日々雑感


見るべきyoutubeチャンネル
youtubeを見る理由にもいろいろあるが、そのほとんどは何かの参考になるとか、マニアックなものを見たいとか、いち早くニュースを知りたいとか、或いは「tube」の名称の通りに、テレビとして流しっぱなしになっているとか、だいたいはそんなところだろう。

しかし放送局の作るテレビ番組と、youtubeの大きな違いは、youtubeはその名の通り、誰でも発信者になれる、ということである。
視聴者から発信者にバージョンアップする理由は、副収入が目的であったり、自己実現であったり、本業の宣伝をしたいとか、youtubeそのものに本業として取り組んでいるとか、これも全くの自由である。
そのぶん、玉石混交なのは仕方の無い事で、これほど巨大化してきたサイト故に、自分がアプリを立ち上げた時に、どんな映像が流れてくるのか、視聴するにもある程度は、基礎的な知識とノウハウを身につけておく必要が出てきた。

そんな中で、是非皆さんに知っておいて頂きたいチャンネルがあるので、別に誰に頼まれた訳でもないのだが、余計なお節介を承知で、今回お伝えしておこうと思う。

少々、手垢のついた諺かもしれないが「職業に貴賤なし」という言葉がある。
しかし筆者は、職業に貴賤はあると思っている。それは、どの職業が尊いか卑しいか、ではなく、ひとえにそれに従事する人の姿勢、取り組み方である。医者とか弁護士とか、いわゆるステータスの高い仕事であっても、当人の取り組み方によっては、尊くも卑しくもなろうというものである。
ただ、ギャンブルに係る事などは、なかなか尊い仕事にはなりづらいと、個人的に思っている。せいぜい、必要悪的な需要はあっても、だいたい、志の高い人がそういう業種に入る割合は少ないだろう。飲む打つ買うの三業は、良い方に考えても、せいぜい趣味か、生理反応どまりではないだろうか。
よく、水商売なんかは女の土方だ、なんて言ったものだが、こういう解釈も、裏を返せば長くやるものではない、という前提あってのことだろう。

水商売や土方仕事(貶める積りの表現では無いので、誤解無きよう)にも通じるが、昔はよく、一時的にでも稼ぎたかったら3K仕事、なんて言ったものだ。
3K(サンケー)とは「キツい、汚い、危険」の三つのKのことである。これらの三種のリスクを冒す代わりに、無資格・未経験であっても、デスクワークなんかよりも高収入が得られやすい、というのが前提の、3K仕事だった。

ところが昨今は、「キツい、汚い、危険」はそのままで、高収入のほうだけが変わった。人手不足などと言いながら、3Kであるにもかかわらず、リスクに見合った報酬を払わなかったら、それは人が集まらないに決まっている。
人手不足なのではなく、安く保障も無しでこき使える「奴隷」が足りない、というだけの話なのだ。よく「人材が足りない」なんて言うが、高い報酬を払わなければ、良い人材が集まらないのは当たり前の話だ。

しっかり勉強して、高い能力を身につけて、難しい仕事を沢山こなして社会の役に立って、自分も豊かな生活を保障されて、頑張り甲斐のある社会で生きる、これが本来、あるべき姿ではないだろうか。奉仕的な仕事だから金の事を言うのは卑しいとか、何もせずに不労所得の入るのが勝ち組だ、夢はyoutuber、とか、そんなおかしな話は無い、とあえて断言しておく。

前置きが長すぎるのは承知だが、ここまで書いたのでついでに書いてしまうと、この日本劣化の一因は、皆さんもたぶん気づいておられる通り、派遣会社の中抜きである。
日本は世界で一番、派遣会社…もとい!「ピンハネ会社」が多いという、恥ずかしい現状だ。その中抜き率、いやピンハネ率たるや、一般的に25%、IT業務に至っては40%という恐ろしい割合で、もう何をか言わんやである。
竹中平蔵なんて呼ばずに、【中を抜いて】→【竹 平蔵】と呼ぼうではないか。

と、書けば書くほど、フツフツと怒りが沸き上がってくるので、トイレに行って、冷たい飲み物でも飲んで、怒りを鎮めて次に進もう。冷たい飲み物は体に良くないのだが、怒りで頭がカッカする時には、熱い飲み物だと更にカッカするので、少し頭を冷やしたほうが良いそうだ。(「黒い家」にて貴志祐介・談)


◆現代の3K仕事の一端◆
仕事の形態もいろいろ変遷してきたが、話に出した3K仕事のまさに現代版ではないか、と思われる業界がある。
それが、今回紹介する「ゴミ屋敷お片付け会社」である。皆さんたぶん、話には聞いておられることと思うが、世の中には「ゴミ屋敷」なる住宅が、そこここに存在する。

筆者も怖いもの見たさというか、見たいような見たくないような、おっかなびっくり及び腰で、たまにニュースで、近所迷惑のゴミ屋敷なるものが登場すると、つい気になって見てしまう。
ただ、ニュースに出るぶんは上っ面だけなので、中がどんなことになっているのか、経験がない限りは、まず想像の埒外だ。
筆者自身も、一時期レビュアーをやっていた時に(もう辞めているが)、家の中にサンプルの小物が尋常でない量溜りはじめ、これは危ない、とばかりに片付け始めてはいるが、まだ完全には片付いていない。
ところが、本格的なゴミ屋敷を見てしまうと、そんな筆者のナンチャッテゴミ屋敷なんて、鼻で笑って消し飛んでしまうぐらい、凄まじい世界だった。

youtubeには、何社かのゴミ屋敷片付け会社のチャンネルがあるが、これに出会ったのは偶然なのか、youtubeの何らかのアルゴリズムで流れてきたものか、とにかく自分で探した訳ではなく、たまたま見かけてクリックしたのが始まりだった。
何社か見た中で、いちばん印象に残ったのは「ゴミ屋敷専門パートナーズ」という会社だ。

このチャンネルを紹介するに当たり、まずは「この一本を」という形で、動画をどれか選ぼうとしたのだ。ところがどれかを見だして「これは凄いから、お勧めはこれにしようか」…ところが、次を見だすとまた「これ、前のより凄いじゃん…」。
また次を見だすと、「あーこれはもっと凄いわ…」と、もうどれを選んで良いか、分からなくなってくるのだ。

あんまり並べても気持ちの良い写真ではないので、2枚貼っておくが、これはレベルMAXに近い住宅だ。上はドアを開けた瞬間の画像、下は連係プレーで半分片付いた部屋の画像だ。
私なんかは、部屋が散らかるというと、雑然と物が散らばった状態を想像するが、実態はそんなものとはまるっきり違った。

何年にも渡って積層状態に固まったゴミの層が、部屋の中でだんだん上へ上へと成長してゆく。その高さの度合に応じて、膝まで、腰まで、胸まで、という風に高さを測定され、面積に応じて<公平に>料金が決まる。

今回紹介する会社では、この自動的に高さと面積に応じて料金が変わる(だけ)というシステムなのだが、これが如何に凄くて良心的な方法なのか、動画を何本か見ていただけば分かると思う。

考えてもみてほしい。部屋にゴミが溜まるとは言っても、住人の性格によって、その内容物が違う。衣類や紙類、CDなんかが増えるのと、食品系の食べ残しや生ゴミ、人間&ペットの糞尿が混じった状態では、その危険度や作業のし易さはまるっきり違うし、業者間での廃棄物の処理費用も違ってくる。
大量に食品系のゴミを数年放置して、腐りきった部屋の片づけ光景は、小さな画面で見ているだけでも、目を背けたくなってしまう。

多くの依頼者は、いろんな片付け会社に声を掛けるが、そのほとんどで、作業してみないとどのぐらいの作業量になるか見当がつかないので、見積もり段階では料金は分からない、と言われるそうだ。
実際それは、そう言いたくなるだろうと思う。それだけに万が一、予想以上の作業量になったとしても、明朗会計で追加料金を一切取らないこの会社が有難がられるのは、理解できる。そして実際の料金は、動画のラストで報告されるが、まさに聞いてビックリである。

貼った写真は、特にひどい状態のものを選んだようにも思えるだろうが、実は意外とどの部屋も、似た重なり方になるような気がする。もちろん、内容物は住人の性格によって違うが、ゴミが溜まる、という点だけ見れば、後は量の問題であり、いずこの部屋も遠からず、完全に夢の島(!)に代わってしまうことは間違いなく、段階に応じてその高さが違う、ということになる。
時々、プロの片付け会社が入っても仰天するような特殊な例もあるが、今回はその件には触れない。

後は願わくばゴミの内容が、紙くず、繊維類など、なるべく水分や腐食成分の少ないものであって、細菌やウジ虫やGや糞尿にまみれている率が少ないことを、祈るだけである。
そして驚くべきことには、多くの住人が、この部屋の中で寝起きしており、たぶん食事も採っている。まずは外から帰ってきたら、玄関ドアを開けて体を横にして、ゴミの中に潜り込んで上によじ登り、何とか部屋の中に入る。

コンビニ弁当容器やペットボトルが散乱…なら良いのだが、ギュッと隙間なく踏み固められており、トイレや風呂はほぼ使えなくなっているので、何らかの容器で用を足す。ある中年女性の部屋などは、風呂場に大量の新聞紙が積み重なっており、その全てがしっとり尿に濡れて固められていた。どういう風にしたらこの状態になるのか、またこうする必然性があるのか?首を捻りながらいろいろ想像を巡らせてみるが、いまだに分からない。
そしてまた、ゴミの山の上で、少しでも平らな場所を探して、座り込んだり睡眠を取り、また起きては仕事に出かけてゆくのだろう。

もう布団などはどこに埋もれているのか、布団を掛ける余裕など無いので、少しでも安定感のある場所を探しては、何とか居場所を確保する。現場を見て、少しだけ平らになって凹んだ場所があると、ああここで寝てたんだな、と推測できる。
そういう場所は、既に天井に頭が着きそうな場合が多いので、蜘蛛の巣が張った照明器具にぶつからないように注意しつつ…何をして過ごすのだろうか…。ゲームか何かが、現実逃避の手段になるのかもしれないが、充電するのも難しいだろう。

これは特殊な例ではなく、レベルMAXに近い部屋では、今、説明した通りの状態で生活している人が多いのだが、これが生活と言えるのかどうか、もうここまで来たら、人間としてどこかの回路が故障している気がする。

それでも、決して安くはない金額を払って、このように清掃を依頼できる人は、まだそれだけ、経済力も判断力も残っているのだ。実際にはそのまま、ゴミ山住人となって息を潜めて生息している人も多い筈だ。
生ゴミと、名状し難い瘴気に包まれて寝起きし、そのまま通勤電車に乗って出勤し、社会人として、一見普通の日々を送っている人も多いのだろうと思うと、何だか空恐ろしくなる。

心配なのは、これを片付ける人達、まさに今回、紹介する会社の人達が、仕事とは言いながら、あの水場の黒カビ、埃、Gの大群と闘う毎日で、健康を害さないか、という事だ。特に水場の大量の黒カビは恐ろしく、彼らはまだ若いので根性でクリーニングをこなしてはいるが、長くあの仕事を続けていると、何らかの影響が出てもおかしくない。
本来はN95マスクと防護服で入るべき現場の筈だが、客商売ということもあり、また軽装のほうが動きやすいこともあって、マスクさえしていない場合も多い。社会的に重要な仕事であるからこそ、現場の人達は体を大切にして貰いたいと思うのは、私だけではないだろう。

多くの時間をゴミ山の上で作業する為、足場が不安定で踏ん張りが効かず、足腰に負担が大きいのも厄介な問題だ。これは年を取るとかなり大きな問題になる筈で、いつもゴミが減ってきて床に足が着くと、「やったー」と喜んでいるのも分かる。

このWEB日誌を読んでおられる皆さんにお願いしたいのは、まずは筆者の選球眼を信頼して頂き、この会社の片付け動画を見ていただくことだ。それぞれ自分なりに、何か感じることがあると思う。
見方としては、ひたすらこの会社のチャンネルを見るもよし、他の同業者のものと見比べるもよしだが、とにかく、この会社のチャンネルは見て貰いたい。カドカワから声がかかって漫画化もされ、今月20日の発売なので、予約受付中。

ゴミ屋敷専門パートナーズ(youtube)
https://www.youtube.com/channel/UCmch6_ZUHzNyZk_kpUMfUMg
ゴミ屋敷専門パートナーズの現場日報 レベルMAXの人生お片付け
https://www.amazon.co.jp/dp/4046846739/

このチャンネルを見ていると、生きて生活するということ、仕事の何たるかを、いろいろ考えさせられる。また、現代社会の病巣が、そこここに口を開けて深淵を覗かせており、どんな人でも、いつそこに引きずり込まれてしまうのか、他人ごとではなく背筋が寒くなる思いさえ抱いてしまう。

ゴミ屋敷問題は、引きこもりやニート問題とも繋がっている。また、労働問題や超高齢化問題とも繋がっており、それらの病巣が「ゴミ屋敷」という形になって、表れているのかもしれない。

もし実際に、ゴミ屋敷問題で悩んでいて、一歩を踏み出せないでいる人がおられたら、迷わずこの会社に連絡して貰うのが良いと思う。彼らは片付けのプロである。恥ずかしいと言うなら、そのままにして逃げてるほうが恥ずかしいので、とにかく動くことだ。

いちばん迷うのは、たぶん料金問題だろうが、この会社は仕事内容の割には、絶対に「安すぎる」と思う。
他人が安易に、料金のことを安請け合いするのも憚られるが、例えば1LDKを片付けるのに、大の男を十数人、二日間確保し、2トントラック何台ぶんか、それであの凄まじい作業量である。

チームプレーと豊富な経験があり、更にyoutubeでの収益や海外リユースなどの加勢があって出来る料金なので、たぶん、ここよりも安心確実で良心的な会社を探すのは難しいだろう。大幅な成長ぶりで、関東、東海、関西の多くをカバーしているが、バブル的な発展ではなく、創業者の仕事に対する姿勢に、人がついて来てこその成長である。

とにかく、何年、何十年にわたる生活のゴミ、滓が、重層的に積み重なったものを解きほぐして雲散霧消して行く様は、まるで人の世のありとあらゆる汚泥と腐敗としがらみを、ほぐしていくようである。

筆者自身、年齢や体力的なことを抜きにして、果たしてこの仕事を自分が出来るだろうか…と自問自答してみたが、どうも自信がない。そんな凄まじい現場の中、常に社長自身が一番汚い大変な場所を、自ら受け持って作業している。
彼の口癖が「やり甲斐しか無い」。だからこそ、人がついてくるのだろう。
筆者も、不用品を片付けるのに、何度か業者を呼んだ事もあるので、今後は是非、この会社の隙間時間にでも依頼したいと思う。

まずは皆さんに、是非このチャンネルの動画を見て頂きたいのだが、たぶん、予想以上のハードな現場なので、体調の悪い時や食事時は外していただいたほうが、安全かもしれない。

youtubeのチャンネルを一つ紹介するのに、えらく長文になってしまったが、それだけ内容が重く強烈なものなのだ。キツいのが苦手な方は、まずは漫画本のほうが、実写ではないだけおススメかもしれない。
Date: 2025/08/20
【日々雑感】 【ディープな話】


いらすとユビキタス
最近、私もAIにはまってしまい、何かというと、ChatGPTだのGoogle Geminiだののお世話になっています。しかし、AIがあるからといって、人間の行動がそんなに急に変わる訳でもないでしょう。
文章をまとめるにも、事務的なものなら確かに、AIでまとめてしまえば手っ取り早いでしょうが、面白く読んでもらい、かつ自分なりの味わいを残したいと思えば、AIに丸投げなんてことは無い筈です。だから結局は使いかたしだい、使う人間の能力しだいという、ありきたりな結論になってしまいます。

ただし、AIの出現で大きく違ってきたものがあり、それはイラストの生成です。
昔のようにテキスト主体で終始するなら、ちょっとした挿絵ていどで済んだものが、最近はビジュアルに頼る比重が大きくなりました。私自身も、何かの情報のまとめなどは、ついつい動画の流し見で済ましてしまいます。

私もまだまだ、画像の出力は不慣れで、思うような画像を手に入れるには、少し手間取ってはいますが、数年前と比べると、画像の入手はずいぶん楽になりました。

AIを使うようになって、更に画像のバリエーションが増えた感がありますが、その中でも時々話題に上る、一連のイラストがあります。たぶん皆さんも、必ずどこかで目にしたことがある筈の、「いらすとや」の画像です。
一見、可愛い系のイラストなのですが、あれはけっこう独特の特徴というかクセがあり、私はなるべく使用しないようにしています。

世間では、いらすとやが流行るのは、シンプルなデザインでバリエーションが多く、汎用性が高い、無料で商用利用も可能だから、ということになっているようです。
この中で一番大きな理由は「無料」という理由なのは間違いないでしょうが、実際はシンプルとは正反対の、非常にアクの強いイラスト世界です。一枚でもこのいらすとやの画像が入ってくると、自己主張と存在感が強すぎて、全く他の画像を受け入れることが出来ない雰囲気になってしまいます。

まあ、イラストでも他の絵画でも、みんなそれぞれの世界を持っているので、汎用性とか親和性の高いものなんて、探すのは難しいと思うのですが、この「いらすとや」の画像は、無料であるが故に、目を覆わんばかりに世の中にはびこっています。

更に最近は、AIにいらすとやの画像を学習させ、「これと似たテイストで、これこれこういう画像を作って下さい」と指示すると、いとも簡単に出来てしまいます。そのため、更に数が増えてしまい、どれが本家からダウンロードしたものか、或いはAIで生成したものか、見分けづらくなってきました。
某掲示板でも「いらすとやの闇深い画像を貼ってけ」なんてトピが立つぐらいで、あれは汎用性と可愛さの皮を被った、アングラ芸術の極致と言っても良いぐらいの、独特なシロモノではないでしょうか。

近年はそんな画像が、いたるところで、まさに街の津々浦々、デスクトップの広告や役所の告知ポスターに至るまで、つぶらなオメメと短い脚で、一見無害そうな振りをしつつ、まるでネズミかGのように、世界を侵食してしまっています。
世間一般がどれだけ騙されやすいか、「無料」の罠に対して無警戒なのか、分かろうというものです。いや、分かって使えばあんな面白いものは無いので、ちょっとした小噺なんかにはもってこいなのですが、役所のポスターにまで、「これなら誰にでも分かりやすくていいでしょ!」とばかりに使われていると、何とも言えない複雑な気持ちになってしまいます。

私はホラー小説や映画が大好きなのですが、鈴木光司のリングシリーズは大変に面白く読みました。また、新作の「ユビキタス」も面白かったです。
「リング」シリーズの「らせん」は、人間の存在そのものを揺るがし、その在り方や進化から滅亡の可能性までを暗示する、非常に深遠なテーマです。今回の「ユビキタス」も、それに通ずるものがあって、ちょっとゾワゾワする内容でした。

デジタル音痴ならいざ知らず、ネット漬けの生活を送っていると、あの「いらすとや」の日常生活への浸透のしかたは、このホラー的なゾワゾワに通ずるものがあり、見て見ぬ振りをしていても、ちょっと食傷気味になる時があります。
私はそれほど気にせずにいますが、感覚の鋭敏な人なんかは、かなりのアレルギー症状に悩まされる場合もあるのではないでしょうか。少なくとも、「いらすとミーム」と言うに相応しいレベルには、確実に達しています。それも「黒いいらすとミーム」なのです。

youtubeの中には幾つかの勢力というか世界観が出来ていて、例えば「ゆっくり系」なんかが有名ですが、「いらすとや」も一つの立派な勢力圏となっています。
これらの世界は、混合して使われる場合も多いですが、一見無害、二度見で「またか…」、三度見で「世界侵略されてるのでは…」と思わざるを得ないのが、この「いらすとや」なのです。
ChatGPTで同じテイストの画像を自由に生成すれば、使用料(※)の心配もなく、誰かとかぶる心配もなくなりましたが、簡単に自分で生成できるようになったお蔭で、これら侵略者の翳が、更に大きく被さってくるような気もするのです。

※いらすとやは原則無料ですが、1作品の中で20点以上使うと、途端に使用したもの全てに使用料がかかって来るので、かなり高額の使用料が必要になります。

あまりyoutubeを見ない方や、いろんなキャラクターのことを全く知らない人にとっては、この話は何のことやらサッパリ分からないでしょうから、少し紹介しておこうと思い、今回の話に出て来る、いろんなキャラクター群の集合写真を、AIで出力しようと試みました。
そしたら、著作権、商標権ナンチャラの問題で出来ません、と断られてしまったのです。しかし、それらの実物を読み込ませて「これと同じテイストで作って」と指示すれば、いとも簡単に出来てしまうので、これはどう考えればいいのでしょう。
まあ、色・形という抽象的なものには著作権は無いが、言葉で「誰々のもの」と名付けてしまうと、そこに商標権が発生する、ということなのでしょうか。

AIの回答:申し訳ありませんが、それらのキャラクターは著作権・商標の対象となる可能性があり、そのまま描くことはできません。もしよければ、「〇〇」風に寄せたオリジナル人物やキャラとして、雰囲気や構図だけ再現する画像を作ることは可能です。

筆者は社会に出た一番最初の業界が服飾の世界だったので、商標権はともかく、ビジュアル世界での著作権とかパクリなんて認識は、全く頭の中に存在しません。
服飾デザインなんて、パリコレで発表したデザインが、数日後には早速真似されて、全く同じデザインの服が、街中をゾロゾロ闊歩しているという業界です。だから、ビジュアルな制作物に、著作権なんて概念は、存在しないも同然なのです。

しかし、これら著作権・商標権の問題とは別の次元で、様々な作者の描くイラストが至るところに溢れている以上、それらが潜在的に持つ毒からも逃れられないのでしょう。一例として、いらすとやの中でも比較的に分かりやすい、毒を含んだ作品を紹介しておきます。
一番上の「貧乏家族」と名付けた画像なんて、本当によく見かけるんですが、みんな「ほのぼの系だから大丈夫」、とでも思って使うんでしょうか。よくこんな毒の強い画像を唐突に、自分の動画の中に使えるなーと、いつもその鈍感さに感心してしまいます。
いらすとやの作品は、強いテーマを持った作品に合致することはあっても、ちょっとした公的な告知なんかに、安易に使えるようなものでは無いと思うんですけどね。

みなさん、仕事の効率化とか新しいチャレンジにご興味がありましたら、どんどんChatGPTとかGoole Gemini~NotebookLMなんか、使ってみて下さい。でもAIでも、うっかりすると、その世界に独特の「毒」を秘めているかもしれませんよ。まあAIは、犬が飼い主に似るのと、同じようなものかもしれませんけどね。
Date: 2025/08/17
【日々雑感】 【AI・テクノロジー】


胃カメラと実録小説の話
先年から少し体調不良で、私にしては珍しく何度か病院通い。どうせ年取ると、いつかは必ず病院のお世話になること必定。ピンピンコロリも、なかなか難しそうではある。

知人、関係者も軒並み高齢化して、周囲でどんどん、入院だ手術だ、結局は涅槃で会おう(古い…)と続く昨今である。
私の周囲は、仕事関係の中年か、高齢者はほぼ武道関係者ばっかりで、病気自慢で花を咲かせるような環境が無い。その為、病気の話なんか話題に上らないし、違う角度から見ると、やや健康リテラシーが低い傾向はある。まさに、武士は食わねど…みたいな雰囲気でもある。
そのせいか、いきなり訃報が来たりもするので、驚きもするが、ある意味で慣れてもいる。まあ順番だからしょうがないよね、などとうそぶきつつ、診察を受ける。

胃が痛いと医師に告げると、「じゃあ、胃カメラの予約しましょう」と来たもんだ。
長年、歯医者以外は病院と縁がなかった私だが、数年前に軽く帯状疱疹が出てから、どうも調子が狂っている。CTとかMRIとか、目新しいことだらけでけっこう面白くはあるが、胃カメラ?

これはちょっと嫌だなあ…、歯医者でマウスピース作るのに、オエッとなって困った記憶が強烈なので、躊躇してしまう。

「うーん…うーん…、ちょ、ちょっと待って下さい、えーと、予定を見てから…」
「じゃあ、考えといてね」
と何とか誤魔化し、自分でよーく原因を考えた。
痛み止めのロキソニンをけっこう長く服用していたので、とりあえず、それに責任を押し付けてしまうことにする(笑)。

もともと胃腸は丈夫だし、この件に関しては結局、ロキソニンを止めたら胃の痛みは治まってしまったので、この時には胃カメラは無しで、胃酸の分泌を抑えるファモチジン服用だけになった。
「やっぱりロキソニンだったか。胃に穴が開いちゃうところだったね」
とか担当医に言われつつ、少し胸を撫でおろしたが、ほんとにこんなんでいいのか?

このことを知人に話したら、バリウム飲むぐらいなら、胃カメラのほうがずっと楽だよ、と言われる。そんなもんなのか、と思い、胃カメラ飲むのってどのぐらいきついんだろ?と少し調べてみる。
昔よりはずいぶん小型になって、楽にもなってるんだろうな、とか考えているうちに、昔読んだ、胃カメラ開発譚を思い出した。

私は吉村昭の大ファンで、けっこうな量の作品を読破しているが、「光る壁画」をオール読物か何かの初出誌で読んで、その印象がずっと記憶に残っていた。

この際、それを読み直そうと、自分でPDF化してしまった大量の本をHDD内で検索していたが、結局はKindle版でまた買い直してしまう。テレビドラマにもなっていたのを発見し、これもさっそく鑑賞する。

テレビドラマは、何となく小奇麗にアッサリまとまりすぎ、雰囲気やこだわり感がイマイチ伝えきれていない感じはしたが、まあ内容は分かった。
何の世界でも、職人技と言えるレベルに到達するには、ブラック企業顔負けの苦労がつきものだ。
筆者も基本は職人なので、何か作る時にはドはまりしてしまって、何十回でも納得の行くまで追求するのが当たり前になっている。
だいたい、自分で何かを産み出すような人間は、努力するとか大変だとか、そんな事をいちいち考えてはいない。自分の意志でやっているのだから、残業代が支払われないならやらない、なんてそんな訳はないので、勤め人感覚の人とは別次元で動いている。
その為、胃カメラに必須の小型電球を開発した職人が、「そんなにすぐあっさり諦めるなんてありかよ!そんなに簡単に人の命が救えるんか?何でもっとしつこく食いついて来ないんだよ!」と開発者を叱りとばす場面には、大いに共感したものだ。
(そうだ、そうだ、そんなにアッサリ出来てしまって、たまるかよぉ…)
これに関しては別に、「四種類の働き方」というテーマで書きたいと思う。

私の胃は後日、やっぱり胃の翳が見過ごせないということで、胃カメラ検査を受けたのだが、少しだけウッとはなったものの、ほんとに医療技術は進歩したんだなあ、と改めて思う。
胃カメラの開発当初には、金属の筒を口から胃まで差し込むので、悪い方向に予想される事故は、やはり起こったそうだ。
もともと胃カメラは、大道芸人が長い剣を飲み込む芸を見て思いついたもので、素人があんな事を真似したら、当然ながら事故は起こる。先人のそういう多くの努力と犠牲の上に、今の結果があるわけだ。

私の内視鏡検査の結果は、胃底腺ポリープという良性のポリープが映っていただけで、基本は健康な胃に出来るものだそうだ。これがあると、ピロリ菌に感染していない、ということであり、別名をラッキーポリープと言われることもあり、特段、心配しなくて良いそうだ。やっぱりあの胃痛は、ロキソニンによるもので、それが自然治癒したということになり、この件は一件落着。

しかしこの一件のせいで、改めて吉村昭の作品を読み直して、小説とテレビドラマを堪能するきっかけとなった。
吉村昭の作品は、たまに、面白くない、文体が平板だ、と言う人がいる。実録小説なので、硬質な文章で淡々と描かれており、文章に装飾や強調が極端に少ない。たぶん、それがつまらなく感じるのだろう。
私はその装飾の無さが好きだし、あの題材で、感情移入しつつオーバーに脚色して描かれたら、えらいことになると思うのだが、その辺は好みが別れるところか。

初めて読む人は、戦争ものとか政治がらみの題材は後回しにして、それ以外から読むのが良いと思う。
動物ものでは「羆嵐」が有名で、確かに面白いが、気の弱い人にはちょっと怖すぎかも。「蜜蜂乱舞」「魚影の群れ」などがおすすめだ。

他のジャンルでは、「漂流」「高熱隧道」「長英逃亡」「闇を裂く道」「破獄」「ふぉん・しいほるとの娘」などから始めるのが良いと思う。
まさに「事実は小説より奇なり」を地でいく作品群で、事実が強烈なサスペンスになっており、他の作家では出来ない事実の重みを改めて噛みしめることが出来る。他に類を見ないタイプの、お勧めの作家である。
Date: 2025/08/01
【読書の愉しみ】 【日々雑感】


抜歯がえらい難行苦行だった。
タイトルの通りだが、私はもともと、眼と歯はかなり優秀なほうである。
眼の話はおいといて、子供の頃はしょっちゅう歯のコンクールに出ろ、と言われていたぐらいだし、大人になってからも、どこの歯医者でも、「この歯はとても良い歯だから一生もつよ、大事にしてね」と言われるのが常だった。
もともと歯の質が良いと、歯医者さんのほうでもやる気になるのか、採算度外視でとても丁寧にメンテナンスしてくれるので、その辺りはかなり、得をしている。


ところが、二十歳の時に、出産のせいか、奥歯が一本、虫歯になってしまった。
この治療の時に、勢いで歯の神経まで取ってしまった。


これが災いして、この一本だけ調子が悪いので、注意してはいたのだが、近年に至って高齢者の仲間入りをすると同時に、この歯が内部で割れてきた。こうなってしまったら、後は抜くしか無い。


最近、体調がどうも優れないのも手伝ってか、食欲が落ち、ダイエットでは済まないぐらいに体重が落ちてきているので、早く対処したほうが良いような気がしてきた。
いや、この歯のせいで、体調不良が加速しているような気もする。
食事をすると、妙な金属的な味がしたり、苦味を感じたりもするので、これを先延ばしにするのは、良くないような気がして仕方がない。


行きつけの歯医者さんにそう話をすると、「じゃあ、抜きましょう」というので、予定を決めて、いよいよ抜歯とあいなった。


抜歯はもちろん、永久歯になってからは初めてである。
鉗子で挟んで、強く引っ張れば抜けるよね。
痛まないように、麻酔もするよね、ダイジョブ、ダイジョブ。


ということで、笑気ガスを吸い、部分麻酔もしてから、先生が鉗子で歯を挟んで、左右に少し揺らす。
揺らして歯が根っこから緩んできたら、そのままエイヤッ!と引っこ抜けば抜ける、ってわけだよね。


左右に、少しゆらゆらと揺らします。…全然、びくともしない。
もともと、傷んで抜けそうになってる歯ではないので、なかなか動かない、緩まないのはしょうがないか。


何度、揺らしても、全然動かないので、今度は強く挟んで、そのまま引っこ抜こうとします。
…まるっきり、ビクともしない。


その後、三回ぐらい、揺らすのと引っこ抜くのを試したけど、ほんとにまるっきりビクともしません。
「こりゃあ、歯と骨がくっついてるね。歯茎を切開してから、歯と骨を切り離さないと駄目だ」


えええっ!…まあ、しっかり麻酔が利いてるので、痛くはないんだけど、何をされてるのかは分かるし、なんか大変なことになってるみたいだ。


それから、歯医者さんも私も、悪戦苦闘になった。
歯の被せ物を、何かで挟んでバキッと割る。
口じゅうに、被せ物の破片が飛び散る。
「飲み込まないでね。痛かったら、手を挙げて合図して」


何度か、このバキッ、バキッをやったあと、ウイーン…で削ったりもしつつ、歯茎を切開して、根っこの部分に何かを差し込んで、歯と骨を切り離しているようだ。


なかなか取れない…。
ここまでで、既に30分以上経過。私はストレスと疲れで、かなり参ってきた。
口を開けてるだけでも疲れるのに、慣れないことをされるし、不安でもあるので、ストレスMAX。足の指をギュッと丸めたり、体のあちこちが緊張してきた。肩をすくめてギュギュギュッと我慢してるのが、自分でも分かる。


「大丈夫?」とひっきりなしに声がかかる。
そのたびに、「アー」と、いちおう返事をするのだが、時間が経つにつれ、この状況を我慢するだけで精一杯になり、なかなか返事が出来なくなってきた。


「だ、大丈夫?!生きてる?!!!」


思わず笑ってしまって、変な声が出た。


それからも、根っ子部分の破片を取るのにずいぶん時間がかかり、かなり強くほじくられるので、けっこう痛くなってきた。


「アッ!」
と言って軽く手を挙げる。
「ここ、痛いか…」
とか、先生はいちおう言うが、途中でやめる訳にもいかないので、そのままほじくり続ける。
骨と癒着してるって、この部分なんだろうから、なかなか取れないのは当たり前だよね。


そうこうするうちに、やっと決着がついて、さしもの頑固な歯も、割られたり削られたりほじくられたりして、バキュームに吸い取られ、姿を消してしまったらしい。


歯茎を縫合して、目出度く終了。
「大変だったねー、疲れたでしょう」
「疲れましたあ…」


この歯医者さん、けっこうなお爺さんなんだけど、すごく豪快でパワフルな感じの先生なので、こういう力仕事でも、安心して任せられるのは心強い。
この先生のとこに通ってる人がけっこう多いらしく、ファンも多いらしい。あんまり商売っ気は感じないし、医院の設備も必要最低限という感じだが、余計なこと言わずに、しっかり対処してくれるのが有難い。


翌日に診察と消毒。
一週間後に、縫合した歯茎を抜糸した。プチン、プチン、と糸を切っていく時に数えたら、たぶん、7針だった。多いほうかなあ。


今は抜歯の3日前から抗生物質を服用し、抜歯後も一週間服用する。お蔭で、感染症や合併症の危険は少ないらしい。


この後は、一カ月ほど歯茎の状態が落ち着くのを待ち、それから入歯なりなんなりを作る、という順序になった。
入歯かブリッジのどちらか、ということだったが、ブリッジにすると両側の歯に手を加えるので、後から戻すことができない。


私は最初は入歯にして、どうしても使いにくいようだったら、ブリッジに変更する、という予定でお願いした。


私もついに、入歯の仲間入りをしてしまうのか。まあ、本命が七赤だから、「一欠け」はしょうが無いというか、一欠けで当たり前の状態か。


しかしまあ、予想外に大変な抜歯で、私も驚いてしまったし、歯医者さんのほうも、そんなに多いケースではないと思う。
検索したら、骨性癒着の発生頻度は、永久歯で0.3%程度とあったので、330人に一人ってことか。けっこうレアケースかも。


かなり大変な抜歯だったのは確かだが、その後、自分でも予期せぬ変化が起こった。
ほんとに翌日ぐらいから、味覚が変わったのか、食事が美味しくなったのだ。


抜歯前は、ご飯もパンも麺類も、固形物や主食類が不味くて、あまり喉を通らなかった。この原因は、他に服用している薬の影響もあるのだが、抜歯を境に、味覚不良がかなり改善された。


前はなんだか、悪いものを口の中に抱え込んでいる感じがあったのだが、それが無くなったのだ。
もちろん、奥歯が一本無いので、非常に食事がしづらいのは当然だ。
他の歯は健康なので、特に食べられない食品は無いのだが、やはり、奥歯が片方無いのは影響が大きい。それなのに、ここまで改善されるなんて、自分でも少々びっくりだ。


抜歯奮闘記でした。親切でパワフルな歯医者さんに感謝。
Date: 2024/10/28
【日々雑感】


ニコニコのお裾分け
5月は母の日があります。
うちも昔は「母の日?ああ、そんなものあったね」程度でしたが、息子が結婚して以降は、母の日は必ず、夫婦で訪問して来てくれるようになりました。

お嫁さんが、うちの息子よりも育ちがいいんですね。
うちは母子家庭なので、食べていくのが精一杯で、母の日なんて、そんな余裕かましてはいられません。
あ、うちはあくまでも、母子家庭であって、シングルマザーとか、そんな言い方はしません。言葉遣いで実態を誤魔化すのは大嫌いですし、恵まれて保護されたシングルマザーは(あくまでも伝え聞く範囲ですが)現代の話であって、うちは完全に、悲惨で差別された母子家庭ですので、お間違え無く。

という、なんだかヤケクソじみた言い方で始まってしまいましたが、いつも楽しみにしている母の日。

今年はたまたま、息子達はうさぎイベントと重なってしまい、来られなかったので、プレゼントの配送、となりました。

いつもはお花とかが多いんですが、今年は私が少し体調不良で食欲が無くなっていたので、スープの詰め合わせを冷凍で送ってくれました。

ヤマトのお兄さんが、冷凍便で配達してくれます。
うちは通販多いので、いろんな荷物をいろんな宅配業者が持ってきてくれます。でも、この荷物を持って来たお兄さんは、なぜかはっきりと明らかに、すごくニコニコしていたんです。

去年の誕生日にもお花が届いたんですが、その時も配達の人がめっちゃニコニコしてました。今回とは、別の人だったと思いますが。

ヤマトのお兄さんも、誕生日とか母の日のプレゼントだというのが分かるので、自然とニコニコになったんでしょうか?
それとも、会社からそういう指令が出ている?
<プレゼントの配送には、ニコニコして好印象を与えよ>

会社命令で、そんなこと、ありますかね?
プレゼント届けるのって、いいもんだねえ、と思うと、自然とニコニコになっちゃう?
だったらいいんですけどね。

なんて事を考えていたら、ドラマ版「ファーゴ」を思い出しました。

「ファーゴ」、面白いですよね。
映画版も面白いけど、ドラマ版は更に面白い。特にシーズン1。
コリン・ハンクスが、ちょっと頼りない警官を演じています。その中で、交際相手の女性警官に言うんです。

「ボク、警官の仕事は嫌いなんだ。向いてないし。本当はね、郵便配達になりたかったんだ」と言います。

「何故かって、郵便配達は人に喜ばれる仕事だろ。今か今かと待ってる小切手とか、離れた人からのプレゼントとか、配達して、相手の嬉しそうな顔見られるだろ。だから、郵便配達員になりたかったんだけど、生憎とその年、募集してなくてさ」

単純な話だけど、なんだか、とってもいい話だと思いました。
仕事の原点って、やり甲斐とか自分らしさとか、安定性とか収入とか、そんなややこしい計算ずくのこと考えなくても、こういう考え方もあっていいと思うんですよ。
Date: 2024/05/15
【日々雑感】


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