸ばしたり縮めたり、最低100回は実践して下さい。かなり疲れると思いますが。

※こぼれ話ですが、ハイヒールを作らせたのはルイ14世だそうです。理由はいろいろあり、一つは宮廷の女官が夜な夜なお忍びで外出してけしからぬ遊びをするので、遠出できないように、わざわざあの歩きづらい形にしたという説。つまりこれだと、中国の纏足のようなもので、体に良い訳は無いのですね。
もう一つは、その時代のパリの町は不潔極まりなく、溲瓶の中味を道路にブチまけるなどは朝飯前で、ペスト、コレラなどの病気も蔓延していた為、服の裾が汚れないようにヒールを高くしたという説です。つまり、地面が汚いので、常に爪先立って歩く為のものという訳です。背を高く見せるなどは、ごく二次的、三次的なものだったようです。
日本では家に帰ると靴を脱ぐので、まだ決定的な事態には至らないようですが、欧米ではハイヒールが病気の原因は非常に問題になっているそうです。

ぐー! ちょき! ぱー!

自分で撮ったら、何をしてるのかよく分かりませんが・・・今度はもっといいモデル使います…(^^;)

土性=脾体質の場合

脾と胃を司る土性ですが、体の中心と言う意味では内臓全体をも含みます。解剖学的な意味での脾臓というよりも、むしろ消化器系全体を指します。これは少し困った臓器で、手足を揉みほぐすようなわけにはいきません。脾に一番直接に関与するのは、感情、ストレスです。
ストレッチにしても、土性は「肉」そのものを意味するので、特にこの部位に重点を置くというよりも、内臓全体の動きを活発にし、消化吸収をよくすることが肝要です。

しかし、幾ら消化剤を飲んでも、ほんのちょっとしたストレスで元の木阿弥になってしまうのが脾体質の厄介なところで、これは食生活による体質作りから変えていかなければなりません。とにかく糖分を控えてカルシウムやたんぱく質を十分に採るように普段から心がけ、「肉」の体質を変えていく必要があります。
切れやすい、落ち込みやすい、イライラする、などの体質も、結局は食生活から来る部分が多いので、食生活に一番注意しなければならないのは、この土性=脾体質の人です。

食生活の改善は必須項目として、ストレッチという観点から言うと、腹式呼吸が一番確実でしょう。腹式呼吸には、感情を安定させてイライラを治める効果もあり、内臓のマッサージという観点からも有効です。しかし、どういう方法を取ろうと、この土性=脾体質の人は甘いものや糖分を控え、食生活を改善していくことが一番肝心です。ところが、一番変えようとしない人が多いのはなかなか厄介なことです。
そこで、腹式呼吸によって気持ちを安定させ、気分転換することによって、食物の好みまで自然と変わるようにと、段階を踏まえて考えると、意外にスンナリいく可能性が高くなります。

余談ですが、筆者の知る限り、腹式呼吸に非常に有効なのはハーモニカの練習です。ハーモニカでなくても吹奏楽器なら何でも良いのですが、とりあえず筆者はハーモニカが得意なので、聞かれてもいろいろ教えてあげられるということでハーモニカを挙げます。
日本のブルースハープの第一人者、妹尾隆一郎氏もレッスンビデオの中で紹介していますが、仰向けに寝っころがってハーモニカを吹くと、考えなくても嫌でも腹式呼吸になります。
筆者も子供の頃よくやりましたし、今でもこうするととても良い気持ちです。ただし、他の吹奏楽器と同様、非常に疲れます。あんな小さな楽器とは思えないぐらい、疲労します。それが内臓に良いのだと思いますが。

※ハーモニカは口と舌を細かく器用に操らなければならないので、どうしても向き不向きがあります。まるっきり音が出ない、曲にならない、口腔と舌と呼吸器内臓全体を使うのがどうしても駄目だ、と言う方もあります。
しかし、脾体質の人は、胃腸の入り口である口腔も要チェックなので、ハーモニカ運動で口も使用するのは、総合で良い運動になります。

ハーモニカ、特に単音10穴のブルースハープは当サイトのベッドルームでもご紹介している通り、そう単純な楽器ではなく、非常に奥の深いものですし、演奏も簡単ではありません。
なので、こういうところで引き合いに出すような物ではないのですが、筆者は長年にわたってよくこの楽器を知っており、思いつきの付け焼刃で引き合いに出している訳ではないので、斯界の方々にはお許し頂きたいと思います。
とりあえず、体質改善にハーモニカを役立てたい方、腹式呼吸に重点を置いて、細かいテクニックはさておき、ストレートにファーストポジションでメロディを吹けるようになるだけでも、かなり楽しいと思います。写真の用意が出来次第、ベッドルームのほうのコンテンツで、筆者のハーモニカコレクションや買い方などもご紹介しましょう。


金性=肺体質の場合

呼吸器系の弱い人は多いと思います。それは、鼻、咽喉、肺などは一日中休みなしに外界と接し、ひっきりなしに空気を呼吸しているからです。胃腸は働く時は大量に働きますが、お休みもあります。しかし、呼吸器系、循環器系は、一生涯にわたって全く休憩というものがありません。これは考えてみると、凄いことです。

循環器系が直接に外界と接していないのに対し、呼吸器系は常に外界のストレスに晒されている為、ウイルスや細菌の侵入の機会が多く、故障を起こしやすくなります。固形物の誤飲による気管支のトラブルも珍しくありません。

肺は心臓の働きとも直接つながっており、血液の流れも調整しますので、心臓の補佐役でもあるのですが、直接に外界と接して気を取り入れるので、心臓の代弁者でもあり、参謀的な役割とも言えます。
この肺の健康で注意すべきことは、肺は「燥気」を嫌うということです。
体内で常に、外界と広い面積で接触して大量の酸素や二酸化炭素の入れ替えを行っているので、乾燥して傷つくことを非常に恐れます。
肺の状態を見るには、鼻腔に注意することです。爛れたり、膿が溜まったり、鼻くそが溜まったりしているのは、注意信号です。

ただし、鼻くそが溜まりやすいということは、鼻が鼻としての役割をきちんと果たしていることなので、やたらに鼻毛を短く切ったりしてしまってはいけません。掃除するのは良いことですが、空気の出入り口である鼻で、かなりの部分、ゴミや細菌をシャットアウトしているので、肺は助かっているのです。いわば、
鼻毛が漉し網みたいなものですね。これが、鼻詰まりもせず、鼻毛に鼻くそも溜まらず、ストレートに肺に空気を全部入れてしまったら、どうなるでしょう?肺はいっぺんにやられてしまいます。
大きなゴミ、埃を取り除き、冷たい空気を適度な温度にして更に柔らかいお湿りを与えて、肺に送り込む、それが鼻の役割です。従って、汚れた空気の中で生活していると、鼻毛がボウボウに伸びてきます。人間の体って凄いですよね。鼻毛も鼻くそも、理由があってついてしまうので、そう嫌わないで下さいね。

呼吸する時には、口と咽喉で呼吸せずに、なるべく鼻で呼吸するほうが理に叶っています。吸う時は必ず鼻から。吐くのは量が多いので、口からでも鼻からでも構いません。
健康な人は、呼吸の中で、吸気が少なく、呼気が多いものです。そうすると吸気と呼気の量のバランスが取れないようですが、吸うのは人間、自然と吸ってしまっているので、呼気をしっかりとすれば、嫌でも排他だけは入ってきます。人間は、吸気の時は無防備になり、呼気の時は防衛力が強くなります。もし、運動している時に特に意識するとしたら、吸気1に対して呼気3ぐらいにできると、体に負担が少なくなります。

さて、肝心のストレッチですが、鼻をしっかり掃除してきれいに整えてあげることが一つ。もう一つは、肺のキャパシティを広げてあげることです。簡単に言うと、肺活量が多いと、運動するにも普段でも、呼吸が楽になるわけですが、これは一般に少し誤解があるようですので、ついでに書いておきます。

いわゆる肺活量とは、「息を吸って〜息を吐く、1回の呼吸で肺から出入りする最大のガス量」のことです。確かに体格の良い運動選手などは、一般の人よりも肺活量が大きいのですが、実際に肺活量が関係していると予想されていた、「息こらえ時間」「水中で息を止められる時間=素潜り時間」などはあまり比例しないという研究結果が出ています。
水泳選手の肺活量を測定したところ、予想ほど一般の人との差がなかったという報告もあります。

呼吸に関してはこんなに医学の進んだ現代でも、意外なぐらいに不明な部分が多く、今後の課題として残されているようです。
今の時点で分かっているのは、ほとんどの人が肺活量を有効に使えていないという理由と、もう一つは、呼吸には恐怖心とかププレッシャーなどの、メンタル面での不確定要素があまりに多いからではないでしょうか。
筆者はもともと肺や気管支などの呼吸器系が弱く、測定したら肺活量も少ないほうでした。しかしハーモニカは吹けるし(これは腹式呼吸だが)、水泳もけっこういけます。

水泳は決して上手ではなくて、100Mでハアハア言ってしまう程度ですが、どういうわけか、ある時急に、25Mを息継ぎせずに簡単に泳げるようになりました。そんなに頑張らなくても、70%ぐらいの感じで息継ぎなしでいけるし、潜水も好きです。これなどは、日常生活や軽い運動レベルでは、あまり肺活量は関係なく、うまく気楽に体と呼吸を使えているかどうかのほうが、問題なのではないでしょうか。

そこでトレーニングとして有効なのが、ヨガです。ヨガの行者は、呼吸を意のままに操ることを最大の課題とするそうです。その為、ヨガで非常に有名なポーズに「鋤のポーズ」と「魚のポーズ」があります。

鋤のポーズでは逆さになって肺を圧迫するので、普段4〜50%ぐらいしか使っていない肺を、うまくすると7〜80%まで呼気を搾り出してやるのだそうです。(ヨガの先生の台詞なので、数字はちょっと???だけれど)

この鋤のポーズとセットで、肺に多く空気を取り入れるのが「魚のポーズ」。これはまさに、人工呼吸の姿勢なので、酸素を沢山取り入れることが可能なのは一目瞭然です。
ヨガの中でも少々キツ目のポーズですが、できる人は、「肺に効くポーズ」としてやると良いでしょう。
また、このポーズをしている時は、如何なることがあろうと、この二つの姿勢を取っている間、首を動かしてはいけませんよ。後で気分が悪くなったりします。(バカなことに試してみました・・・(^_;))

ただし、ヨガはある程度習わないと、いきなりでは危険が伴います。ヨガでは呼吸が重要なので、変わったややこしいポーズをしたり、柔軟性に気を取られるのは少し方向性が違います。無理は禁物です。体というのは全体をだんだんとほぐしてやる必要があるので、特定の箇所だけの効果を狙ったり特定のポーズを長く続けるのは、逆効果になる場合があります。

ヨガは多くの入門書やDVDも出ていますが、宗教絡みのところも多いので、スポーツクラブが一番安全ですね。くれぐれも、自己流でいきなり無理をしないようにしましょう。

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(2006年頃記述)

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