みんなの風水:目次

引越しの計画を立てる


引越しシーズンです。進学や就職で、初めて実家を離れて一人暮らしを始める方も多いでしょう。
親が何から何まで手を出してしまう場合も多いようですが、それをしてしまうと、一人立ちできるのが遅くなります。失敗も経験と勉強。人は失敗の数だけ大きくなります。新生活のスタートにあたって、できるだけ、自分で決めて自分で動くのが一番です。

引越し屋さんの発信している引越しガイドは数ありますが、このサイトでは実際的なノウハウに加え、気学や風水学を生かしながら滞りなく引越しできるように考えて作りました。

引越しの一番簡単なのが一人暮らしの人で、また一番大変なのも一人暮しの人です。その理由や対処法は、このコーナーを読んでいるうちに判ると思いますが、まず引越しをスムーズに運ぶには、予定をしっかり立てることです。


方位をみる 物件探し 最低条件 部屋選び

◆方位を見る

引越しの場合には、まず方位を見ます。実際には「移転方位」と「家相」の影響が半々ですが、まず方位を決めないと、物件探しもできません。

このサイトの風水暦や通信鑑定を利用して、自分にあった移転の方位と時期を決めてください。
本命星によっても違いますが、吉方の少ない本命星の人は、出来れば二〜三年前から大まかな計画を立てておくことをお勧めします。
一番吉方の多いのが本命五黄土星で、一番少ないのは本命三碧木星と四緑木星です。ただし、五黄土星の人は方位の影響がはっきり出やすく、三碧木星と四緑木星の人は比較的方位の影響が薄いようです。風水暦の点数表の差をご覧になれば、何となく分かると思います。

そして、チャンスがある時には、あまり考えすぎずにすかさず引越して下さい。無謀な行動はよくないですが、運命の良い方と何かと恵まれない方は、このへんで差がつきます。
しかしこれは、吉方に越せば運命が良くなる、という意味ではありません。方位も家相も、ある意味でその人の持っている力量とか宿命の一部なので、方位にこだわり過ぎる方は、そのへんのバランスがおかしくなりがちです。しかし、良いと思ったことは素直に実行できるというのは大事なことです。

鵜呑みにするのではなく、目先の利益だけに囚われないように、引越したほうが良いと判断したら、きちんと実行することです。せっかくめったにない最大吉方位が巡ってきても「今は無理だから」と、何となくチャンスを逃がしてしまう方もあれば、「今よりよくしたい」と無闇に何度も引越しする方もあります。

中には、吉方への引越しの回数が多ければ多いほど良い、と思っている方もあるようですが、引越しはそう無闇にするものではありません。吉方位で吉家相の家に引越したら、出来るだけ長くその家に住むことです。賃貸に1年程度住んで、すぐに購入する予定、という方も時々見かけますが、よほどの都合がない限り、こういうことはお勧めできません。


「吉凶禍福は動より生ず」という言葉がありますが、筆者が申し上げたいことは、考えすぎないで動いたほうが良いタイプの人ほどなかなか動かず、反対にあちこち動き回っていないでもう少し自分の足元を固めなさい、と言いたい人ほど、無闇に動く傾向があるということです。
そういう点も踏まえて、動くべきかどうかを決めて下さい。

具体的には、引越し可能な年月と方位を探し、その期間内に探し、引越しをすることが条件です。契約の日だとか、移転届けの日付などは一切関係ありません。
ここで重要なのは、その部屋に関する情報に、いつ出会ったかということです。実際に引越しする時期が吉であることはもちろん必要ですが、気学や風水は「出会いの因縁」みたいなものを重視しますので、その部屋に初めて具体的接触を持った日が重要です。

「あの辺に部屋、空いてるよ」ぐらいなら、具体的に接触したことにはならないでしょう。
しかし家賃を聞いて見取り図を見て、この部屋にいつから入れるか、という話に進むと、もうその時点でその物件に接触したことになります。
友達が入居していて、前からその物件を知っていた場合などは少し曖昧になりますので、入居の取り決めをする時期、引越しをする日で決めればよいでしょう。

しかし、だいたい何月にこの方位に引越しをする予定だから、何ヶ月か先に探しておこう、というのは、探した時期にその方位が五黄殺であれば五黄殺になります。探した時期が吉でも凶でもない程度でしたら、吉の時期に引越しすれば問題ありませんが、原則はあくまでも、吉の時期に探して吉の時期に引越しすることです。
引越しの場合、年月と定位が重要なので、日はあんまり気にする必要はありません。

当サイトの方位地図は八方位に分割してありますが、分割した境目の線付近は使わないことです。その方位のなるべくど真ん中で、距離も遠い方がその方位の効果が顕著に出ます。なお方位は、あくまでも自分の寝泊まりしている場所から見ます。タオの風水暦「八方位の見方をご覧ください。


◆物件探し

物件を探すのは、この場合は大体の場所が決まっているのですから、その土地に実際に行って、まず土地の雰囲気や生活環境を感じ取ります。
引越す予定の場所が遠ければ、幾つかの駅や路線が範囲に入るでしょうから、だいたいどの駅の周辺が自分に向いているかを決めます。
引っ越す距離が近くなればなるほど、範囲が狭くなって物件が探しにくくなりますが、土地鑑もあるわけです。

地域にもよりますが、物件を探すには、地元の物件を多く持っている不動産屋を回るのが一番です。
とにかく、最初はまず足を使うことです。そして、すぐに不動産屋に飛び込んだり、特定の物件にこだわって引きずられたりしないことです。
最近はインターネットの不動産情報もかなり充実してきましたが、良い物件はインターネットに情報が出る前に決まってしまうことが多いので、ネットの情報は相場を調べる程度と思ったほうが良いでしょう。しかし、インターネットで気に入った物件を見つけてそこに問い合わせれば、どんな物件を希望するかが伝わりやすくなるので話が早い、というメリットはあります。
情報誌は発刊のサイクルがインターネットよりも長いので、実用性にはとぼしく参考程度でしょう。

物件の動きは季節によって非常に違い、春と秋の引越しシーズンには、沢山物件が出ても一足違いで決まってしまうことも多く、非常に探し難い季節です。転勤などでない限り、方位を基準にして引越しする場合には、引越しシーズンをなるべくはずすことをお勧めします。

業者選びは、土地鑑のある知人に不動産屋を教えてもらうという方法もありますが、基本的に、紹介だからといって優遇してもらうことは考えない方がいいでしょう。
地元に密着した独立営業の不動産屋では、紹介ということで親切に探してくれるところもありますが、大手の不動産チェーン、つまり聞いたことのある有名な看板を掲げている業者は、ほとんどそんなことはありません。マニュアルに添って入居者を募り、審査するだけです。
とにかく、必ず一度は実際にその土地に足を運んで、駅前の不動産屋を見て回って、物件のありそうな店、親切に相手にしてくれそうな店に目星をつけ、いろいろ聞くといいでしょう。「親切に相手にしてくれそうな店」、というのは、次章の「賃貸し契約をスムーズに」をご参照下さい。


◆最低条件

第一印象:物件の良し悪しは方位だけでなく、とにかく、パッと見た明るくさわやかな感じであることが大事です。明るいというのは陽あたりが良い、という意味ではなく、きちんと管理されていて、その建物に暮らしている人達が荒れていない、ということです。一見、近代的でお洒落に作ってあっても、すさんだ物件もあります。そこに住む人達が安心して暮らし、人柄も穏やかな人達が多い物件であれば良いのです。
一見してすぐには分からないかもしれませんが、通りすがりに気軽に挨拶できたり、案内してくれる業者や大家さんも、あんまりギスギスした感じではなく、ゆったりと落ち着いて話ができれば安心です。やたらに愛想が良いとか「お得ですよ」というのも考えものです。良い物件は黙っていても良い入居者が入ってくれるので、そんなに契約を急がせることはない筈です。
共用部分が壊れていたり、いかにも管理が行き届かない感じの部屋は注意する必要があります。
新しいか古いか、造りが高級か安っぽいかということとは違います。抽象的かもしれませんが、第六感で何となく嫌だなあ、という感じがしたら止めたほうが良いでしょう。

ただし…まだ部屋探しの経験が少ない間は、あまり自分の感覚に頼らないで下さい。「大家さんや業者がとても親切で感じがよかった」「一目部屋を見ただけで、とても気に入った」という場合は、特に注意して客観的になるようにして下さい。不動産探しはとにかく経験です。若いあなたには、まだ客観的に物件を見る力がないかもしれません。でも、将来の為に、賃貸しで何度か当たりや外れを経験することも重要です。賃貸しの家賃がもったいないので、いきなり分譲を買ってそこに一生暮らそうという計画を立てても、うまくいくかどうかは分かりません。勉強だと思って、よく自分自身と物件を見て下さい。

風水の常識:風水的な常識があります。行き止まりの場所だったり、極端に変形した部屋やビルは悪相です。中でも三角形の土地やビルには精神面での凶意の暗示がありますので、たとえ自分の使う部分が良くても、その建物は避けてください。それからよく言われるように、凶悪な事件のあった後とか、倒産、破産した会社の後ももちろん良くありません。
万が一、入居者が変死したなどの「事故物件」は、宅建業法で次の入居者への告知義務がありますが、実際には何らかの方法で間に別の入居者をはさんでいる場合が多いようです。これらの点はあまり心配しても仕方がないので、相場に比べて格安だったりしたら、素直に理由を尋ねれば良いでしょう。

新興宗教は避ける:宗教的なものの傍は、注意して避けてください。新興宗教のそば、キリスト教会のそば、墓地のそばなどは、目に見えない因縁的要素がありますので、極力避けるようにお勧めします。キリスト教会と指定してしまうのは問題があるかもしれませんが、日本ではキリスト教は伝統宗教ではありません。当サイトではキリスト教会は避けるべきもの、とさせていただきます。特にモルモン教は新興宗教の扱いとします。
新興宗教の教会は数が多く、一般の家を教会に流用している場合が多いので、一見しただけでは判りにくいと思いますが、意外と地図に記載されていて分かる場合があります。
墓地のそばは地価が安い場合が多いですし、小規模なものであまり気にならないという場合は、個人の判断で良いでしょう。墓地の話とは少し違いますが、よく霊柩車とすれ違うとどうだとか、同じ方向に行くとどうだとかいう迷信があるようですが、葬儀は誰でも必ず出会う、生活の一シーンです。葬儀場の傍に住んでいればよく見るのは当たり前ですので、親指を隠すとか隠さないとかいう迷信を気にするか否かは、人間的な素質の問題です。
人間の生死という当たり前の営みと、思想信条の絡む新興宗教とは分けて考えて下さい。

何メートル離れたら?:宗教施設からどのくらい離れていたら安全か、というのはよく頂く質問ですが、これは「何メートル」という数字では決められません。原則を言えば「違う生活圏」であること、です。気をつけて見ると、同じ町内にはかなり多くの宗教施設があるのですが、家のすぐ傍に大きな新興宗教の教会があって、休日には人で一杯になる、というのはもちろんNG。しかし距離が近くても、間に山や川や森林がある場合は、自然条件が気をさえぎるので影響が緩和されます。距離があっても平原で真っ直ぐに見通せるのでは、あまり良い気持はしません。
距離で決められないのは、例えば大きな宗教団体の本部のある町を考えてみると良いでしょう。東京都下に、かなりの規模の宗教団体本部のある町がありますが、そこは行事のある日には信者以外は駅前を歩くこともできない雰囲気になります。隣の駅までその影響が出ます。また、町の商店街がその団体の人を相手の商売で成り立っているとすると、どんなに距離があっても、その町全部がその宗教の生活圏になってしまいます。

反対の例を考えてみますと、例えば自分の住まいのすぐ近く、毎日買物に寄るような場所に、あまり感じのよくない新興宗教施設があったとします。でも、その土地じたいが古来から強い氏神さまの支配域であったとします。この場合は、氏神様の影響のほうが強いかもしれません。もしかしたら、氏神様の力でその施設はそれ以上大きくならないのかもしれませんし、逆の考え方では、その氏神様とその新興宗教の間に、遠い昔にどこかでほんの少し、つながりがあるのかもしれません。(実際は両方を兼ねるケースが多いです)
マニュアル的に何メートル、という数字を気にするのではなく、縁とかルーツを考えてみるとそんなに気にならないかもしれません。人間誰しも完全に真っ白な人はおらず、グレーの存在であり、グレーの中で白のほうに振れるか黒の方に振れるか、悩みと迷いの中で生きているのですから。

伝統宗教は:宗教施設といっても、伝統宗教や土地神様は避ける対象ではありません。むしろ土地神さまは大切にしなければ、無事、発展は望めません。
ただ注意しなければならない事は、神社仏閣のすぐ傍に住む場合は、守りも受ける代わりに、日常から神仏のことを忘れず、本殿に足を向けて寝ないぐらいの意識が大切だということです。知らなかったからというのはダメです。
またこれも重要な知識ですが、古い神社仏閣なら全て好ましいというわけではなく、その祭祀された由来によっては、好んで近づく対象ではない場所もあります。有名な例では、平将門を呪詛によって倒すために不動明王を祀った成田山、その平将門の崇りを鎮めるために祀られた神田明神の例があります。(当サイト内「雲切童子の怪刀乱魔」をご参照下さい)
「明神社」とつくのは崇り神を鎮めるための神社で、「何々さま、どうぞ呪ったり暴れたりして災いをもたらすのはやめて、静かにお眠りください」という目的の神社です。一般の人が、家内安全とか商売繁盛を願うのは見当ハズレどころか、怖いことになりかねませんのでご注意下さい。
(よく似た言葉で、大明神というのは神の威徳をあがめる言葉で、明神とは異なりますのでお間違えのないように)


◆部屋選び

部屋の形は、ビルや土地と同じように東西に長い長方形が大吉です。南北に長いのは小吉です。真四角は動きが取れなくなる相ですし、極端な出っ張りや欠け込みがあると凶です。三角形はさきほども述べたとおり最悪です。
家相で特にチェックするのは、出入り口と水場(トイレ、台所、風呂場)の位置です。出入り口は南東、東、南が吉で、北東、南西、西が凶です。水場は南東、東が吉で、北東、南西、南、西は凶です。こう言うと、本当に条件が難しくなりますし、実際には選んでばかりもいられないと思いますので、最低限の条件を言います。

一人暮しの方はワンルームが多いと思いますが、ワンルームの場合、構造からいって完璧な家相はあり得ません。南東が玄関なら、北西がベランダになり、セオリーどおりに見ると凶です。日当たりが良く好まれる南東のベランダですと、反対に北西が玄関になり、もっと凶です。
そこで、最低限の条件を挙げます。一番大切なのは北東(鬼門)です。ここが玄関になっていない部屋を選んでください。できれば平々凡々と壁になっているのが安全です。水場はある程度は仕方のない面がありますが、北東に玄関、水場の集中する部屋が最悪です。

あとは、細かい条件を言うとキリがありませんが、ワンルームの場合にはあまり部屋のどっち方位に何があるということを言っても仕方がありません。ワンルームの場合には、例えば窓を開けて風を入れると、部屋ぜんたいに窓のある方位の影響が出ます。玄関を開けると、全面的に玄関方位の影響を受けます。どの方位に何があると良い、悪い、というのは、その場所がその方位の影響を受けるからです。ワンルームを方位によって八分割し、西に○○があって○○運の良い相であっても、南の窓を開けたら南の気が西部分にも入ってくるのですから、八方位に分ける意味がありません。
頭を向けて眠る方位が吉か凶かを気にしても、玄関の上がりがまちの方に頭が向いていたら、何となく落ち着かないものです。
細かいことを言うよりも、合理的に使いやすく、安眠しやすいように、部屋の使い方を考えて下さい。風水以前の風水もどきが流行っていますが、家相は「常識」が一番で、神秘的なものではありません。とっつき易いものにすぐ飛びつきたくなる気持ちは判りますが、絵や赤い花を置いたくらいで、そうインスタントに運命が変わるものではありません。運命を良くするには、ものごとの価値をわきまえる常識と、それなりの努力が必要です。


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