youtubeのショートで「頻尿っすか?」というのが流れてきた。 コンビニの店員が、ボンタンアメを会計に持ってきた客に、「これ買うってことは頻尿なんっすか」と半笑いで聞くコメディである。 客のほうは「オメエ、客にいきなりナニ言ってんだ?!」と気を悪くするのだが、店員は「ボンタンアメを食べると、尿意が遠のくので、そういうことなのかなーと思って。SNSでバズってるの、オジサン、知らないんっすかぁ?www」という会話である。
この説は筆者も知らなかったので、検索してみたら、メーカー側の回答。 「ボンタンアメじたいにそういう効果は無いが、ボンタンアメの材料であるもち米に、縮尿効果があるとは言われているので、それと関係あるかもしれない」
これ読んで思い当たったのは、筆者が最近強く感じていたこと。 筆者はここ数年、食欲が落ちてご飯があまり食べられなくなっていたのだが、お餅なら割と食べられるので、お米のご飯よりも、お餅が主食に近い状態になっていた。
そしたら(と因果関係ぽく書くのは早すぎるが)、目に見えて尿量が減って、血液検査結果を見た担当医から「おしっこ、ちゃんと出てる?利尿薬出そうか?」と言われてしまった。それで、あれー何故だろう?、暑くなって尿量が減ったのかな?と思っていた。
ちなみに、どのくらい減ったかというと、単に感覚的なものではなく、普段は1200ml~1500mlだったものが、1000ml以下から、ひどい時は700mlとかになってきたので、自分でもやや不安になっていた。 私はこの数年間、排尿日誌をかなり厳密に記入しているので、時間と量に関しては、分単位、数ミリリットル単位で正確だ。 この排尿日誌と、通販で買った餅の消費量を突き合せれば、数字はかなり正確に出せる。
だいたい中高年になると、頻尿で悩むことはあっても、尿量が減るというのは珍しいので、腎臓病ではないか、と心配になってしまう。 暑いから、という理由では説明できないぐらいに、尿量が減っていたのだ。でも、血液検査は凄い、なんでそこまで分かるんだろう。
餅の件については、自分でもこういう具合に、急に主食に近い食品が変わったら、何か影響が出るのではないか、と漠然と思っていた。餅を沢山食べてたことと、尿量が減った事を結びつけては考えていなかったが、最近はまたご飯食べられるようになったので、お餅はあまり食べなくなった。そうしたら尿量は元に戻った。
ネットニュースのいろんな取材では、もち米と尿量や汗量の関係はけっこう確認されているようで、筆者の体験でも、けっこうこの説の信憑性は高いと思う。
ただし、例えば映画館に行くのに頻繁にトイレに通うのが嫌なので、ボンタンアメ食べれば尿意が収まって便利、みたいな使い方は、迷信や思い込みの範疇だと思う。 私のように、数カ月間、毎日お餅を食べ続けて体質が変わり始めるぐらいのレベルだと、確かに縮尿効果はある。しかしそうなると今度は別の弊害が出るだろうし、頻尿はいけない、と決め込んで、お餅さえ食べればいいのね、というのもまた違うと思う。
専門家の意見では、ボンタンアメは糖分が多いので、食べて血糖値が上がると一時的に尿量の減少があるのは必然、しかし尿になるまでの時間が少し遅くなるだけで、頻尿の特効薬的なものとは言えない、との意見が多いようだ。 しかし私の実体験では、もち米の影響はかなり顕著だった。一時的に血糖値が上がって…程度の影響とは、明らかに違った。ちゃんと数字で確認できる。余りに尿量が減ったので、少し怖くなってきたぐらいだ。
頻尿の人はホントに症状がひどくて、1時間おき、30分おきみたいな人も珍しくないし、常時頻尿なのと夜間頻尿では違う疾患だし、男性と女性でも違う。 このへん、実生活上、どうすればいいかの正解は言えないが、いちおう備忘録として書いておこうと思った次第。
|