ビギナーの風水学講座:目次


陽宅風水の実際


ここで、少し陽宅風水の中身について述べます。
更に詳しくは、風水学基礎講座にいろんなコンテンツがありますが、ビギナーは技法の一環として、まず以下の章を読んでみて下さい。
太極を求める

上の「太極を求める」の例では、初心者向けに図形で説明していますが、これはあくまでも、輪郭だけで中心を出す方法で、初歩の初歩です。実際に家屋を見る場合は、玄関や水場があるため、単純な図形とは少し比重が違ってきます。
あくまでも基礎であり、本格的なマニュアルではありませんので、そのお積りで読んでいただきますよう、お願いします。
ただ、建築を計画する前に、ひとつ覚えておいていただきたい重要事項があります。それは敷地のことです。


敷地と家屋

一戸建ての場合、敷地の相が一番大切です。特に、新築する場合には敷地が悪いと、もうどうにもならないので、一番先に良い敷地を選ぶことから、風水建築は始まります。
敷地の形で一番よくないのは三角地、その次がウナギの寝床のように細長い土地です。台形は三角を含む形ですので、程度問題です。

敷地が無難なものでない限り、いくら間取りを工夫しても敷地の欠陥をカバーすることは出来ないと思って下さい。まず敷地を吟味してひどい凶相でないものを選んだ上で、敷地に添った家の建て方を決めます。

敷地の面積も関係します。本来は敷地いっぱいに家を建てるのは、家としては不完全なものになります。家を人間に見立ててみると分かりやすいのですが、寝室の窓の外がすぐ往来になっていたりすると、家は裸で居るようなものです。家に応じた庭と塀と門があってはじめて、独立した一戸の家となります。
もし、じゅうぶんな庭や囲いが取れない場合には、窓や水場がちゃんとその役割を果たせるかどうかが、決め手になります。窓は部屋の空気を入れ替えたり太陽の光を採り入れる為のものですから、幾ら吉方位に窓があっても、そこに隣の家がぴったりくっついて建っていたら、窓が窓の役割を果たせないので、方位も何もあったものではない、ということになります。

一戸建てでそういういろんな条件が余りに不利な場合は、一戸建てにこだわらずに、マンションを検討したほうが良いかもしれません。
陽宅風水の主な要素としては、次のようなものがあります。

更に大切な点として、仏壇や神棚の祭祀法があります。家の向きと仏壇、神棚の向きが逆相にならないよう、寝ている頭の向きが逆相にならないような配慮も必要です。これらの点については具体的な個々の物件で判断するしかないので、こういう要素がある、ということだけを覚えておいて下さい。

仏壇、神棚は家の中心として一番大切なものですし、実は風水がお墓の相を見るものである以上、祭祀は風水学の原点です。詳細に述べたいのは山々ですが、各々の信仰や本山の指導方針などもあり、個人では如何ともしがたい面がある為、メールでの指導はしておりません。
サイト内のコンテンツで多少触れている部分もありますが、別サイトに譲りたいと思います。

このように、気学の方位も陽宅風水もいろんな要素があり、更にそれが個人の運勢のアップダウンと絡み合っていくわけで、最後の運勢=命理が実は一番決め手になるわけです。
実際にいろんな方を見てきた方は実感されていることと思いますが、吉方で吉相の家に住みたいと思っても、なかなか思うようにいきません。それは方位も家相もそれだけで独立してあるわけではなく、個人の「命」と密接に関わっているせいです。

このように様々な要因がある中で、お約束できるのは、当サイトは小手先の技法やグッズに頼るのではなく、できるだけ運命学の基本に戻ることを志している、ということです。
方位と家相と運勢がうまく絡み合ってこそ、開運の糸口も見つかるので、枝葉末節に傾かないよう、長い目で自分自身を振り返り、サイト全体をお楽しみいただければ、と思います。



※中国風水について:中国風水は本命卦を使い、日本の家相とは全く判断のしかたが違います。このサイトでは取り扱っていません。なぜなら、大陸である中国と、細長い島国である日本とは自然条件が違います。更に、木造家屋中心の建築様式や生活習慣の違いなど、日本には日本独自の家相のほうが、マッチしているからです。


更に…家は人なり、という考え方からしますと、その人の実力以上の家は手に入らないので、望むような吉相の家になかなか縁が出来ない、という考え方も出来ます。

そうなってくると、吉方位で吉相の家を懸命に探すよりも、今はもう少し、力をつけることを考えたほうが良いのかもしれません。
この場合の「力をつける」とは、いろんな要素があります。もっと経済力が出来て高い家を買えることの場合もあるでしょう。知識面では何度か引越し経験を積んで、家の選び方や設計の良し悪し、業者の見分け方がうまくなることである場合もあるでしょう。或いは何となく落ち着きが出て、誰から見ても信頼感を持たれ、良い話が自然とやってくることであるかもしれません。

物質的なこと以外の目に見えない要素について、簡単に「徳を積む」という言い方をする人もあります。この言い方は漠然とし過ぎていて、筆者はあまり好きではありません。しかし、家イコールその人の人間的な総合力と考えれば、確かに「徳力」という要素はあります。
何となく運の良し悪しがあることは否めませんし、それは神仏に愛される人、愛されない人、という違いから来ているのかもしれません。その違いはたぶん…、その人の性質や言動が真っ直ぐで正しいか、神仏に愛されるかどうかではないでしょうか。一般的にはそれを何となく「運」と言っているのかもしれません。

話がこみ入ってくるのでこのぐらいにしておきますが、方位や家という、物理的な形のあるものだけで吉凶を判断し、それを良い方に持って行こうとしても、小手先のことではなかなかうまくはいきません。
形のあるものを司っている、目に見えない重要な要素、それを運命学では「命理」と呼んでいます。

ちょっと突っ込んだ話を読む

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