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タオのWEB日誌+


おみくじゲストブックが復活しました。  2025/06/19
WEB日誌プラスをスタートしました。  2025/06/15
抜歯がえらい難行苦行だった。  2024/10/28
美人の系譜  2024/06/19
中国SFの世界  2024/05/30
落語もいいよ  2024/05/19
ニコニコのお裾分け  2024/05/15
運命を観る、ということ  2024/05/11


おみくじゲストブックが復活しました。
サーバ引っ越してからCGI類が動きにくくなり、更に自分の体調不良が重なってほっぽらかしでしたが、やっとおみくじゲストブックを復活させました。

観音力みくじのほうも、復活させた途端に投稿があり、本当に有難い限りです。これから他の部分も改めて整理し直して順次復活させてゆきます。
Date: 2025/06/19
【新着とお知らせ】


WEB日誌プラスをスタートしました。
何度目か、という感じですが、前のWEB日誌をこちらに変更しました。
最近は、ブログや新着情報のスクリプトで自由に使えるものが本当に少なくなりました。要因の一つとして、昨今のボット嵐やらハッキング騒動で、動くサイト構築のハードルが高くなり、昔のように趣味でスクリプト配布する、というような世界がほとんど消滅している、ということがあります。もうSSL非対応のサイトは問題外で、維持費用もそれなりになっていますし。

このCGIも、元はだいぶ古いものですし、いまどきCGI?なんて言われちゃいそうですが、老舗サイトのもので、信頼性は高いほうです。CMSシステムはどうも好みではなく、個人でえっちらおっちら作っていくには、使えそうなものを模索するしかないです。

これから、前のWEB日誌に書いたぶんを、少しづつこちらに移植してゆく作業に移るわけですが、RSSやらプッシュ通知やらが使えるわけではないので、とりあえず分かりやすいように、中央にドーンと配置しております。
こうしておけば、少しはマメに更新するかな?(笑)
Date: 2025/06/15
【新着とお知らせ】


抜歯がえらい難行苦行だった。
タイトルの通りだが、私はもともと、眼と歯はかなり優秀なほうである。
眼の話はおいといて、子供の頃はしょっちゅう歯のコンクールに出ろ、と言われていたぐらいだし、大人になってからも、どこの歯医者でも、「この歯はとても良い歯だから一生もつよ、大事にしてね」と言われるのが常だった。
もともと歯の質が良いと、歯医者さんのほうでもやる気になるのか、採算度外視でとても丁寧にメンテナンスしてくれるので、その辺りはかなり、得をしている。


ところが、二十歳の時に、出産のせいか、奥歯が一本、虫歯になってしまった。
この治療の時に、勢いで歯の神経まで取ってしまった。


これが災いして、この一本だけ調子が悪いので、注意してはいたのだが、近年に至って高齢者の仲間入りをすると同時に、この歯が内部で割れてきた。こうなってしまったら、後は抜くしか無い。


最近、体調がどうも優れないのも手伝ってか、食欲が落ち、ダイエットでは済まないぐらいに体重が落ちてきているので、早く対処したほうが良いような気がしてきた。
いや、この歯のせいで、体調不良が加速しているような気もする。
食事をすると、妙な金属的な味がしたり、苦味を感じたりもするので、これを先延ばしにするのは、良くないような気がして仕方がない。


行きつけの歯医者さんにそう話をすると、「じゃあ、抜きましょう」というので、予定を決めて、いよいよ抜歯とあいなった。


抜歯はもちろん、永久歯になってからは初めてである。
鉗子で挟んで、強く引っ張れば抜けるよね。
痛まないように、麻酔もするよね、ダイジョブ、ダイジョブ。


ということで、笑気ガスを吸い、部分麻酔もしてから、先生が鉗子で歯を挟んで、左右に少し揺らす。
揺らして歯が根っこから緩んできたら、そのままエイヤッ!と引っこ抜けば抜ける、ってわけだよね。


左右に、少しゆらゆらと揺らします。…全然、びくともしない。
もともと、傷んで抜けそうになってる歯ではないので、なかなか動かない、緩まないのはしょうがないか。


何度、揺らしても、全然動かないので、今度は強く挟んで、そのまま引っこ抜こうとします。
…まるっきり、ビクともしない。


その後、三回ぐらい、揺らすのと引っこ抜くのを試したけど、ほんとにまるっきりビクともしません。
「こりゃあ、歯と骨がくっついてるね。歯茎を切開してから、歯と骨を切り離さないと駄目だ」


えええっ!…まあ、しっかり麻酔が利いてるので、痛くはないんだけど、何をされてるのかは分かるし、なんか大変なことになってるみたいだ。


それから、歯医者さんも私も、悪戦苦闘になった。
歯の被せ物を、何かで挟んでバキッと割る。
口じゅうに、被せ物の破片が飛び散る。
「飲み込まないでね。痛かったら、手を挙げて合図して」


何度か、このバキッ、バキッをやったあと、ウイーン…で削ったりもしつつ、歯茎を切開して、根っこの部分に何かを差し込んで、歯と骨を切り離しているようだ。


なかなか取れない…。
ここまでで、既に30分以上経過。私はストレスと疲れで、かなり参ってきた。
口を開けてるだけでも疲れるのに、慣れないことをされるし、不安でもあるので、ストレスMAX。足の指をギュッと丸めたり、体のあちこちが緊張してきた。肩をすくめてギュギュギュッと我慢してるのが、自分でも分かる。


「大丈夫?」とひっきりなしに声がかかる。
そのたびに、「アー」と、いちおう返事をするのだが、時間が経つにつれ、この状況を我慢するだけで精一杯になり、なかなか返事が出来なくなってきた。


「だ、大丈夫?!生きてる?!!!」


思わず笑ってしまって、変な声が出た。


それからも、根っ子部分の破片を取るのにずいぶん時間がかかり、かなり強くほじくられるので、けっこう痛くなってきた。


「アッ!」
と言って軽く手を挙げる。
「ここ、痛いか…」
とか、先生はいちおう言うが、途中でやめる訳にもいかないので、そのままほじくり続ける。
骨と癒着してるって、この部分なんだろうから、なかなか取れないのは当たり前だよね。


そうこうするうちに、やっと決着がついて、さしもの頑固な歯も、割られたり削られたりほじくられたりして、バキュームに吸い取られ、姿を消してしまったらしい。


歯茎を縫合して、目出度く終了。
「大変だったねー、疲れたでしょう」
「疲れましたあ…」


この歯医者さん、けっこうなお爺さんなんだけど、すごく豪快でパワフルな感じの先生なので、こういう力仕事でも、安心して任せられるのは心強い。
この先生のとこに通ってる人がけっこう多いらしく、ファンも多いらしい。あんまり商売っ気は感じないし、医院の設備も必要最低限という感じだが、余計なこと言わずに、しっかり対処してくれるのが有難い。


翌日に診察と消毒。
一週間後に、縫合した歯茎を抜糸した。プチン、プチン、と糸を切っていく時に数えたら、たぶん、7針だった。多いほうかなあ。


今は抜歯の3日前から抗生物質を服用し、抜歯後も一週間服用する。お蔭で、感染症や合併症の危険は少ないらしい。


この後は、一カ月ほど歯茎の状態が落ち着くのを待ち、それから入歯なりなんなりを作る、という順序になった。
入歯かブリッジのどちらか、ということだったが、ブリッジにすると両側の歯に手を加えるので、後から戻すことができない。


私は最初は入歯にして、どうしても使いにくいようだったら、ブリッジに変更する、という予定でお願いした。


私もついに、入歯の仲間入りをしてしまうのか。まあ、本命が七赤だから、「一欠け」はしょうが無いというか、一欠けで当たり前の状態か。


しかしまあ、予想外に大変な抜歯で、私も驚いてしまったし、歯医者さんのほうも、そんなに多いケースではないと思う。
検索したら、骨性癒着の発生頻度は、永久歯で0.3%程度とあったので、330人に一人ってことか。けっこうレアケースかも。


かなり大変な抜歯だったのは確かだが、その後、自分でも予期せぬ変化が起こった。
ほんとに翌日ぐらいから、味覚が変わったのか、食事が美味しくなったのだ。


抜歯前は、ご飯もパンも麺類も、固形物や主食類が不味くて、あまり喉を通らなかった。この原因は、他に服用している薬の影響もあるのだが、抜歯を境に、味覚不良がかなり改善された。


前はなんだか、悪いものを口の中に抱え込んでいる感じがあったのだが、それが無くなったのだ。
もちろん、奥歯が一本無いので、非常に食事がしづらいのは当然だ。
他の歯は健康なので、特に食べられない食品は無いのだが、やはり、奥歯が片方無いのは影響が大きい。それなのに、ここまで改善されるなんて、自分でも少々びっくりだ。


抜歯奮闘記でした。親切でパワフルな歯医者さんに感謝。
Date: 2024/10/28
【日々雑感】


美人の系譜
今日はたぶん、あまり他では聞いたことのない話かもしれません。
皆さん、本当に自分の目を疑うような美人って、お目にかかったことありますか?
おおかたの人は、「美人たって、人それぞれ好みとか見方が違うから、自分が美人と思えば美人じゃないの?」なんてとこで、済ましてしまう人が多いと思いますが、そういう話ではないのです。


もう誰がどこからどう見ても、正真正銘、言葉で表現するとしたら「絶世の美女」なんて、平凡すぎて恥ずかしい表現しか出てこないような美人が、世の中には存在するんです。
これ以上、何と言えばいいのか分かりませんが、とにかく、たぶん皆さんが想像するのとは、全くレベルの違う世界の話です。


「女優で言うと、例えば誰ぐらい?」
とか、そんな事を言ってはいけません。


はっきり言って、芸能界には大した美人は居ません。
どちらかと言うと、片親だとか、コンプレックスを抱えた人が多いですし、基本的に芸人は売り物です。別に、春を売るとかそんな話ではなくて、人目に晒され、顔と名前を売ってなんぼの商売です。
人間でも物でも、本当に価値のあるものって、売り物としてはなかなか出てきませんよね。


人相学的な見方としては、知性の高い人ほど、顔立ちが整っている、というのが一般的な話です。
ですから、「ブスだから勉強だけは頑張って頭が良い」というのは無いんです。
美人ぶりが表面に出ない人は居ますが、正真正銘のブスだけど頭だけ良い、というのは、セオリーから言って成り立ちません。


当サイトは90年代から運営していますが、初めてオフ会を催した時、一人の男性が、「会員さんに余りに美人が多くてびっくりした」と言っていました。
それは、当然、そうなります。


今でこそ、インターネットなんて、猫も杓子も接続してますが、90年代にPCを購入してインターネットに接続し、何か新しい世界を探して飛び込んでみよう、なんて人は、いろんな意味で、けっこうグレードの高い層でした。
皆さん、今はだいたい、社会的にもそれなりの立場になっておられます。


人相と知性の話はそんなところですが、今回私が言っているのは、それともまた違います。
羽衣伝説に出て来る、天女みたいな美人の話です。
まさにその人の周りだけオーラが違うというか、完全に別世界の住人です。
その人を見たら、芸能人なんて即座に、尻尾を撒いて退散することでしょう。


普通の生活をしていると、まずそんな人に出会う機会はありませんが、私が何故そんな人を知っているのかというと、占術の世界に入ってからのことです。
その辺の素人占い師ではなく、けっこうディープな占術の世界に縁が出来ると、自然と、神霊世界にも縁が出来ます。(心霊と神霊は別物です)


そういう人達が一堂に会し、研究や報告を行う為に、きちんとした団体があります。マスコミの喧騒とは別の世界ですので、もちろん、テレビや雑誌で報道されることもありません。


一番しっかりした霊能者団体は、大本教関係者が主宰していて、東京都の所管になっていますが、素人さんがドッと押し寄せたら困りますので、具体的なことは伏せておきます。


それらの、いわゆる霊能者と言われる人達の出入りする世界を覗いてみると、明らかに住人の層が違います。
本物の美女というのは、そんな中にさり気なく混じっていますが、今までに本当に絶世の美女だなあ、と思うのは、二人でした。


一人はさる政治団体主宰者の奥さん、もう一人は宗教系大学の学長の奥さんでした。
もう、お金にモノ言わせてずるーい、とか言うわけではなく、地位も名誉も知性も兼ね備えた人達なので、やっぱりねー、という感じです。


政治団体主宰者のほうが、道場関係者だったので、大きな演武会の時に、その奥さんも来られました。政治団体と言っても、その辺の与党とか野党とか泡沫政党ではなく、地元に根付いた由緒ある組織です。


私もちょうど受付に居たのですが、その時に受付した人、周りにいた人達がみんな、「え?今のは誰?え?え?誰なの???いったい何が起こったの?」と、目をパチクリしていました。


当人は、ごく普通の主婦の生活をなさっていますが、この奥さん達の姿を見ただけで、思うところがあります。付け焼刃の金や権力だけで、人間世界の頂点に登れるわけではないし、十界互具の思想では、神の世界が「天に住む人間」と定義づけされているように、神霊世界と人間世界は繋がっているのだと、如実に分かります。


この話は、どっちが美人だとか嫉妬するなんて、すごくレベルの低いドングリの背比べだなあ、という話であると同時に、世の中のディープな部分の根幹は、政治と宗教が握っているのだなあ、と言うお話でもあるのでした。
Date: 2024/06/19
【ディープな話】


中国SFの世界
最近、ひょんな事から、中国SFに注意を惹かれてしまい、少しづつ読みだしている。
事の発端は、習近平の話から、「三体」という中国SFが凄い、という話を聞き、どんな作品かな?と興味を持ったのがきっかけである。

「三体」は劉 慈欣(りゅう じきん)という作家の作品だが、私はどうも、宇宙人の出てくるSFが苦手なのだ。三体もそのタイプの作品ということで、まだ手を出せずにいる。

そもそも、中国というと真っ先に、言論統制というイメージが先に立つので、現代中国にも、文学界?文壇?みたいなものが存在する、という意識が完全に抜け落ちていた。
中国文学ならば、「三国志」とか「西遊記」とか「水滸伝」「項羽と劉邦」とか、魯迅の作品とか、或いは司馬遼太郎とか宮城谷昌光などの、中国の歴史を題材に書いている日本の作家ぐらいしか、思い浮かばない。平妖伝なんかも面白いが、どっちにしても全部、古典である。


現代の中国にも作家がいる、という考えが、まるで浮かばなかったのだ。
現代中国文学を読んでみよう、と考えるぐらいなら、せいぜいジョージ・オーウェルの「1984」を読むほうが先に来る程度だ。


それぐらい、知識がなかったので、まるで意識の片隅にも無かった中国SF小説なるものの存在を知り、まずは劉 慈欣の短編集を読んでみた。とりあえず「円」というタイトルの作品集だ。

結果は…まあまあ面白かったのだが、収録作品が、それぞれ全くタイプが違うので、作品によって、合うものと合わないものがある。
「鯨歌」と「地火」は、非常に面白かった。
作品集タイトルの「円」は…正直いうと、面白いのか面白くないのか、よく分からない。はっきり言うと、作品にそれほど愛着を感じないので、ネタバレをしてしまおう(失礼)。

「円」というのは円周率のことで、円周率を計算することに取り憑かれた秦の始皇帝が、学者を装った敵のスパイに唆され、兵士を全部動員して人間スパコンにしてしまう。コンピュータは0と1なので、人間の手旗信号みたいなものをズラッと並べれば、計算できてしまう、という原理だ。
いちおう理屈ではそうなのだが、そんなことやっていては何年もかかるし、軍隊を全部動員してしまうので、城の守りがホッタラカシになってしまい、そこを突かれて滅ぼされる、という話だ。

うーん、確かにぶっ飛んでるし、小説のアイデアとしてはすごいと思うのだが、この話、面白いか?私は、アイデアが凄いとか凄くないというより前に、面白く感じなくて、ふーん…としか思わなかった。
それに、この作品の大きな欠陥として、人間を使ってそんな壮大な計算をさせる、というのが、私には不可能に思えるのだ。

人間を使ったことのある人なら分かると思うが、人間というのは必ずミスをする。何故か、人間のミスなら必ず防げる、という人も居るが、人間というのは、他人が思ってもいないような部分でミスをするものだ。右手を出せ、という簡単な指示でも、何パーセントかは、必ず間違う。
ましてや、何十万人という兵士に、何年間もかけて壮大な計算をさせるとなると、発案者の想像を絶する、変わったミスをする人間も必ず混じっているし、サボる人間だって出て来るだろう。

それらのミスを撲滅する過程を詳しく書いてくれない限り、私自身は、この作品は前提からして、あり得ないものに思える。

「鯨歌」とか「メッセンジャー」はすごく面白かったし、「地火」のような生活臭と個人の傷みの伝わってくる作品は大好きなのだが。

「三体」は、どうもあまり合わないのではないか、という予感がするので、鑑賞は気が向いたら、ということで。
Date: 2024/05/30
【日々雑感】


落語もいいよ
最近、夜寝る時に、youtubeでよく落語を聞いています。
Kindleの読書もいいですが、視覚を使わずに、音だけなのも良いものです。
音楽だと逆に眠れなくなってしまうので、落語ぐらいのテンションが良い感じ。

お気に入りの定番は、三遊亭円朝作の「怪談・牡丹灯篭」とか「真景・累が淵」なんかの長編怪談です。
桂歌丸の語りが聞きやすいし、省略してない長編をじっくり楽しめます。
円朝って、ほんとうに、名人落語家である以上に、作家としても素晴らしいですね。
テキストで読みたい方は、これがおススメです。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00FV9LG1M/

文体はやや古いですが格調高いし、総ルビなので、とても読みやすいです。150円です。

あと、最近聞いた中では、壺算(つぼざん)が面白かった。
これ、名作古典で、いろんな人が語ってますので、聞き比べしてみると面白いです。

手っ取り早く言えば、ほとんど詐欺の話なんですが、計算をムニャムニャの屁理屈で誤魔化してしまうところが絶妙です。
みんなそれほど、計算が達者ではない時代の話ですし、その場にいたら、誤魔化されない自信がありません。

この壺算、少し似たコンセプトの作品が、洋画に登場します。
ライアン・オニールとテイタム・オニールの親子共演で「ペーパー・ムーン」。
年端もいかない少女詐欺師のテイタム・オニールが、釣銭詐欺を働くんですが、このやり取り、なかなかのものでした。私だったら、絶対に騙されてる自信があります(笑)。

落語、youtubeには詰め合わせもあるし、竹の水仙なんかの左甚五郎ものも、何となく格調が高くていいものです。
Date: 2024/05/19
【読書の愉しみ】


ニコニコのお裾分け
5月は母の日があります。
うちも昔は「母の日?ああ、そんなものあったね」程度でしたが、息子が結婚して以降は、母の日は必ず、夫婦で訪問して来てくれるようになりました。

お嫁さんが、うちの息子よりも育ちがいいんですね。
うちは母子家庭なので、食べていくのが精一杯で、母の日なんて、そんな余裕かましてはいられません。
あ、うちはあくまでも、母子家庭であって、シングルマザーとか、そんな言い方はしません。言葉遣いで実態を誤魔化すのは大嫌いですし、恵まれて保護されたシングルマザーは(あくまでも伝え聞く範囲ですが)現代の話であって、うちは完全に、悲惨で差別された母子家庭ですので、お間違え無く。

という、なんだかヤケクソじみた言い方で始まってしまいましたが、いつも楽しみにしている母の日。

今年はたまたま、息子達はうさぎイベントと重なってしまい、来られなかったので、プレゼントの配送、となりました。

いつもはお花とかが多いんですが、今年は私が少し体調不良で食欲が無くなっていたので、スープの詰め合わせを冷凍で送ってくれました。

ヤマトのお兄さんが、冷凍便で配達してくれます。
うちは通販多いので、いろんな荷物をいろんな宅配業者が持ってきてくれます。でも、この荷物を持って来たお兄さんは、なぜかはっきりと明らかに、すごくニコニコしていたんです。

去年の誕生日にもお花が届いたんですが、その時も配達の人がめっちゃニコニコしてました。今回とは、別の人だったと思いますが。

ヤマトのお兄さんも、誕生日とか母の日のプレゼントだというのが分かるので、自然とニコニコになったんでしょうか?
それとも、会社からそういう指令が出ている?
<プレゼントの配送には、ニコニコして好印象を与えよ>

会社命令で、そんなこと、ありますかね?
プレゼント届けるのって、いいもんだねえ、と思うと、自然とニコニコになっちゃう?
だったらいいんですけどね。

なんて事を考えていたら、ドラマ版「ファーゴ」を思い出しました。

「ファーゴ」、面白いですよね。
映画版も面白いけど、ドラマ版は更に面白い。特にシーズン1。
コリン・ハンクスが、ちょっと頼りない警官を演じています。その中で、交際相手の女性警官に言うんです。

「ボク、警官の仕事は嫌いなんだ。向いてないし。本当はね、郵便配達になりたかったんだ」と言います。

「何故かって、郵便配達は人に喜ばれる仕事だろ。今か今かと待ってる小切手とか、離れた人からのプレゼントとか、配達して、相手の嬉しそうな顔見られるだろ。だから、郵便配達員になりたかったんだけど、生憎とその年、募集してなくてさ」

単純な話だけど、なんだか、とってもいい話だと思いました。
仕事の原点って、やり甲斐とか自分らしさとか、安定性とか収入とか、そんなややこしい計算ずくのこと考えなくても、こういう考え方もあっていいと思うんですよ。
Date: 2024/05/15
【日々雑感】


運命を観る、ということ
今回は、少し重いお話。
書こうかどうしようか、迷ったんですが、この問題に気付いていない人もあるし、その割に、私自身、かなり重く受け止めている問題でもあり、少しやんわりと書いてみることにしました。
どうせ、分かる人にはすぐに分かるでしょうが、あんまり具体的にはっきり書くのも憚られるので、気休め程度にぼかしながら書きます。

運命鑑定メニューの中に、自分の過去の出来事を振り返りながら、本来の運命の流れと見比べてみる、という項目があります。
ぼかすなんて言いながら、どうにもぼかしようがないので、自分でいったいナニをやりたいんだ?状態ですが、けっこう大勢の人に影響する問題なので、ゴリ押しして書きます。

これ、当人に教えてもらった経歴と、四柱推命で導き出した長期の運勢を突き合わせるので、私自身、思っていなかったような深読みと裏付けが出来て、けっこう濃い鑑定に仕上がったなあ、という感じがしていたんです。

そう、最初のうちは…

そのうちに、経歴を記入してもらうシートを送ったのに、かなりの長期間、戻ってこないものが、少なからずあるのに気づきました。
忙しいんだろう、ぐらいに軽く考えてたんですが、お窺いを立てたり、家族に様子を尋ねるうちに、どうも思っていた状況とは違うようです。

シートが戻ってこない人が、ほぼ全員、なんだか、思い出したくない、書きたくないことがあって、書かない、書けないようなのです。

さすが、のんびりした私も、ここに至って、やばい、と気づきました。
自分の過去をきちんと振り返ることのできる人って、どちらかというと、精神的に強い人であるか、或いは大きな傷を負っていない人なんです。
逆に言うと…

分かりますよね?

だったら、そんな鑑定、頼まなきゃいいじゃないか、と、ドライな人は言いそうですが、当人も最初は軽く考えていて、ここまできついものだとは、思っていなかったようなのです。

改めて、運命にタッチするって、恐ろしいものだと思いました。
世の中にはカウンセラーとか、精神科医とか、私と少し共通項のある職業もありますが、こういう問題ってどういう姿勢で臨まれているのでしょうか。
何かご意見のある方は、どうぞ遠慮なくご連絡下さい。
貧しいながら、両親に大切にされて育った、私のような迂闊者には、思いもかけない事態でした。

仏教に「観世音菩薩」という有名な菩薩が出てきます。仏や菩薩にもいろいろタイプがあって、観世音菩薩は、仏の教えを広く知らしめるのが役割です。広宣流布が役割ですから、相手に拒絶反応を起こさせては、何にもなりません。相手に応じて、違和感の無い、その世界に馴染みやすい姿で登場することになっています。
私のやっていた事って、何のことはない、拒絶反応を呼び起こす事、そのものではないですか…。

この観世音菩薩、通称「観音さま」の名称って、何気なく呼んではいますが、けっこう意味深なのです。
法華経では「観世音菩薩」になっていますが、般若心経では「観自在菩薩」になっています。

どちらも同じ菩薩を指しますが、サンスクリット語は「アバロキテシュバラ」。これを中国語に訳す時点で、訳者によって微妙に違いが生まれました。

一般に流布している般若心経は玄奘三蔵訳で「観自在菩薩」、鳩摩羅什訳の般若心経では「観世音菩薩」になっています。

「自在に観る菩薩」と「世の音を観る菩薩」。
実は、この違いは、とても大きなものなのです。
なんて、分った風なことを言っていますが、私自身だって、どこまで本当に分かっているのかは、怪しいものです。ですが、だからと言って沈黙してしまう訳にもいきません。

「音を観る」とはどういうことなのか?
「観世音菩薩普門品第二十五」に、なぜこの菩薩を「観世音菩薩」と呼ぶのか?という問いが出てきますが、その続きを読んでも、分ったような、分らないような…。でも、そんな簡単に分って、すぐに完璧に解決してしまうようなお利口さんになるのは、とても危険なことなのでしょう。

愚の骨頂の鑑定メニューは取り下げますが、なんだかんだで、最近は、読経の修行と易の勉強に、改めて頑張っています。
Date: 2024/05/11
【ディープな話】


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